シニア犬が健康的に暮らすためにできること5つ 改善すべき生活環境とは?

シニア犬が健康的に暮らすためにできること5つ 改善すべき生活環境とは?

愛犬がこれからも健康的に暮らしてもらうには、どのようなことに配慮すべきか気になりますよね。今回は、シニア犬のために改善した5つの生活環境や習慣の工夫についてご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

シニア犬のために改善したい生活環境5つ

シニアのラブラドール

犬の年齢が7〜8歳を超えて「シニア期」に入ると、筋肉の衰えや体力の低下などの変化が見られるようになります。愛犬に穏やかな老後を過ごしてもらうには、生活環境の見直しが欠かせません。

ここでは、シニア犬のために改善したい5つの生活環境をご紹介します。

1.床の滑り止め対策

フローリングなどの床は犬にとって滑りやすく、関節や腰に負担をかけやすいです。転倒による骨折やヘルニアを防ぐために、犬用の滑り止めマットやジョイントマットなどを敷き詰める対策をおすすめします。

愛犬がよく過ごすリビングや廊下、トイレ周りなどに重点を置いて、足腰に優しい環境を整えましょう。

2.段差の解消とスロープの設置

ソファーの前のペット用のスロープと犬

犬が思わぬケガをしやすいのが、ソファやベッドのような段差がある場所です。飛び降りによる衝撃は足腰に大きな負担をかけてしまうので、シニア犬ではない成犬の頃から対策を取りたい部分です。

段差がある場所には犬用のステップやスロープを設置して、安全に上り下りできるようにします。階段への入り口にはゲートを設置して、自由に出入りできないような対策を取っておきましょう。

3.食事・水飲み場の高さ調整

床に直置きした器で食事や水飲みをすると、犬は頭を下げる姿勢になるため首や前足に負担がかかります。下を向いた姿勢はむせやすく、誤嚥(ごえん)しやすくなってしまいます。

この機会に、愛犬の胸の高さに合わせて、食事台の調整を行いましょう。首を少し下げるだけで食事できる高さが理想です。傾斜のある器やひっくり返りにくい器など、シニア向けの器も活用してみてください。

4.寝床・トイレの見直し

おむつをする犬

年齢とともに寝て過ごす時間が増えてきたら、寝床は足腰の負担がかからないものに変えましょう。柔らかすぎる素材よりも、高反発タイプの方が寝返りがしやすく、立ち上がる際の負担も軽減できます。

また、トイレの場所は寝床の近くに設置して、移動の負担を減らします。足が引っかからないような薄型のトイレにすると、足腰が弱ったときにも役立ちます。

トイレの失敗が増えてきたら、トイレシートを敷く範囲を増やして飼い主さん自身の負担を減らしましょう。

5.温度・湿度の徹底管理

年齢とともに体温調整機能が低下するため、気温や湿度の変化による影響を受けやすくなります。体調を崩さないために、室内の温度と湿度の管理を徹底しましょう。

夏場は25度前後、冬場は23度前後を目安に調整します。湿度は年間を通して50〜60%を維持するのが理想です。エアコンやヒーターの風が直接当たらないように寝床の場所にも工夫をして、季節に合わせて犬用の冷感・温感グッズを利用するのがおすすめです。

毎日の習慣にも工夫を!健康維持のためにできること

ペットカート

生活環境だけでなく、毎日の遊びやスキンシップの中で工夫を重ねると、愛犬の健康維持につながります。ここでは、日常的に取り入れやすい健康習慣をご紹介します。

運動習慣や散歩コースの見直し

「年をとったから」といって運動や散歩をやめてしまうと、筋肉が一気に衰えてしまいます。体調に合わせて、散歩時間を短縮しながら運動を続けることがシニア期の犬にとって大切です。

散歩コースは歩きやすくケガをしにくい、平坦で段差の少ない道を選ぶようにしましょう。足腰が弱くなってきたら、ペットカートに乗せて外の空気を吸わせるだけでもよい刺激になりますよ。

外を歩くのが厳しいときは、室内のマットの上を歩行するだけでも寝たきり予防につながります。

認知症予防の遊びやスキンシップの導入

おやつを隠して探し回る「宝探しごっこ」や、知育玩具を用いた脳を使う遊びは、犬の認知症予防につながります。また、全身をマッサージすると血行促進につながり、ケガや病気の早期発見にも役立ちます。

成犬の頃のように体が動かなくなると、犬も少なからずストレスが溜まるものです。毎日のスキンシップで安心感を与えて、心地よい眠りについてもらいましょう。

まとめ

微睡む犬

どんな犬にもいずれやってくるのがシニア期なので、成犬のうちからその準備を整えておくと、いざという時に落ち着いて対応できます。身近にシニア期を迎えた犬がいるご家庭があれば、リアルな生活事情を聞いておくと参考になりますよ。

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