犬の年齢はいくつ?
犬の年齢というのは、生まれてから何ヶ月、あるいは何年経過したかという見方で何歳であるかを確認します。この点は人間と同じですね。
しかし、当たり前ですが、犬は人間よりも成長するスピードが早く、その分寿命も短いです。現在、日本における犬の平均寿命はおよそ14歳前後だと言われています。しかし、これはあくまで日本で飼育されている犬の全体から出した平均寿命です。
実は犬の大きさによって、成長するスピードが違うため、小型犬と大型犬であれば、人間の年齢に換算した時、犬として同じ年齢であっても、人間年齢が違うのです。また寿命も短くなったり、長くなったりと差が出る傾向にあります。
犬の年齢の数え方
先ほどお話ししたように、一般的に大型犬であるか、中型犬であるか、そして小型犬であるかによって、犬の年齢を人間の年齢に換算した時の年齢が変わってきます。そのため、大きさによって犬の年齢を人間の年齢に換算するための基本的な計算式も違うのです。
では、簡易的に今の自分の愛犬が人間で言うと何歳であるか、計算する方法をご紹介します。この計算方法は、小型犬・中型犬と大型犬に分かれますので注意してください。
まず小型犬と中型犬の場合です。計算式は「24+(現在の犬の年齢-2)×4」です。この計算式を詳しく見ていきましょう。
最初の「24」という数字は、最初の2年間、つまり2歳になるまでに成長するスピードを表しています。したがって、小型犬と中型犬は人間の年齢に換算すると、最初の2年間で一気に24歳まで成長するのです。その後、最初の2年間を抜いた自分の愛犬年齢(4歳であれば「4-2」で2)を足します。
では「×4」とは何を表しているのでしょう。これは2歳を過ぎてから1年間に歳をとるスピードを示しています。つまり、3歳となる2年目からは、人間の年齢で換算すると、1年で4歳成長するということになるのです。
続いて大型犬の場合です。大型犬の年齢換算計算式は「12+(現在の犬の年齢-1)×7」です。先ほどの説明に当てはめると、大型犬の場合、最初の1年で一気に12歳成長しますが、その後まとまった成長はなく、2歳以降は1年で7歳ずつ成長していくということになります。
しかし、まとまった成長はなくとも、1年で7歳歳をとっていくため、最終的には小型犬や中型犬よりも成長スピードは早くなるのです。したがって、小型犬や中型犬に比べると、寿命が早く訪れてしまう傾向にあります。
犬の年齢を人間に例えた早見表
犬の年齢を人間の年齢に換算する計算式を紹介しましたが、これはあくまで簡易的な計算式です。特に小型犬と中型犬は一緒になっていますので、厳密に見れば小型犬と中型犬の間にも違いは出てきます。続いて、犬の年齢を人間の年齢に例えた早見表をご紹介します。
小型犬の場合
- 1歳…17歳
- 2歳…24歳
- 3歳…28歳
- 4歳…32歳
小型犬の場合には、人間の年齢に換算すると、最初の1年間で一気に17歳まで成長します。次の2年目に7歳、その後は1年ごとに4歳ずつ成長していきます。
中型犬の場合
- 1歳…16歳
- 2歳…23歳
- 3歳…28歳
- 4歳…33歳
中型犬の場合は、最初の1年間で小型犬より1歳短い16歳まで成長し、次の2年目は同じく7歳成長します。その後小型犬よりも1歳長く、1年ごとに5歳ずつ成長していくのです。
大型犬の場合
- 1歳…12歳
- 2歳…19歳
- 3歳…26歳
- 4歳…33歳
大型犬の場合には、小型犬や中型犬に比べると、最初の1年間は12歳までと少々成長が遅いです。しかし、その次の2年目は同じく7歳成長し、その後は1年ごとに7歳ずつ歳をとっていくため、4歳の時点で既に小型犬を追い抜き、中型犬と同じ歳まで成長しています。
その後の経過を見てみると、平均寿命とされる犬の年齢14歳をそれぞれ人間の年齢に換算して確認すると、小型犬は72歳、中型犬は83歳に対し、大型犬は103歳と既に100歳を超える計算となるのです。
したがって、一般的には小型犬や中型犬に比べると、大型犬は寿命が訪れてしまう年齢が少々早まるのです。
犬を長生きさせる秘訣
先ほどから何度も話に出てきているように、日本における犬の平均寿命はおよそ14歳とされています。しかし、オーストラリアには長寿のギネス記録を持った犬・マギーが2016年まで存命していました。その犬年齢、なんと推定29~30歳!驚きですよね。
このマギーは大型犬のため、先ほどの早見表で計算しても、29~30歳の場合、人間年齢では200歳を超えていることになります。これは何か長寿の秘訣がありそうですよね!
実はオーストラリアには、マギーと同じように29歳を超えた長寿犬が既に存在していました。この2頭の犬に共通する点は、広い牧場で伸び伸びと暮らしていたという点です。このことから、犬としての本来の生きがいや幸せ、喜びを満たすことが、最大の長寿の秘訣であるとされているのです。
たしかに、ストレスを感じる生活ばかり与えられた犬は、病気になるリスクも高く、精神的にも生きる気力が前者に比べて弱くなるのも仕方がありません。これは犬だけでなく、人間にも言えることです。
通常の生活をしている私たちにとって、マギーのように広大な敷地で多くの動物と自由に走り回るという環境を用意してあげる事は非常に困難です。しかし、なるべくストレスを与えず、犬が安心して伸び伸びと暮らせるような環境を作ってあげる努力をすることはできます。
例えば、毎日散歩に行き、愛犬が満足の行くまで一緒に楽しみ、たまには広いドッグランなどに連れて行き、伸び伸びと走り回れるような環境を用意してあげる…などです。
もちろん、幸せや喜び、満足感を感じるポイントというのは、犬によってそれぞれ違います。しかし、犬種ごとの特徴や犬本来の習性などを満たしてあげるということは、非常に重要なポイントとなります。
これらを踏まえ、なるべく愛犬が長く生き、最期には「幸せな生涯だった」と感じてもらえるよう、飼い主としては努力していきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の年齢を人間の年齢に換算すると、どの年齢の時に今の自分の年齢と同じ歳くらいになるのかなどがわかります。また年齢を知ることで、その年齢にあった運動量や食事量など、長生きに繋がる工夫を施すこともできます。
最後に紹介したように、犬が長生きする秘訣は、健康を管理することや食事を管理してあげることにプラス、犬としての喜びを感じさせてあげる事が重要です。
今日からでも遅くはありません。愛犬がどうすれば幸せを感じるのか、満足感を得ることができるのか、今一度考えてみましょう。
ユーザーのコメント
女性 コロ
でもまだまだ長生きしてほしいので、ストレスを感じないように環境に気を付け、ご飯も美味しく食べてもらえるようにしていきたいですね。後は精一杯の愛情ですかね。
女性 Sakura
女性 Yaiko
女性 もふころ
40代 女性 はるぽん
納得です。
私は心の病気になり埼玉県から茨城県へ引っ越しました。
8年も続いた愛犬の皮膚炎が何もせずに突然治りました。
愛犬と自然の中でお散歩していると犬の本能に満たされたオーラと清々しい気持ちを共感できます。
私は病気の関係で道路を歩くことが苦痛ですが
自然の中は気持ちよく歩けます。
自然は、生き物の原点なのだと感じます。