さまざまな業種がペット業界に参入して、ペット向けサービスも高級志向に
番犬やネズミをとるためなどのために犬猫を飼う時代は過ぎ、今の日本は、犬や猫を家族の一員として飼育する家庭が圧倒的に多くなりました。
近年はさらにその勢いが増し、犬猫の殺処分や飼育放棄の問題も増える一方で、わが子以上に
ペットに愛情を注ぐ人も多くなっています。
そんな中、いろいろな業種がペット業界に参入して、今はさまざまなサービスが生まれています。
犬用老犬ホーム
人間社会の高齢化が進むと同時に、ペット達の寿命も延びて来ました。
本来なら、一度家族として迎えた以上、終生飼育するべきなのでしょうが、飼い主もペットもどちらも高齢で介護や介添えなどが必要になってしまった時に、飼い主さんも安心して、
長年慈しんで来たペットを預けることが出来る施設が「老犬(施設によっては猫も)ホームです。
人間の親子でも、年老いて病がちになってしまった親を、自宅で介護するよりも、介護の専門家が常駐し、医療もいつでも受けられる老人ホームに預けた方がお互いに良い場合がありますよね。
金銭的に余裕がないワケではないけれど、散歩に連れていけない、犬も病気で獣医さんに連れていかなければいけないのに、それも出来ない、頼る人もいない、…そして、自分も病気で入院しなければならない、と言った時に、「老犬ホーム」を利用する、という手段も、近い将来には、責められることでもなく、当たり前のことになるかも知れません。
終生飼育、散歩、ご飯、必要であれば、医療行為も
人間の老人ホーム同様、動物病院と提携し、定期的に健康診断をしてくれたり、施設によっては動物看護士の資格を持っているスタッフが常駐し、夜の見回りまでしてくれたり、定期的にトリミングも施してくれたりと、サービスはさまざまです。
また、毎日の様子をメールや写真で知らせてくれるサービスもあるので、離れていても
安否を確認することも出来ます。
愛犬と一緒にセレブなお泊まり!高級ホテルのウィズ・ペットルームのサービスプラン
「旅行に行くなら愛犬も一緒に!」という飼い主さんからの要望に応え、愛犬と同室で泊まれるホテルや旅館がかなり多くなりました。
そんな中、人間でも一泊するのにかなり高価なホテルが、その上質なサービスをそのままに
愛犬家のために、ペットを受け入れ、すばらしいプランを作りだしたホテルがあります。
私がめいぷると一緒に行きたいなあ…と、あこがれているホテルをいくつか御紹介します!
ハイアットリージェンシー箱根 リゾート&スパ
ペット専用のフロアは、ソファや床材も傷や汚れを気にする必要のない素材で出来ています。
それでも、室内の雰囲気はラグジュアリーそのもの。
まず、ホテルについたらすぐに専門のスタッフがグルーミングをし、爪が伸びていれば
手入れをしてくれます。
そして、ペット専用のアメニティまで用意されていて、お部屋の中には愛犬用の洗い場、大きなドッグサークルまで用意されているそうです!
しかも、ペットを受け入れてくれる宿は増えたけれど、ほとんどの宿は10キロ前後の中型犬までですが、こちらのホテルは30キロの大型犬でも一頭までなら受け入れて貰えます。
その上、ペット用のアメニティまで揃えてくれているということが、素晴らしい。
まさに愛犬を「人間のお客様」と同等に扱ってくれていると感じられるサービスだと思います。また、「着いたらすぐに愛犬をグルーミング、爪を切ってくれる」というのは、ソファを傷つけたり、必要以上に抜け毛で部屋が汚れないようにとのホテル側の配慮かも知れません。ですが、きっと、ハイレベルなホテルなので、そんなホテル側の事情は私たちゲストに気付かれない様にさりげなく、「特別におもてなしされている」と感じるように振舞ってくれる筈です。
ホテル川久(和歌山 白浜)
プレジデンシャル メゾネット・ペットというお部屋がペット同伴専用のお部屋です。
同意書にサインが必要なのですが、長く上質なサービスを提供し続けたい、というホテル側の
配慮だと思って、サインしましょう。
お部屋はメゾネットタイプで、愛犬用のバスタブなども完備。
こちらも、犬種に制限があり、1頭だけという制限付きですが、30キロの大型犬でも受け入れてくれます。
ただし、残念なことに飼い主さん用のスペースに愛犬は入れません。
それでも、お城のようなホテルのお部屋で一緒の過ごせれば、お姫様気分を味わえますよ!
ペットのフォトスタジオの高級サービス
人間の社会はますます少子化が加速し、特に七五三やひな祭り等、子どもの成長を記録に残す行事ごとに、親が夢中になるため、いろいろな衣装を着て写真が撮れるスタジオが大人気です。
それは愛犬を、わが子と等しく愛しいと思っている私たち飼い主にも同じことが言えます。
ふだんの生活やちょっとしたおでかけでも、スマホやデジカメでたくさん写真を撮っていますが、プロの機材で、プロの腕で、特別な写真を撮りたい、と思う飼い主さんはきっとたくさんいらっしゃると思います。
スタジオにもよりますが、たくさんのペット用の衣装を所有しているスタジオや、中にはオーダーメードのお姫様のような衣装まで用意してくれるスタジオもあります。
まとめ
「サービス」という言葉は、経済用語で、「売買した後、モノが後に残らず、効用や満足などを提供する、形の無い財のこと」なんだとか。今回ご紹介した「最新の犬向けサービス」は、写真スタジオで撮る写真以外は形が残りません。それに、写真はずっと後に残るけれど、写真撮影をした日の思い出は形としてではなく、飼い主さんの記憶にずっと残る「形のない財産」になるかも知れません。
「犬用のサービス」とは、「飼い主さんと愛犬」を金儲けの対象として考えられたモノではなく、「飼い主さんと愛犬」、どちらもが「満足」し、楽しい時間、素敵な時間を過ごせるように考えられたサービスではないでしょうか?