犬のトラウマとなる4つの原因

犬のトラウマとは、過去の強い恐怖を伴う経験が心に深い傷を残し、似た状況や音に対して過敏に怯えたり攻撃的になったりする状態を指します。
ここでは犬のトラウマとなる原因を4つご紹介しますが、物事の感じ方や受け止め方には個体差があります。そのため、ご紹介する4つによって必ずしも犬がトラウマを負うとは限りません。
1.体罰
叩く、蹴るといった体罰は、犬の体に痛みを与えるだけでなく、心に強い恐怖を植え付けます。飼い主さんはしつけのつもりでも、その意図がわからない犬にとって体罰はただの暴力でしかありません。
体罰による痛みや強い恐怖がトラウマとなり、人に対して激しく怯えたり、攻撃的になったりすることも少なくありません。
体罰は犬と飼い主さんとの信頼関係を根底から壊しかねない行為であるため、絶対にやめましょう。
2.無理強い
犬が嫌がっていることを無理に行うことも、トラウマの原因になります。例えば、爪切りや歯磨き、抱っこなどを嫌がっているにもかかわらず強引に続けると、犬は強い不安や恐怖を感じ、トラウマになってしまうことがあるのです。
無理強いによってトラウマになると、お手入れの道具を見ただけで震えたり、手を伸ばしただけで噛みつこうとしたりすることがあります。
お手入れや抱っこのように、犬が苦手でも必要性があることは決して無理強いせず、おやつを活用して少しずつ馴らしていくことが大切です。
3.大きな音
犬は人間よりも聴覚が優れており、雷や花火などの突然の大きな音に驚いたり、恐怖を感じたりしやすいです。大きな音を聞いた際の強い驚きや恐怖が、そのまま心にトラウマとして残ってしまうこともあります。
雷や花火の音にトラウマがあると、似た音を聞くだけで震えたり、落ち着きをなくしたりすることが少なくありません。
特に音に敏感な犬や臆病な性格の犬は、大きな音に強い恐怖を感じやすいため、日頃から落ち着ける場所を確保するなど、恐怖を和らげる環境づくりを心がけてあげましょう。
4.他の犬や人との怖い経験
突然他の犬に吠えられたり、飛びかかられたりすることや、人にしつこく触られたり、追いかけ回されたりすることは、犬にとって怖い経験となることがあります。その経験がトラウマとなり、散歩中に他の犬や人を見ると激しく怯えたり、吠えたりするようになることもあります。
他の犬や人と交流する際は愛犬の様子をよく観察し、嫌がったり怖がったりしているサインが見られたら、無理に接触させないようにしましょう。
トラウマを抱えた愛犬にできることは?

これまでご紹介したようなことが原因で愛犬がトラウマを抱えてしまった場合、飼い主さんにできる主なことは次の4つです。
- 信頼関係を育む
- 安心できる環境を整える
- 無理に克服させようとしない
- 専門家に相談する
信頼関係は、愛犬のトラウマを和らげるうえで最も大切な土台となります。飼い主さんが頼れる安全な存在であることは、犬にとって大きな安心材料です。
また、安心できる環境を整えることも大切です。愛犬がひとりで落ち着いて過ごせる場所を用意したり、恐怖の対象からできるだけ遠ざけたりしてあげましょう。
トラウマを無理に克服させようとすると、かえって恐怖心が強まるおそれがあります。恐怖の対象に慣れる必要がある場合は、愛犬のペースを尊重し、焦らずに少しずつ慣らしていくようにしましょう。
飼い主さんでは対処が難しい場合は、ひとりで抱え込まず、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談することを検討してください。
まとめ

犬のトラウマとなる原因として、体罰や無理強い、大きな音、他の犬や人との怖い経験といったことが挙げられます。
もし愛犬がこうしたことが原因でトラウマを抱えてしまった場合は、無理に克服させようとするのではなく、信頼関係を育みながら安心できる環境を整えてあげてください。飼い主さんだけで抱え込まず、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家の力を借りることも大切な選択肢です。



