犬にも反抗期が?
反抗期
人間の反抗期とはどういった時期のことでしょうか。自我やチャレンジ精神が芽生えてくることで親の指示に抵抗する第1反抗期(幼児期)と、ふさぎこんだり乱暴したりする第2反抗期(青年期)の二つが人間にはあるといわれています。
犬についても、正式な研究結果があるわけではないようですが、人間の反抗期と似たような時期があるといわれています。犬の場合「生後4~7ヶ月」、大型犬の場合「生後8~12ヶ月」頃に起こりやすいのだそう。犬の反抗期についても、人間と同様に自我やチャレンジ精神の芽生えが関係していると考えられます。中でも精神的な成長が早い犬は、それだけ自我が芽生えるのも早くなるため反抗期が早まります。
犬が反抗期に見せる行動
犬が反抗期に見せる行動は基本的に「これまで従っていたことに従わなくなる」といった様子が見られます。マテやフセ、オイデ、オスワリなどの基本的なコマンドに反応しなくなるのです。他にも自分が嫌なことや苦手なことをされた時に激しく怒るといった態度も見られます。
反抗期のときに見せる4つの仕草や行動
反抗期のときに見せる仕草や行動を具体的に見てみましょう。
1.飼い主の指示を聞かなくなる、無視するようになる
一番多く見られるのが「飼い主の指示を聞かなくなる、無視するようになる」といった行動です。これまで出来ていたはずのマテやフセ、オイデやオスワリをしなくなってしまいます。また、名前を呼んでも反応しない、「フンッ」といった態度をとるようなことがあります。
2.唸る、噛む
反抗期に見られる態度として「唸る、噛む」といったものも考えられます。基本的に犬は自分より強い相手に対して唸ったり、噛んだりすることはありません。反抗期は飼い主を試している時期とも考えられます。そのためこれらの行動を見せて、飼い主の反応を確かめている可能性があるのです。
3.無駄吠えの増加
犬が吠える理由は様々とありますが、反抗期の吠えでは攻撃性を持った吠えが多くなります。犬は吠える動物ですが、人間と暮らす上では制御できる吠えは制御してもらう必要があります。吠えが増えた場合はどういった理由で吠えているのかを確認して、必要に応じて吠える原因となるものを取り除くようにしましょう。
4.トイレを失敗する
「”今まで出来ていた”トイレを失敗する」というのも反抗期の症状の可能性があります。基本的に犬は習慣性を持った動物のため、一度覚えたことはその後も習慣として覚えています。そのため今まで出来ていたはずなのにできなくなってしまう場合は、「わざと」か「病気」、もしくは「環境の変化」のどれかです。病気や環境の変化も見られないにも関わらず、トイレの場所を守らなくなった場合、反抗期が疑われます。
反抗期の対策
反抗期の時期は飼い主を試している時期だとも考えられます。この時期に「まぁ、いいか」と思って犬の好き勝手を許してしまうと、その後もこれまで出来ていたはずのことをしない、もしくは出来なくなってしまいます。
反抗期であっても、そうでなくとも飼い主はブレがない態度で犬と接するようにしてください。日によって怒られたり許されたりといったことが重なると、犬も混乱してしまい、指示をうまく聞くことができなくなります。
人間社会で暮らす上では、やはりしつけは必要です。怒鳴ったり叩いたりする必要は一切ありませんが、しつけのタイミングでは毅然とした態度を示すことが大切です。
まとめ
動物も成長に従って自我が芽生えることを考えると、反抗期もあってしかるべきなのかもしれません。もちろん人間と同様にすべての犬において起こるわけではないようです。犬種でいうと「柴犬」は反抗期が起こるとよく言われる犬種です。賢く、自己主張がある犬に発生しやすいのかもしれませんね。反抗期があるということは認識の上で、犬をしつける際は毅然とした態度、ぶれない態度で接するようにしましょう。