犬にとって危険な『秋の植物』5選 散歩中に拾い食いさせないための対策とは?

犬にとって危険な『秋の植物』5選 散歩中に拾い食いさせないための対策とは?

秋に入り、少しずつ暑さが和らぎ過ごしやすくなってきました。しかし、秋には犬にとって危険な植物もたくさん存在します。この記事では、犬にとって危険な秋の植物をまとめました。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

️犬にとって危険な「秋の植物」5選

銀杏の木の下を散歩する犬

秋になると、暑さが和らぎ過ごしやすくなるため、犬との散歩が楽しみになる季節です。

一方で、道端や公園には秋ならではの植物や木の実が増えます。植物の中には、犬が食べると中毒を起こすものや、消化管を傷つけたり詰まらせたりする危険なものも…。

ここでは、犬にとって危険な秋の植物を紹介します。

1.ヒガンバナ

9月ごろに赤い花を咲かせるヒガンバナは、秋を代表する植物のひとつです。しかし、犬にとっては危険な植物でもあります。

ヒガンバナには「リコリン」という成分が含まれており、特に球根部分に多く含まれています。誤って食べると、嘔吐や下痢、よだれが増えるなどの中毒症状が出ることがあり、重症化すると、けいれんや呼吸困難などにつながる恐れもあり、大変危険です。

散歩道や公園などで見かけても、愛犬が口にしないよう気をつけてください。

2.銀杏(ぎんなん)

秋のイチョウ並木で気をつけたいのが、地面に落ちた銀杏です。

銀杏には「ギンコトキシン」と呼ばれる成分が含まれており、犬が食べると嘔吐、下痢、ふらつき、震え、けいれんなどを起こす可能性があります。

実際に、銀杏による中毒が疑われた犬の症例も報告されているので、「少しなら大丈夫」と自己判断せず、食べてしまった場合はすぐに動物病院へ相談しましょう。

3.どんぐり

どんぐり

公園や遊歩道などにたくさん落ちているどんぐりも、犬の拾い食いでは注意したいもののひとつです。

どんぐりにはタンニンが含まれており、食べると嘔吐や下痢、食欲低下などにつながることがあります。

また、硬いどんぐりを丸飲みすると、胃腸で消化不良を引き起こしたり、最悪の場合、腸閉塞を起こしたりする恐れも…。特に、普段から落ちているものを口にしやすい犬は注意しましょう。

4.キク(キク科の植物)

秋の花としても親しまれているキクは、犬にとって安全とは言えません。ASPCAによると、キクは犬に有毒とされており、食べた場合には嘔吐や下痢、よだれ、ふらつき、皮膚炎などがみられることもあると注意喚起されています。

植物によって起こる症状には、中毒だけでなく皮膚炎などのアレルギーに似た症状が含まれることもあるので、「食べていないから大丈夫」と決めつけず、植物に触れた後に皮膚の赤みや痒みがないかチェックしましょう。

5.野生のきのこ

秋の散歩で意外に見落としやすいのが、道端や公園などに生える野生のきのこです。きのこの種類によっては犬にとって有毒なものもあります。しかし、見た目だけで安全かどうかを判断するのは難しいため、注意が必要です。

農林水産省からも、野生のきのこには毒きのこがあり、食用かどうかの判別が難しいことから、確実に食べられると判断できないものは「採らない・食べない」よう注意喚起が出されています。

愛犬が興味を示しても、絶対に食べないように気をつけましょう。

️散歩中に拾い食いさせないための対策とは?

秋の道を散歩する犬

秋の散歩で植物や木の実を完全に回避するのは難しいですよね。そこで、以下のような対策を取り入れてみてください。

愛犬より先に足元を見る

落ち葉が増える秋は、危険な植物や実が見つけにくくなります。

特に、イチョウの木の下やどんぐりが多い公園、植え込みの近くなどは、飼い主さんも少し先の地面を見るようにしましょう。愛犬より先に危険を察知して、その場から離れるなど適切に対応してください。

危険なものが多いとわかっている場所は、事前に道の反対側を歩くのもおすすめです。

「ちょうだい」「離して」を練習しておく

拾い食いをしてしまったときのために、普段から「ちょうだい」「離して」などのコマンド指示を練習しておくことも大切です。

おもちゃなどを使って、口から離したら褒めてもらえる、という経験を重ねておきましょう。

無理に口の中へ手を入れて取り出そうとすると、犬が慌てて飲み込んでしまうこともあるのでやめてください。

拾い食いが多い犬は散歩コースを工夫する

どうしても拾い食いしてしまう犬の場合は、「拾い食いをさせない練習」だけに頼らないことも大事です。

危険な植物が多い場所を避けたり、リードを適切な長さで持ったりするなど、そもそも落ちているものを口に入れにくいような状況を作ることも対策になります。

️もし犬が危険な植物を食べてしまったら?

頭に葉っぱを載せる犬

もしも愛犬が植物や木の実を食べてしまったときは、まずは慌てず「何を」「いつ」「どれくらい」食べたのかを確認しましょう。可能であれば、食べた植物の写真や実物を残しておくと、動物病院で説明するときに役立ちます。

また、自己判断で吐かせようとするのは避けてください。かえって喉に詰まらせてしまったり、状況を悪化させたりする恐れがあります。

食べたものがわからない場合や、中毒が疑われる場合は、早めに動物病院へ相談することが大切です。

️まとめ

秋の森を散歩する犬

秋は、愛犬との散歩を快適に楽しみやすい季節です。その一方で、道端にはヒガンバナや銀杏、どんぐり、キク、野生のきのこなど、犬にとって危険な植物や木の実が増えるので、小さな工夫を取り入れて、安全に散歩できるよう配慮しましょう。

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