迎え入れた保護犬が懐いてくれない時の対処法
最近では保護犬を引き取る方が増えてきました。増えてきたといっても、やはりペットショップやブリーダーから譲ってもらう方法が圧倒的に多いのが現状だそうです。
保護犬を引き取ろうかと考えた際に、不安に思うこととして多々挙げられるのが、”懐かなかったらどうしよう?”という気持ちです。
保護される理由は様々ですが、前の飼い主に捨てられた、乱繁殖によって世話が出来ず保健所へ連れてこられたなどと犬が人間に対して怯えたり恐怖心を抱くようなものが大半です。
一度、心を閉ざした状態から再度人間に懐いてもらうためには、一般的にペットショップやブリーダーから譲り受けるより難しいことだと思います。そういった先入観から、まだ保護犬を引き取るという方法は少数派でもあります。
今回は、少しでも皆さんの不安を払拭できるよう、保護犬が懐かないときの対策方法や信頼関係をどのように築くか、その方法をご紹介していきます。
好きだという気持ちを行動で伝える
飼い主さんが愛犬に対して「好きだよ」という気持ちを持っていたとしても、思っているだけでは犬に伝わることはありません。
既に信頼関係が出来上がっている状態であれば別ですが、お互いの性格も知らない飼い始めた時は気持ちを行動に表して伝えるようにしましょう。
率先して散歩に連れて行ったり、ごはんをあげたり、一緒に遊んだりと一日でも早く我が家に慣れてほしいという気持ちを込めて世話をすることで少しずつその気持ちが伝わるはずです。
犬を怖がらせたり驚かせたりしない
なかなか懐いてくれない理由の中には、無意識のうちに犬を怖がらせたり驚かせる行動を取っているというものがあります。
例えば、寝ている時に触って起こすなどの睡眠の妨害、大きな声や甲高い声をあげる、叩いてしつけようとする、突拍子もない行動を取るなどが挙げられます。
また、その犬特有の苦手なものや怖いものが存在している可能性もあります。ビクビクしていたり、驚いて逃げだしたりという行動が見られる場合は何が原因なのかしっかりと突き止めましょう。
過剰に構おうとしない
一緒に遊んだり愛犬とスキンシップを取ったりすることはとても大切なことですが、過剰に構ってしまうと犬にとってそれがストレスとなってしまいます。
頭を執拗に撫でたり、抱きしめる頻度が多かったりなど犬も少し体を休める時間が必要なので、特に寝ている時にはそっとしてあげてください。
ましてや保護犬は人間に対して恐怖心を抱いている犬が多い為、こちら側からの一方的なスキンシップは控えるようにしましょう。まずは、環境や飼い主に慣れてもらう為にもそっと見守ってあげることも大事なことです。
飼い主に意識を向けさせる
保護犬の中でも野良時代が長い犬の場合、人間に対しての恐怖心というよりも自分の世界を持っている自立心が強い犬もいます。
飼い主に対する意識が薄く、他の犬や動物に興味が移ってしまい思うように制御できないというケースもあるでしょう。
その場合は、少しの間散歩を控えて、飼い主との遊びや運動を増やすことで徐々に飼い主への意識がしっかりと備わってくるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?保護犬は人間に飼育放棄されたり、危害を加えられたりと悲しい過去を持っている犬がほとんどです。何かされるのではという恐怖心の中、里親と呼ばれる新しい飼い主に迎え入れられる子も少なくないでしょう。
また保護犬のほとんどは成犬で、一から信頼関係を結び、しつけを行うという事は、とても大変な事です。
そういった覚悟と愛情を持ちつつ、時間をかけて愛犬と接することが出来れば、おのずと愛犬の方から歩み寄ってくれるはずです。