9月は防災月間!獣医師が教える、愛犬を守るための防災チェックポイント

9月は防災月間!獣医師が教える、愛犬を守るための防災チェックポイント

9月は「防災月間」です。そこで今回は、大切な家族である愛犬・愛猫のための災害への備えと、この機会に見直したい健康管理のポイントについて、夜間救急の最前線に立つ獣医師が解説します。

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幼いころから捨て猫や保護犬、迷い犬などを家族として迎え、多くの動物に囲まれて育つ。
東京大学農学部獣医学科卒業後、2019年までは日中の動物病院に勤務。夜間動物病院での勤務を経て独立し、2021年、「夜間の不安を安心に」をモットーに、茨城県内初の年中無休夜間動物病院、つくば夜間動物病院を設立。2025年には水戸夜間動物救急センター、京葉夜間どうぶつ病院を開設し、地域の夜間動物医療体制拡大に尽力。

防災月間に見直したい、ペットのための備え

ペットの防災対策.jpeg

防災月間には、学校や職場で避難訓練が開催され、家庭でも非常用持ち出し袋の再チェック等を行う方も多いと思います。

そんな時はぜひ一緒に、大切なペットのための備えも見直してみましょう。

自治体によっては、災害時、ペットと同行できる避難所を設けているところもあります。事前にお住いの自治体のHP等から、同行避難可能な場所についても調べておくと良いでしょう。

フード・水・薬の備え

災害時はフードの流通が滞ることがあります。また、普段と違うフードでは消化器症状を引き起こしてしまう場合もあるため、慣れたフードを最低5日~1週間分を目安に備蓄しておくと安心です。水も同様に、飲み慣れた器とあわせて用意しましょう。

持病がある子は常備薬とともに、ワクチン接種証明書や既往歴をまとめたメモを準備しておくと、避難先や動物病院でスムーズに対応してもらえます。

キャリー・リードと排泄用品

避難所では犬・猫ともにキャリーバッグやケージでの待機を求められることが多く、慣れていない子は強いストレスを感じやすくなります。リードや首輪は災害時の混乱で外れやすいため、しっかり装着できるものを選びましょう。

ペットシーツなど排泄用品は、衛生管理の観点からも多めの備蓄をおすすめします。

身元表示(迷子札・マイクロチップ)

災害時ははぐれてしまうリスクが平常時より高まります。首輪や迷子札(名前や飼い主の連絡先など)は外れてしまうことがあるため、体内に残るマイクロチップとの併用が有効です。装着済みの方も、登録情報(住所・電話番号)が最新かどうか、この機会に確認しておきましょう。

災害時に必要な持ち出しグッズ・備蓄リスト

いざという時に慌てず行動できるよう、普段から準備しておきたい防災・備蓄グッズについてご紹介します。

フード・水

内容:フード(5日分以上)、水、食器

ポイント:ローリングストック(※)で日頃から多めに備蓄

※普段の食品や日用品を少し多めに買い置きし、賞味期限・消費期限の古いものから使っていき、使った分を買い足して常に一定量を家に備蓄しておく防災方法

薬・医療情報

内容:常備薬、狂犬病済票、ワクチン接種証明書、既往歴メモ

ポイント:かかりつけ病院の連絡先も控えておく

移動・収納用品

内容:キャリーバッグ、リード、首輪

ポイント:普段からキャリーに慣れさせておくと安心

排泄用品

内容:ペットシーツ、トイレ用品、袋

ポイント:避難所での衛生管理に必須

身元表示

内容:迷子札、犬鑑札(※)、マイクロチップ、写真

※生後91日以上の犬を飼うときに市区町村へ登録すると発行される証明プレート。登録番号や自治体名が記録されており、迷子になったときに飼い主を見つける手がかりに。

ポイント:はぐれた際の再会率を大きく左右。保護犬、保護猫などの場合は、マイクロチップ装着の有無を事前に確認。

犬の防災グッズ.jpeg

平時から実践したい愛犬の防災トレーニング

災害時に急にキャリーへ入れようとしても、慣れていない子は強いストレスを感じ、思わぬ脱走や体調不良につながります。普段から、キャリーの中でご飯やおやつをあげる時間をつくり、キャリーにポジティブな印象を持たせておきましょう。

また、平時から吠え癖や排せつのトレーニングをして避難所でのマナーをしつけておくことも大切です。

マイクロチップは“迷子対策”の基本

マイクロチップは、直径約1〜2mm、長さ約8〜10mmの小さな電子標識器具で、専用の注射器で皮下に装着すると、15桁の個体識別番号が記録されます。保護された際に専用リーダーで読み取ることで、飼い主をすぐに特定することができます。

名札のように外れて落ちる心配がないので、一度装着すれば、体に大きな負担なく生涯にわたり身元証明として機能します。

動物愛護管理法により、販売業者には犬・猫へのマイクロチップ装着が義務化されているため、ペットショップやブリーダーから迎えた子の場合、チップ装着が済んでいることがほとんどですが、保護犬・保護猫や、自宅で生まれた子などの場合、未装着のケースもあります。

マイクロチップの装着は、動物病院で獣医師、または、獣医師の指示のもと、愛玩動物看護師が行います。

未装着の場合はぜひ、かかりつけ医にご相談ください。

獣医師からのメッセージ

キャリーに入る犬.jpeg

日頃からの備えと健康チェックの積み重ねが、いざという時に愛犬の命を守ることにつながります。防災月間をきっかけに、ご家庭での備えと健康管理を、ぜひ今一度見直してみてください。

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