犬の『平均寿命』は何歳なの?シニア期の始まりにみられる変化や長寿の秘訣まで

犬の『平均寿命』は何歳なの?シニア期の始まりにみられる変化や長寿の秘訣まで

犬の平均寿命は何歳かご存じですか?犬種や体格によって差はありますが、一昔前に比べると格段に延びています。シニア期の始まりにみられる変化や長寿の秘訣もあわせてご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の『平均寿命』は何歳なの?

笑うチワワ

最新の調査によると、犬の平均寿命はおよそ14.2歳〜14.9歳。一般社団法人ペットフード協会の調査では14.9歳、アニコム損害保険のデータでは14.2歳となっています。約40年前の約7.5歳と比べると、およそ2倍に。平均寿命が延びた理由は『室内飼育の普及』『食事の質の向上』『獣医療の進歩』です。

犬の平均寿命は体のサイズによって異なり、一般的に体格が小さいほど寿命が長く、大きいほど短くなる傾向があります。

  • 超小型犬…約15.1〜15.3歳
  • 小型犬…約14.0〜14.4歳
  • 中型犬…約13.4〜13.6歳
  • 大型犬…約11.5〜12.5歳

大型犬は成長や細胞分裂のスピードが速く、体に大きな負担がかかります。そのため、小型犬に比べて老化が早く進むといわれています。これらは目安の年齢であり、実際は個体差や生育環境、遺伝性疾患などさまざまな要因があります。

犬のシニア期の始まりにみられる変化とは?

シニアのゴールデンレトリバー

一般的に犬は7歳前後からシニア期に入るといわれますが、体格によって老化のスピードは異なります。超小型・小型犬は8〜10歳頃、中型犬は7〜8歳頃、大型犬は5〜6歳頃からシニア期のケアを意識し始めるとよいでしょう。シニア期の始まりには、このような変化がみられます。

  • 口や顔まわりに白髪があらわれる
  • 目が白っぽくなる
  • 寝ている時間が長くなる
  • 階段などの段差をためらう
  • 呼んでも反応が鈍い

これらは体の筋力や代謝、感覚機能が少しずつ衰えているサインです。見た目の変化は分かりやすいですが、行動や睡眠の変化は気づきにくいかもしれません。日ごろから愛犬の様子をよく観察して、年齢や体調に合わせたケアをしてあげましょう。

愛犬が長く健康に生きるために…長寿の秘訣とは?

撫でられるトイプードル

「愛犬にいつまでも長生きしてほしい」「少しでも長く一緒にいたい」これは、すべての飼い主さんの願いですよね。長生きする犬にはどういった共通点があるのでしょうか。

年齢と体調に合わせたフード

健康の基本である食事。人も犬も食べたもので体がつくられますので、愛犬の年齢や体質、そのときの体調に合わせたフードを与えることが大切です。特にシニア期に入ると消化吸収能力が落ちたり、特定の栄養素が不足しやすくなったりします。

かかりつけ医と相談しながら、手作りごはんやサプリを取り入れることも良いでしょう。そしていつでも新鮮な水が飲めるよう、たっぷりの水を入れた水飲み場を複数用意してあげましょう。

適度な運動と外の刺激

運動は身体的な健康維持のほか、精神面にも大きく影響します。シニアになると体力や筋力は低下しますが、無理のない範囲で積極的に散歩に行きましょう。太陽の光を浴び風を感じ、たくさんのにおいを嗅ぐ…こういった外の刺激は脳の活性化につながります。

悪天候や愛犬の体調がすぐれないときなどは、お家でノーズワークがおすすめです。ノーズワークとは、犬の優れた嗅覚を使って隠されたおやつを探し出す、犬の本能を刺激する遊び。手軽に楽しめ、ストレス発散にうってつけです。

安心して眠れる環境づくり

睡眠も健康寿命に大きくかかわってきます。成犬の睡眠時間は1日12〜15時間、シニア犬では16〜20時間が目安。安心できる睡眠環境を整えることが免疫維持と長生きの秘訣となります。

適温が保たれた薄暗く静かな場所に寝床を整えてあげましょう。直射日光が入ってきたり、人の行き来が多い場所は安眠の妨げとなります。好みもありますので、寝床は数ヵ所作ってあげると良いですね。

定期検診と予防医療

犬の長寿に定期検診は欠かせません。少なくとも1年に1回は健康診断を受けて、愛犬の体の状態を知ることが病気の早期発見につながります。シニア犬は半年に1回の受診が推奨されます。

また、フィラリアやノミ・マダニ予防もしっかりと行ってください。狂犬病やワクチン接種も同様です。日ごろから愛犬の様子をよく観察してあげてください。日々の丁寧な積み重ねが、愛犬の長生きを支えます。

まとめ

膝の上のジャックラッセルテリア

犬の平均寿命は数十年前と比べると格段に延びています。非常に喜ばしいことですが、それはシニア期の時間が長くなったということでもあります。シニアの変化を見逃さず、愛犬に寄り添った飼育が健康寿命を延ばすことにつながります。

何より大切なのは、愛犬との穏やかでこまめなコミュニケーション。日々触れ合い、変化に気づくことが愛犬の長生きを支えます。

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