犬があくびをする理由とは?

犬のあくびには、「眠い」だけではなく、さまざまな理由があります。まずは犬があくびをする理由を見ていきましょう。
眠気やリラックス
最も多いのは、人間と同じように眠気を感じているときに出るあくびです。起床直後や寝る前、お昼寝のあとなどにあくびが出るのは、ごく自然な生理現象といえるでしょう。
また、安心してくつろいでいるときにも、リラックスした状態へと脳が切り替わることにより、あくびを見せることがあります。
ストレスや緊張
犬は自分の気持ちを落ち着かせるために、あくびをすることがあることをご存知ですか。
例えば、
- 動物病院の待合室
- 苦手な人や犬が近くにいるとき
- 飼い主に叱られたあと
- 大きな音に驚いたとき
などは、ストレスや不安からあくびが出ることも珍しくありません。
これは「カーミングシグナル」と呼ばれる行動の一種で、自分や相手を落ち着かせようとする意味があると考えられています。
興奮を落ち着かせようとしている
遊びの途中や散歩前など、嬉しくて興奮しているときにもあくびが出てしまう犬がいます。
これも、自分の気持ちをコントロールするための行動であることが多いと考えられていて、興奮状態を落ち着かせようとするがゆえに、あくびが出ているのでしょう。
犬の『危険なあくび』5選

ほとんどのあくびは心配ありませんが、次のようなケースでは、病気が原因であくびが出ている可能性があります。危険なあくびの特徴を把握し、愛犬があくびしている様子を観察しましょう。
1.あくびの回数が急に多くなった
昨日まで普通だったのに、急に何度もあくびをするようになった場合は注意してください。
特に、元気がない、食欲が落ちている、呼びかけへの反応が鈍いなどの症状も見られるときは、体調不良のサインの可能性が考えられます。
2.あくびと同時によだれが増える
あくびだけでなく、大量のよだれや吐き気、そして実際に嘔吐してしまうなどの症状が見られる場合は、胃腸の不調や中毒症状などが疑われます。
他にも脳神経の病気が隠れていたり、熱中症などの症状に襲われている可能性も懸念されるので、あくびと同時に涎の量が増えたときは、まず動物病院を受診してください。
3.あくびをしながら口を痛がる
あくびをしようと口を大きく開けたあとに、キャンと鳴いたり、顔をこするような仕草を見せたり、食べづらそうにする場合は、
- 歯周病
- 歯の破折
- 口内炎
- 顎の異常
などが隠れている可能性も疑われます。一度、かかりつけの動物病院に相談し、診てもらいましょう。
4.呼吸が苦しそうなあくび
あくびというより、口を大きく開けて空気をたくさん吸い込もうとしているように見える場合は、注意が必要です。
呼吸器や心臓の病気が原因で酸素不足に陥っており、口を開ける回数が増えているケースも考えられます。
5.けいれんや意識の変化を伴う
稀なケースとして見られる危険なあくびは、ぼんやりする様子やふらつき、けいれんなどの症状があくびと同時に繰り返されます。
てんかんなど、脳や神経の病気が関係している可能性もあるので、早めに動物病院を受診しましょう。
危険なあくびと普通のあくびの見分け方

犬のあくびが病気かどうかを判断するには、あくびしている様子だけを見るのではなく、全身の状態を観察することが大切です。次のようなポイントを確認してみましょう。
元気や食欲はあるか
普段通りに食べて遊び、散歩も楽しんでいるなら、大きな心配はいらないでしょう。
一方で、食欲不振や元気消失、横になってばかりいて動こうとしないなどの様子が見られる場合は注意が必要です。
あくびをするタイミング
例えば、寝る前だけ、リラックス中だけ、あくびをして見せるようならば、心配はいりません。脳がリラックス状態へと移行する際にサインを送り、それによってあくびが出る生理現象です。
しかし、あくびが1日中、何度も続いたり、安静時にも頻繁にあくびが出るようならば、一度様子を見直し、必要に応じて動物病院に相談したほうが安心でしょう。
ストレス原因がないか
最近、以下のような大きい環境の変化はありませんでしたか。
- 引っ越し
- 家族構成の変化
- 来客が多い
- 留守番時間が長くなった
犬は環境の変化に敏感な動物です。ストレスが原因であくびが多くなっている可能性もあるので、ストレスを抱え込ませないためにも、愛犬が安心して過ごせる環境や生活リズムを見直しましょう。
犬のあくびが気になるときの対処法と受診の目安

あくびが多いからといって、必ずしも慌てる必要はありません。
まずは、
- 十分に休める環境を整える
- ストレスの原因を減らす
- 適度な運動や遊びを取り入れる
以上のことを心がけましょう。
一方で、次のような症状が見られる場合は、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
- あくびが急に増えた
- 呼吸が苦しそう
- 食欲や元気がない
- よだれや嘔吐を伴う
- けいれんやふらつきがある
- 口を痛がる様子が見られる
違和感を覚えたら、その時の様子を動画に残しておくと、獣医師にも状況が伝わりやすく、より正確な判断につながるでしょう。
まとめ

犬のあくびには、眠気やリラックス、ストレス、興奮を落ち着かせるなど、さまざまな理由があります。しかし、今までとは違う変化が見られる場合は、病気が隠れている可能性もあるので、不安を感じたら動物病院に相談してみましょう。
毎日の何気ない仕草に気づける飼い主さんの観察が、病気の早期発見につながることもあります。



