下痢の多いわんこの腸内環境改善策
下痢が多いと、わんちゃんもその状態を見ている飼い主さんも辛いですよね。
今回は下痢に悩まされているわんちゃんのお役に立てればと思い、改善方法をまとめてみました。
下痢にも種類があるの?
同じ下痢でも実は種類が違うことをご存知でしたか?
その下痢の種類によって改善方法が変わりますので、愛犬はどの下痢に当てはまるのかしっかりと症状をチェックしましょう。
チェック項目
小腸性の下痢
症状…1回の便の量が多い、体重減少が見られる
小腸で上手く栄養吸収がされないので、体重が落ちることが多いのが特徴です。口臭が気になったりお腹が張っている場合は小腸性の下痢である可能性が高いです。
大腸性の下痢
症状…1回の便の量がやや少ない便の回数がいつもより多い
便を我慢することが出来ないので、散歩に出た途端排便したり、耐え切れず家の中で漏らしてしまう場合は大腸性の下痢である可能性が高いといえます。
※特に便の色が黒かったり、赤みがかっている場合は腸内で出血しているおそれがあるので、注意が必要です。動物病院へ症状を伝え、必要であれば受診して改善方法を模索することをオススメします。
下痢になってしまう原因と改善方法
下痢になる原因として主に以下の項目があげられます。
①食事
下痢の原因の中で一番多いのが食事によるものです。
手作りのごはんを与える飼い主さんも多いと思いますが、知らず知らずのうちに消化の悪いものを与えている場合もあります。
タケノコ、シイタケ、トウモロコシ、こんにゃく、貝類、イカ、タコなどは消化に悪いので避けた方が良いです。ドッグフードが合わない場合もありますので、メーカーや種類を変えてみるのもよいかもしれません。
また、散歩途中に落ちている腐った木の実などを食べた場合でも下痢になる可能性が高いので、口に含んだりしないか様子をよく見て予防して改善して行きましょう。
②ストレス
散歩に行く時間が少なく運動不足だったり、飼い主さんとのスキンシップが足りない場合や、ペットホテルへ一時的に預けるなど環境が変わった場合、犬も人間と同じようにストレスを感じます。
このストレスが下痢の原因となることもあります。
足を舐め続けたり、自分のしっぽを追いかけ回したりする行動はストレスが溜まっているサインといわれているので、上記の行動をしていた場合は心当たりがないか確認して改善してあげましょう。
③胃腸の病気
慢性的に下痢の症状があらわれる場合もあります。
下痢対策をしても治らない、原因不明の場合は一度動物病院へ受診し原因を特定してもらっい改善していった方がよいでしょう。
④感染症
犬パルボウィルス感染症に感染すると激しい下痢や嘔吐の症状があらわれます。
子犬や老犬など免疫力が低いと命の危険も伴いますので、ワクチン接種などで予防し、命に係わる感染症から守っていきましょう 。
下痢に効く整腸対策
下痢を防ぐための対策をご紹介します。
①運動
雨の日が続いたり、寒くなるとどうしても散歩に行く回数が減ってしまうことがあります。
運動不足になると腸内の動きが悪くなったり、ストレスを感じたりすることで下痢を引き起こしてしまう可能性があります。
毎日適度な運動をすることで、腸を刺激し整腸に繋がっていきますので、散歩に出られない日は屋内のドッグランや家の中で思いっきり運動させて下痢を改善してあげましょう。
②マッサージ
便秘・下痢・嘔吐・胃腸炎に効く胃兪というツボがあります。
このツボを刺激するようにマッサージをすることで胃腸の血行が良くなり腸内が温まり下痢を改善できます。
- ゆっくりとさするようにマッサージをする
- 嫌がる場合は無理をしない
- 本当に弱い力で行う
③食事療法
サプリメントなどに頼らずなるべく自然に下痢を改善させてあげたいですよね。
キャベツやリンゴ、豆腐などには整腸作用があるといわれていますが、キャベツやリンゴはただ切って与えるだけでは固くて食べづらいもの。
そこで次項では整腸作用のある食べ物を使い、下痢を改善する手作りごはんのレシピをご紹介したいと思います。
腸内環境改善レシピ
愛犬の下痢の種類について分かったところで、次は腸内環境の改善レシピをご紹介します。
お腹に優しいおじやレシピ
メリット
- 野菜やごはんを一緒に調理するので、まんべんなく栄養を摂ることができる
- 野菜もやわらかくなるまで調理するため、人間より小腸が短いわんちゃんでも消化しやすい
- 水分が豊富のため食事をとりながら水分補給ができる
- 冷蔵庫のもので簡単に作れる
今回は犬のお腹の調子を改善する、整腸作用のある納豆を使っておじやを作ってみました。
【材料】
- 人参…1/5本
- 大根…輪切り3cm分
- 納豆…粒が細かいもの10g以内
- 水…300CC
- ごはん
- ワカメ(出汁用)
※わんちゃんが1.2日で食べきれる量になるようにしてください。
【作り方】
- 野菜を細かく刻みます。人参などの固い野菜は面倒でなければ、なるべくすりおろしてあげて下さい。
- 鍋に水とワカメを入れて出汁をとります。
- 出汁がとれた後に、野菜を入れ加熱します。
- 野菜がやわらかくなったところでごはんを入れてさらに過熱し、最後に納豆を入れます。若干、汁が残っている程度で火を止めて出来上がりです。
多く作りすぎてしまった場合は、味付けをして飼い主さんの食事としても使えます。
また、その時期の旬の野菜や魚を入れてもおいしく出来上がると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
下痢の種類を把握し、原因となるものは何かチェックすることから始めることが必要ですね。
その上で、対策を考えて愛犬の下痢を改善させてあげましょう。