『賢いから安心』じゃない!お利口すぎる犬の注意点

飼い主がナメられる
「犬を飼うのは初めてだから、賢い犬の方がしつけも楽だろう」と考えるのは大間違い。実際に賢い犬種として知られるボーダー・コリーや柴犬などは、初心者には向かない犬種とされています。
その理由は「飼い主がしっかりしていないと犬にナメられてしまう」から。賢い犬はその賢さゆえに、飼い主に隙や迷いがあるとそれを見抜きます。そして「こいつは信用できない」と見限られたが最後、言うことを聞かなくなってしまうのです。
悪知恵が働く
信頼関係をしっかり築いて犬に認めてもらうことさえできれば、賢い犬は学習能力が高いのでしつけがしやすいのは間違いありません。ただその『賢さ』が良い方向にだけではなく、悪い方向に働いてしまうこともあるので要注意です。
ケージに鍵をかけても鍵の外し方を覚えて脱走してしまったり、おやつの隠し場所を暴いて勝手に食べてしまったり、あまつさえ自分のしたイタズラを隠したり知らんぷりしたりすることもあります。
仮病を使う
あからさまにびっこを引いて見せたり痛そうに鳴き声を上げたりするのに、いざ動物病院に連れていくと「何ともありません」の診断。そして帰ってきたら嘘のように元気にしているなんてことを経験したことはありませんか。
このように仮病を使うのも悪知恵の代表例です。ただ犬が仮病を使うのは人間が「学校や仕事をサボりたい」というのとは違い、多くは「飼い主さんにかまってほしいから」という健気な思いから来るものです。頭ごなしに叱らず、仮病を使うまで寂しい思いをさせてしまったことを振り返るべきでもあるでしょう。
お利口な犬と楽しく暮らすポイント

まずは信頼関係の確立から
学習能力が高いかどうかにかかわらず、犬と暮らすためにはまず信頼関係を確立することが重要。日々のスキンシップや声がけ、さまざまなお世話を通して、仲間として認めてもらうことです。
最近では犬と飼い主の間に主従関係が必要という説は否定されてきていますが、明確な主従関係ではないにせよ、「この人の言うことを聞けば間違いない」と一目置かれる存在になることはその後の暮らしを円滑に進めるうえでとても大切です。
一貫した態度をとる
犬の信頼を勝ち取るために大切なのは、一貫した態度で接することです。
たとえば犬が同じイタズラをしたとして、飼い主の機嫌の良いときは笑って許し、虫のいどころが悪いときには厳しく叱るというように対応を変えていると、犬はそのイタズラをすると飼い主が喜ぶのか怒るのか、そのイタズラは正しいのか悪いのか判断することができず、混乱してしまいます。
学習能力の高い犬であればあるほどこの傾向は強く、やがて「この人の言うことを聞いても意味がない」と見放されてしまいます。家族間で対応が異なる場合も同様です。
ダメなことはいつ誰でもダメというルールを曲げずに実行することが大切です。また「叱るときは叱る」「褒めるときは褒める」と大げさなくらいにわかりやすい態度をとると、犬の理解度もより深まります。
いろいろな遊びにチャレンジしてみる
お利口な犬は学習能力が高いゆえに、トレーニングを遊びととらえて楽しむ能力に長けています。
1つのことを覚えたら次のこと、また次のことと、さまざまなトレーニングや芸を教えてみると個性を伸ばすことにも繋がります。またディスクドッグやドッグダンス、アジリティなどの競技を得意とする子も多いので、いろいろなことにチャレンジしてみると、遊びや活動の幅を広げてくれるかもしれません。
まとめ

愛犬は賢くてもおバカでも可愛いことに変わりはありません。
ですが賢い犬種だからといって油断せず、むしろ気を引き締めて接することが必要です。愛犬の賢さを伸ばすのも潰してしまうのも飼い主さんの対応次第と言えるでしょう。



