もしかして?犬の『認知症』で現れる症状

好きだったことに関心を示さなくなる
認知症の初期症状として最初に気になりはじめることが多いのが、反応の変化です。お散歩や遊びに誘ってもいつものように大喜びしなくなった、大好きだった人や場所に対しても反応が薄くなったり、むしろ警戒するようなそぶりをとる等、喜びや好奇心、興奮といった感情表現が極端に少なくなっていきます。
笑顔が減る
愛犬が口角を持ち上げて目を細める『笑顔』は、飼い主さんにとって何ものにも代えがたい尊い表情ですよね。ですが認知症を発症して周囲への関心が低くなっていくと、笑顔を見せてくれることもなくなっていきます。ここが最も寂しいと感じるポイントかもしれません。
粗相が増える
認知症になると尿意や便意に気づくのが遅くなったり、室内トイレの場所がわからなくなってしまったりして、粗相をしてしまうことが増えます。また普段はお散歩でしか排泄をしなかったという子もお散歩への関心自体が低くなってしまうため、お散歩を催促することがなくなり、結果として粗相につながる場合もあるでしょう。
昼夜逆転する
認知症の症状として飼い主さんの生活にも大きく関わってくるのが昼夜逆転です。昼間はぐっすり眠っているのに夜になると起き出し、家の中を徘徊したりごはんをせがむようになります。
特に飼い主さんが悩まされるのが夜鳴きです。睡眠不足になるうえ、夜間ということで近所に迷惑をかけるのではないかという心理的ストレスも重なり、疲弊してしまう人も少なくありません。
時計回りにグルグル回る
徘徊とあわせて見られる症状が、同じ場所をひたすらグルグルと回るというものです。認知症の場合、時計回りにグルグル回るというのが大きな特徴です。ある程度のスペースをサークルで区切り、愛犬が怪我せず好きなだけグルグル回れるように工夫している飼い主さんもいます。
悲しいけれど…認知症の犬が失ってしまうこと

飼い主さんを認識できなくなる
認知症が進行して反応が薄くなり、飼い主さんが帰宅しても以前のように喜ぶ姿を見せてくれなくなると「私のことを忘れてしまったのかな」と切ない思いに駆られます。
認知症になると五感や方向感覚をはじめ、さまざまな感覚が衰えてしまいます。そのため飼い主さんの匂いが嗅げない、声が聞こえない、姿が見えないという状況に陥るのです。実際には飼い主さんを忘れてしまったというよりも、「飼い主さんを認識できなくなった」という方が正しいのかもしれません。
思い出や愛情は消えない
「もう何もわからないから」と愛犬へのアプローチやスキンシップをやめてしまうことはしないでください。飼い主さんのことがわからなくなってしまっても、飼い主さんと過ごした思い出や飼い主さんを好きという愛情は消えずに残り続けるはずです。
まとめ

犬の認知症は深刻な問題です。実際に自分の愛犬が認知症になってしまうと、心理的に悲しいというだけでなく飼い主さんの実生活にも悪影響が及ぶことが多いからです。
認知症を完全に治すことは難しいですが、進行をある程度遅らせることは可能とされています。また症状によっては薬物などで対応できる場合もあります。愛犬が認知症を発症したら一人で悩まず、動物病院に相談しましょう。



