見逃さないで!犬の『うつ病』初期症状

元気・覇気がなくなる
ずっと横たわっていて元気がない、お散歩や遊びに誘っても反応を示さないなど、覇気がなくなってしまうのはうつ病の初期症状の可能性があります。
覇気がなくなると表情も乏しくなり、笑顔を見せなくなったり耳やしっぽを下げがちになったりします。足取りが重くなって走らなくなるのもサインの1つでしょう。
睡眠時間が長くなる
元気・覇気がなくなるのに伴って、睡眠時間が長くなる傾向もあります。犬はもともと成犬でも1日の半分近くは寝ているほど、よく寝る動物ではありますが、シニア期に入ったわけでもないのに急に睡眠時間が長くなるのは、心身に何らかの不調をきたしていることを疑ってもいい状況です。
食欲がなくなる
いつもと同じ種類のフードを同じ量与えているのに食べきれないなど、食欲が落ちるのもうつ病の初期症状の可能性があります。
フードを食べないだけであれば気まぐれやわがままのこともありますが、チェックしたいのはおやつや好物への食いつきです。大好きな食べ物に対しても反応が薄い、食べるのを拒否するという場合、やや深刻にとらえた方がいいでしょう。
問題行動が増える
うつ病になるとストレスから問題行動が増える傾向があります。特に多いのが無駄吠えの増加です。問題行動を頭ごなしに叱りつけたり、無駄吠えの無視を続けていると大事なサインを見逃すことにもなりかねません。
カーミングシグナルを出す
うつ状態にあるのは、犬にとってストレスや不安を感じる状態です。犬は極度のストレスや緊張、不安を感じたときに出す『カーミングシグナル』という特有のストレスサインがあります。これは犬が自分もしくは相手を落ち着かせて不安を和らげるためにとる行動で、代表的なものでは以下が知られています。
- あくびをする
- 鼻や唇をペロッと舐める
- 視線を逸らす(顔を背ける)
- 体をブルブルと振る
- ゆっくり動く・ピタッと止まる
愛犬のうつ病を早期発見するために

普段から愛犬の様子をよく観察する
うつ病に限らず、全ての病気の早期発見のために大切なのは、普段から愛犬の様子をよく観察していることです。
愛犬の健康時の様子がどんなものであるかを認識していない限りは、不調に気づくことはできません。愛犬と長い時間を一緒に過ごしている飼い主さんだからこそ気づける違和感こそが、早期発見への大切な足がかりになるのです。
おかしいと思ったら動物病院へ
うつ病の初期症状と言っても、上記の通り、うつ病特有の症状と言えるようなものはほとんどなく、「心身に何らかの不調があるかもしれないこと」が検知できる程度でしかありません。
不調が心の問題なのか体の問題なのかを見極めるのは難しく、適切な診断を受けるためには早期に動物病院を受診することが唯一無二の方法です。
記録を残しておく
動物病院を受診したとしても、特にうつ病のような心の不調の場合には血液検査などの数値に現れないため診断が難しいことがあります。そんなときに診断の助けになるのが、飼い主さんの記録です。
何時に何をした、愛犬から気になるサインがあったときの様子を動画に収めておくことで、獣医師のプロの目線で原因を探ってもらえます。
まとめ

「うつ病のような精神疾患は動物病院にかかってもどうしようもないのでは」と思う人もいるかもしれませんが、犬の場合も人間と同様、抗うつ剤や精神安定剤が処方され、それによって心が安定することがあります。
愛犬の異変に早期に気づき、早期に適切な対処を受けることで、愛犬も飼い主さんも平穏な日々を取り戻すことができるということを覚えておきましょう。



