「たれ耳じゃないジャックラッセルテリアはジャックラッセルテリアじゃない!」
ロシア在住のマリーナ・エスマットさんは、俳優のジム・キャリー主演の大人気の映画『マスク』に出てくる可愛い犬のジャックラッセルテリアのミロに憧れを抱いていたようです。
マリーナさんは息子さんの為に4万円でジャックラッセルテリアの子犬を購入しました。
ジャックラッセルテリアを購入したマリーナさんは、この子犬をドッグショーに出場させて将来的には、この子犬の子供達を繁殖させようと考えていました。
マリーナさんが頭の中で描く理想のジャックラッセルテリアの姿は、マスクで活躍したジャックラッセルテリアのミロの姿です。ミロはたれ耳が可愛いジャックラッセルテリアでしたが、マリーナさんの元にやって来た子犬は成長するにつれて耳が上向きになっていきます。
ミロの耳の形が完璧と信じていたマリーナさんにとって、子犬の耳が上向きになっていく事がショックでした。マリーナさんは子犬の耳の形を下向きにする為、のりやテープで子犬の耳を固定して、下向きにさせようとしましたが上向きになってしまった耳がたれ耳になる事はありませんでした。
子犬の耳で悩んだマリーナさんと家族は話し合いをし、子犬の耳をたれ耳にする為にある決断をしてしまいます。
上向きになってしまった子犬の耳をたれ耳にする為にした驚きの決断!
エスマットさん一家は子犬を連れて動物病院に行きました。そして、動物病院の獣医師のアンドレー・メジンさんに、「子犬の耳を整形手術でたれ耳にしてほしい。」とお願いしたのです。
この話を聞いたアンドレーさんは、子犬の耳を整形手術する必要はないと説得し、エスマットさん一家に耳の整形手術を考え直して貰おうと試みましたが、エスマットさん一家は、
「ドッグショーに出場させる事が出来ない」
と子犬にとって身勝手な事ばかり言って、獣医師のアンドレーさんの意見を聞こうとしません。
この子犬は、残念ながら耳を下向きにする手術を受ける事になってしまいました。
子犬はエスマットさん一家の希望通りにきれいなたれ耳になりましたが、健康な耳の軟骨を損傷してたれ耳になったのです。
この事がロシアのメディアに紹介されると、飼い主のエスマットさん一家に「動物虐待だ」「残酷すぎる」と多くの批判が寄せられてしまいました。エスマットさん一家だけでなく子犬の手術に反対していた獣医師のアンドレーさんの元にも「医療以外の手術を行うべきでない」と批難の声が寄せられてしまいました。
ロシアでは動物虐待や動物愛護に関する法律があります。獣医師のアンドレーさんに批難の声が寄せられても仕方がない事なのかもしれません。
たれ耳に手術をされた子犬にとって、たれ耳に手術をされて飼い主さんに大切にされるのと、上向きの耳が気に入らないと言われながら飼い主さんに冷たくされるのと、どちらが幸せなのでしょうか?考えさせられてしまうニュースだと思います。
まとめ
ドッグショーに出場させるために、繁殖のお相手を見つける為に、必要以上に犬の体を傷つけてしまう事に対して怒りを覚えてしまうニュースです。日本でも声帯手術が問題になっています。犬の鳴き声がうるさいから声帯手術をするという飼い主さんが増えているそうです。犬の健康な体にメスを入れる事に怒りを覚えますが、犬の鳴き声がうるさいから保健所に連れて行くという飼い主さんがいる中で、どちらが犬にとって幸せな選択なのかを考えるとどちらとも言えなくなってしまうような気がします。
ユーザーのコメント
女性 匿名
マイロです。
50代以上 女性 ママンゴ
我が家に来たのはトリミングスクールのモデル犬。
生徒さんの勉強の為に声帯除去手術を施されていた子でした。
後に、子宮蓄膿症の手術を受ける事になった時、声帯が無いため周りの筋肉が狭まり、小さなかかりつけの病院では麻酔をかける時に気道確保のためのチューブが入らないからと言う事で、大きな病院を紹介して貰う事になり、その直前に容態が急変して、夜間の、設備が整った病院を探して駆け付け、無事に生還出来た事がありました。
また、その子が我が家に来た時に、あまりにも可愛いので、どうしても子孫が残したくて、学校へお願いして交配をさせて貰い、無事に七匹の元気な子を産んで貰いましたが、その時にも、産まれた翌日に病院へ連れて行き、キチンと診て貰ったまでは良かったのですが、断尾をお願いして、ついでに断耳もお願いしたら、ショードッグとして飼う訳で無いなら切る必要は無いですよ。
と言われ、初めて人間の都合で不必要に身体にメスを入れるのは間違いだったと気付き、それ以来、もしかして、断尾もしなくて良かったんじゃないか?
と思う様になりました。
尻尾の長いМシュナが居たって良いじゃない?
何の為に尻尾を切るんだろう?
別にネズミ取りをさせる訳では無いんだし……
去勢術や避妊術はブリーダーにならない限り、是非した方が良いと思うけれど、何も無いのに人間の都合で不必要なメスは入れるべきでは無いと切に思うこの頃です。
30代 女性 匿名
本当に犬が好きな人ならどんな姿でも愛せるはずだと思います。
動物を飼う人がそんな人ばかりだと良いのですが。
女性 匿名
闘犬、猟犬の一部、ガードドッグなどです。
損傷しやすい部位なので、いざと言う時に損傷しない為だと聞きました。
ショック症状などを起こす事もありますし、生存率を上げる為なのだそうです。
もちろん、特別な理由がない限りは健康な身体にメスを入れる必要はないと思います。
去勢、避妊も犬の体質によってはホルモンバランスを崩すので避けた方が良い場合もあるのですから。
手術した場合の『犬にとっての』メリット、デメリットを天秤にかけて決めれば良い事ではないでしょうか。
40代 女性 匿名
40代 女性 ビスケット
40代 女性 匿名
でも、そうですよね。
気に入らないから『虐待される』『山中や遠くへ捨てる』『殺処分する』これらを思えばそれで満足して大事にしてくれるならば。
そんな人々はそうは思わない気がするけど。。。
百歩譲って『マシo(`^´*)』としよう。
辛い犬生を歩むくらいならだけど。
結局は人間のエゴでしかない。
生かすも殺すも人間次第。
可愛がれば、犬はそれ以上の愛情を返してくれるのにね。
人間は愚かです。
女性 匿名
ましてや整形しても遺伝要素は変わらないし、話題になってしまうとショーや繁殖は無理かな?っと_。
ワンちゃんが、大切に可愛いがられてる事を願います。