犬を叱りすぎると与える悪影響

犬との暮らしでは、犬がイタズラをしたとき、間違った行動をしたとき、叱らなければならない場面があります。
愛犬の安全と命を守るためには、危険な行動も叱ることで止めなければなりません。正しい行動を教えるためにも、褒めるだけではなく、叱らなければならないことがあるのです。
しかし、何度もしつこく叱ったり、長時間にわたって叱り続けたりすると、犬に様々な悪影響を与えてしまう恐れがあります。
なぜ叱られているのか、何を叱られているのか、犬が理解できなければ意味がないのです。叱り方を間違えると、問題行動の原因になったり、飼い主との信頼関係を失ったりすることもあるため注意しましょう。
1.飼い主を恐れて避けるようになる
犬を叱りすぎると、飼い主を恐れて避けるようになることがあります。
叱るとき、大きな声を出したり、大きな物音を立てたりすると、犬を怖がらせてしまいます。一時的に言うことを聞いてくれるかもしれませんが、それはただ怯えているからです。
同じことが続くと、飼い主を見ただけで怖がるようになり、飼い主を避けて生活するようになることがあります。
恐怖心や強いストレスが続くと、飼い主に対して唸ったり吠えたり、手を伸ばすと咬みつくなどするようになってしまうこともあります。
叱るとき、犬を驚かせたり怖がらせたりしないようにしましょう。
2.問題行動が悪化する

犬を叱りすぎると、問題行動が悪化することがあります。
叱りすぎたことをきっかけに、不安・緊張・恐怖・警戒・ストレスを感じ、犬の心が不安定になってしまうことがあるためです。
心の不安定さが問題行動を引き起こしたり、悪化させたりするのです。
物を噛んだり破壊したりして発散させようとする犬もいますし、自分の手足やしっぽの先を噛む自傷行為によって発散させようとする犬もいます。
3.飼い主に対して萎縮してしまう
犬を叱りすぎると、飼い主に対して萎縮してしまうことがあります。
犬が飼い主に萎縮するということは、不安や恐怖に支配され、行動を制限される心理状態にあるということです。
叱られるかもしれないという恐怖から、飼い主の前では食事をすることができなかったり、飼い主の前では排泄をすることができなかったり、生活そのものに悪影響を与える恐れがあります。
飼い主としては、おとなしくしているし、イタズラもしなければ間違った行動もせず、問題やトラブルが起きなくてよいと考えるかもしれませんが、犬にとっては安心して快適に暮らせる環境ではないと言えます。
しつけの注意点

愛犬の間違った行動を叱らなければならないときは、その行動をしている最中または直後に「ダメ」「いけない」「NO」などと声かけをしましょう。
お留守番中のイタズラなど、事後であると、犬は何を叱られているのか、なぜ叱られているのかを理解することができません。そのため同じ行動を繰り返すのです。
理解してもらうためには、怒鳴ったり何度もしつこく声をかけたりせず、短い言葉を使って一言だけ叱ります。
もしも叱られた直後にまた間違った行動をしようとしたときは、「おすわり」「待て」「伏せ」などの指示を出し、行動を制限しましょう。体を押さえつけるのはNGです。
まとめ

犬を叱りすぎると与える悪影響を3つ解説しました。
- 飼い主を恐れて避けるようになる
- 問題行動が悪化する
- 飼い主に対して萎縮してしまう
愛犬のしつけでは、叱らなければならないことも必ずありますが、基本的には褒めることを優先することで、イタズラや間違った行動をより早く正すことができます。
正しい行動をしている最中または直後にたくさん褒めてあげましょう。おやつを与えるとより効果的でしょう。



