犬と人間の温度の感じ方の違い

愛犬とくつろいでいるとき、飼い主は少し肌寒いくらいに感じていても、愛犬は少し暑いのかパンティングをしている、なんてことがあります。
犬と人間の温度の感じ方に違いがあるのは、体のつくりが違うこと、体温を調節する方法が違うことなどが主な理由です。
犬と人間とでは体感温度が10℃違う、なんて言われることもあるんです。
1.犬は人間よりも体温が高い
人間の平均体温は36℃から37℃くらいですが、犬の平均体温は37.5℃から39.0℃くらいです。人間よりも犬の方がやや高めであると言えます。
もともと体温が高い犬の場合では、周囲の温度が上昇したとき、体温も上がりやすく、暑さを感じやすくなります。
2.犬は体温を調節するのが苦手

人間は体温が上昇すると汗をかきます。皮膚に汗が付着すると、蒸発します。汗が蒸発するときには熱エネルギーが必要になり、そのエネルギーが体から奪われることによって、体温を下げることができます。
一方で、犬はほとんど汗をかきません。人間は大量の汗をダラダラとかくことができますが、犬は肉球や皮膚がほんのりと湿る程度です。これでは体温を下げることができません。
そのため、犬は体温が上昇すると、パンティングをし始めます。口の中の水分や唾液を蒸発させることで体温を下げ、調節しているのです。
汗をかくことができるかできないかの違いによって、人間は2時間から3時間のマラソンを走ることができるが、犬は15分が限界であるとされています。
3.体が被毛で覆われているから
人間にも体毛はありますが、体を被毛で覆われた犬とは大違いです。夏にウール素材のセーターを着て過ごすと想像してみてください。熱中症になってしまうかもしれません。
トップコートとアンダーコートを持つダブルコートの犬種は、アンダーコートを増やしたり減らしたりして体温を調節しています。換毛期に抜けるのは主にアンダーコートです。
犬のアンダーコートは、人間がヒートテックを脱いだり着たりして、暖かさを調節するようなものなのではないかと思います。夏にヒートテック、人間なら着ませんよね。
夏でも体が被毛で覆われている犬は、人間よりもはるかに暑さに弱いのです。
温度管理をするときの注意点

室内の温度や湿度を管理していらっしゃるかと思いますが、人間が「ちょうどいいな」と感じているとき、犬は「少し暑いな」「不快だな」と感じていることがあります。
また、犬が暑さを感じることには、湿度も深く関係しています。
犬種や年齢や健康状態によって異なりますし、個体差もありますが、犬にとって快適な温度は20℃前後、湿度は40%くらいです。人間には夏でも肌寒く感じられるでしょう。
とくに注意したいのは、車内での温度管理です。冷房をつけっ放しにしていても、犬を車内で待たせることは危険です。
動物病院での診察待ちなど、車内で待機することがあれば、車内の温度を把握することができるよう、室内温度計を持ち歩くと良さそうです。
また、車での長時間の移動時も、こまめに涼しい場所で休憩を取るようにしましょう。
まとめ

犬と人間の温度の感じ方の違いを3つ解説しました。
- 犬は人間よりも体温が高い
- 犬は体温を調節するのが苦手
- 体が被毛で覆われているから
お散歩の後や運動の後は、とくに体温が上昇しているため、犬が暑さを感じやすくなります。普段より激しいパンティングをする様子が見られます。
しばらく時間が経ってもパンティングが止まず、落ち着かない様子でウロウロ歩き回ったり、よだれを垂らしたりしているときは、熱中症の疑いもあるため、動物病院へ急ぎましょう。



