犬が亡くなったら最初にすべきこと

愛犬と暮らしていると、日々の幸せな時間の中で、ふと「もしも愛犬が死んだら……」と考える瞬間は、多くの飼い主さんに訪れると思います。
特に、愛犬が高齢期に差し掛かっている方は、「愛犬の死後、どんな手続きが必要なの?」「後悔のないお別れをするために知っておきたい」と考える人は多いでしょう。
愛犬が亡くなったら、まずは落ち着いて呼吸や心拍を確認します。自宅で看取る場合、眠っているように見えても、亡くなっていた……というケースは珍しくありません。判断に迷ったときは、かかりつけの動物病院へ連絡してください。
体勢を整える
犬は亡くなった後、数時間で「死後硬直」が始まります。死後硬直が進むと関節が動かしにくくなるため、死亡が確認されたら、できるだけ早く以下の処置を行って安置してあげましょう。
- 瞼や口を優しく閉じる
- 前足と後ろ足を胸の方へ向かって自然に軽く折り曲げる
- 横向きに寝かせる
死後硬直は予想以上に早く(早ければ30分〜1時間程度で)手足の先端から始まります。完全に固まってしまうと、棺や段ボールに体が収まらなくなる恐れがあるため、亡くなったらできるだけ早く、眠っているときのような丸みのある姿勢に整えてあげましょう。もしすでに硬直が始まっている場合は、関節を痛めないよう無理に力を加えず、そのままの姿勢で優しく安置してください。
体を清潔にする
続いて、湿らせたタオルで、口元や目元、足先などを優しく拭いてあげましょう。愛犬との最後のスキンシップになるので、感謝の気持ちや愛情を込めた言葉を伝えながら行う方も多くいます。
死後は口やお尻から体液が出てくることもあります。このときは、ガーゼやティッシュで優しく拭き取ってあげてください。
涼しい場所へ安置する
遺体の状態をきれいに保つためには、冷却が重要です。保冷剤や氷をタオルで包み、お腹周辺や首周辺を中心に冷やしてあげましょう。特に夏場は傷みが進みやすいため注意が必要です。
また、ペット用シートを下に敷いておいてあげることをおすすめします。
犬の死亡届は必要?知っておきたい手続き

犬が亡くなった場合、多くの自治体では死亡届の提出が必要です。これは法律で定められた飼い主の義務になります。
一般的に死亡届は、市区町村役場や保健所、自治体によってはオンライン申請で手続きできるところもあるので、お住まいの地域のホームページを確認しましょう。
また、提出期限の目安は自治体によって異なりますが、多くの場合、亡くなった日から30日以内と掲載されているケースが多く見られます。「犬鑑札」や「狂犬病予防注射済票」、「印鑑」が必要になるところも多いため、手元に用意しておくとスムーズです。
火葬はどうする?後悔しない見送り方とは

犬が亡くなった後、多くの飼い主さんが火葬を選択しています。しかし、犬の火葬は一種類ではありません。いくつか方法があるので、事前に調べておきましょう。
合同火葬
合同火葬とは、複数のペットと一緒に火葬する方法です。良い点は、比較的費用を抑えやすいという点ですが、一方で、個別にお骨を返してもらえない葬儀社もあるので、その点は確認しておきましょう。
個別火葬
個別火葬は、名前の通り、愛犬だけの火葬を個別で行う方法です。火葬後は、お骨を自宅へ持ち帰ることもでき、後にペット霊園に埋葬することも可能です。
立会火葬
近年は、火葬から収骨まで立ち会える『立会火葬』も人気です。「最期まで見送りたい」という方に選ばれることが多く、収骨先は葬儀社が運営するペット霊園や納骨堂へ案内されるケースが多く見受けられます。
ただし、ご希望のペット霊園や収骨先がある場合は、事前に相談することで柔軟に対応してもらえるところもあるでしょう。
後悔しないための選び方
火葬業者を選ぶ際は、
- 口コミ
- 料金形態
- 対応エリア
- 説明の丁寧さ
などを確認しておくと安心です。
愛犬の死後、悲しみの中で急いで火葬先を決めることになります。何も知らない状態で焦って決断してしまうと、後悔につながることも多いので、可能であれば事前に調べておくとよいでしょう。
愛犬を供養する方法と心の向き合い方

火葬後はさまざまな供養方法があります。
自宅で供養する方法
近年増えているのが自宅供養です。愛犬の写真を飾ったり、お花を供えたり、お気に入りのおもちゃを置くなど、人間の仏壇と同じような形式で自分たちらしく愛犬を偲ぶことができます。
最近では、ペット用の小さな可愛らしい仏壇なども販売されているので、より注目を集めている供養方法です。
納骨堂や霊園を利用する方法
愛犬のお骨をペット専用霊園や納骨堂へ納骨する方法も人気です。納骨された場所に訪れるとお参りできるため、心の整理につながる方も少なくありません。
また、場所によっては、定期的にお経を唱えて供養してくれるところもあるので、こうした細かなサービス面も確認しておきましょう。
まとめ

愛犬が亡くなった後、安置したり、必要な手続きを行ったり、火葬や供養方法を選んだりと、悲しみの中、さまざまなことをしなければいけません。
突然の別れはとても辛く、正直、どんなに手を尽くしても、何をしても、後悔が残ることは多いです。それでも、一緒に過ごした日々や楽しかった思い出、さらに愛犬から与えられた幸せな時間は決して消えません。
最期のお別れの時には、愛情を込めて「ありがとう」を伝えてあげてください。



