犬が『苦しそうに呼吸をする』原因5つ 命に関わる重大なトラブルが隠れていることも

犬が『苦しそうに呼吸をする』原因5つ 命に関わる重大なトラブルが隠れていることも

『犬が苦しそうに呼吸をする原因』についてまとめました。愛犬の呼吸が荒いときの病気の可能性や正常な呼吸数の数え方を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が苦しそうに呼吸をする原因

舌を出して呼吸する白い犬の横顔

1.暑さで体温が上がっている

暑さで体温が上がっているとき、犬が苦しそうに呼吸をすることがあります。

お散歩や運動をしたわけでもなく、ただ室内でくつろいでいるとき、犬が苦しそうに呼吸をすることがありますが、暑さで体温が上がり、パンティングをしているためです。

ハッハッハッと荒い呼吸をし、舌を長く出したり、よだれが垂れたりすることもあります。

夏場の室内で、暑さから荒い呼吸をするときは、熱中症のリスクが高くなります。冷房を適度に活用し、室内の温度を下げてあげましょう。

犬種や年齢や健康状態によって異なりますが、温度は20℃前後、湿度は40%くらいであると、犬は快適に過ごすことができます。

冷房の設定温度ではなく、室内温度計を確認しながら管理しましょう。

2.嬉しさや警戒心から興奮している

嬉しさや警戒心から興奮しているとき、犬が苦しそうに呼吸をすることがあります。

嬉しくて興奮すると、呼吸が荒くなります。警戒心・不安・緊張・恐怖心などによって興奮してしまったときは、より呼吸が荒くなります。

嬉しくて興奮し、呼吸が荒くなっているときは、「おすわり」「待て」「伏せ」などの指示を出し、落ち着かせるための対応をすることで、怪我やトラブルを防ぐことができます。

警戒心などから興奮し、呼吸が荒くなっているときは、対象となっているものから犬を引き離し、不安や緊張や恐怖心を和らげてあげましょう。

3.気管虚脱やチアノーゼの可能性

吸引器を使用している犬

犬が苦しそうに呼吸をするとき、気管虚脱やチアノーゼを患っているのではないか、と考えることができます。

気管虚脱になると、空気の通り道が狭くなり、酸素を十分に取りこむことができず、苦しそうに呼吸をすることがあります。

チアノーゼは、すでに酸素が不足しているサインであり、苦しそうに呼吸をすることに加えて、舌の色が青紫色に変化することがあります。

命にも関わる恐れのある病気ですので、早急に動物病院へ行くべきです。

もしも気管虚脱やチアノーゼが原因なのであれば、暑いとき、興奮したとき、お散歩中などの症状があらわれやすいです。

4.心臓病や肺水腫の可能性

犬が苦しそうに呼吸をするとき、心臓病や肺水腫を患っているのではないか、と考えることができます。

苦しそうに呼吸をする原因が心臓病であるとき、犬が安静にしているにも関わらず、呼吸が速かったり、呼吸が荒かったり、苦しそうにする様子が見られることがあります。

安静時の呼吸数を数えてみましょう。1分間の呼吸数を数えます。15回~20回で正常な呼吸数、30回で呼吸数が多め、40回以上で呼吸数が異常に多いと判断することができます。

悪化すると、肺水腫などを引き起こす恐れもあるため、愛犬が苦しそうに呼吸をするとき、安静時の呼吸数が多いときは、命にも関わる恐れがあるため、早急に動物病院へ行くべきです。

5.短頭種気道症候群の可能性

舌を上向きにパンティングするパグ

犬が苦しそうに呼吸をするとき、短頭種気道症候群を患っているのではないか、と考えることができます。

パグやペキニーズなどのマズルが短い犬種は、鼻腔や喉などの構造によって、呼吸がしづらくなることがあります。短頭種気道症候群といいます。

暑さ、興奮、運動などによって苦しそうに呼吸をすることがあったり、大きなイビキや呼吸音がすることがあったり、ちょっとした運動でも激しいパンティングが見られることがあります。

愛犬が短頭種であるときは、短頭種気道症候群を患う可能性を考え、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

まとめ

地面に伏せて呼吸をする犬

犬が苦しそうに呼吸をする原因を5つ解説しました。

  • 暑さで体温が上がっている
  • 嬉しさや警戒心から興奮している
  • 気管虚脱やチアノーゼの可能性
  • 心臓病や肺水腫の可能性
  • 短頭種気道症候群の可能性

愛犬の呼吸の異常に気づくためには、普段の愛犬の呼吸の様子をよく観察し、把握しておくことが大切です。

週1回でいいので、安静時の呼吸数を数え、記録しておきましょう。気管や心臓などに持病がある犬の場合では、毎日の安静時の呼吸数を数え、変化の有無を確認するようにしましょう。

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