犬の「リード」正しい使い方5選

1.正しい持ち方で握る
リードの端にある輪っかに手首を通し、そのまま紐を手のひらで包み込むようにしっかりと握るのが基本の持ち方です。こうすることで、犬が急に走り出したり、強い力で引っ張ったりしたときでも、リードが手からすり抜けてしまう事故を防ぐことができます。
親指と人差し指の間で紐をしっかり挟み、他の指で握り込むように意識しましょう。ただ手に引っ掛けているだけでは、とっさの強い衝撃に対応できず、リードを離してしまう危険があるためおすすめできません。
2.適切な長さを保つ
散歩中のリードは、張り詰めすぎず、かといって地面に擦れるほどたるませすぎない「ちょうど良い長さ」を保つことが大切です。理想は、飼い主と犬の間に少しだけ緩やかなU字のたるみができる状態です。
常にピンと張った状態だと、犬の首に負担がかかり続けるだけでなく、犬も興奮しやすくなってしまいます。逆に長すぎるとコントロールが利かなくなります。犬が快適に歩きつつ、飼い主がすぐに動きを制御できる距離感を意識して保ちましょう。
3.状況に合わせて長さをコントロールする
散歩コースの状況に応じて、リードの長さをその都度調整することが安全への第一歩です。例えば、人通りの多い駅前や狭い歩道、見通しの悪い交差点などでは、リードを短く持って犬を自分の足元に引き寄せます。
これにより、他の方との衝突や突然の飛び出しを防ぐことができます。逆に、周りに誰もいない安全な広い公園などでは、少しリードを緩めて自由に歩かせてあげるなど、場所の危険度に合わせてメリハリをつけることが大切です。
4.両手で持つ習慣をつける
リードは片手だけで持つのではなく、常に両手を使ってコントロールする習慣をつけましょう。基本的には、リードの端を握った「軸となる手」を腰のあたりに固定し、もう片方の「添える手」でリードの中ほどを軽く持ちます。
両手で支えることで、犬が急な動きをしたときにも体重をかけてしっかりと止めることができます。片手だけだと犬の引っ張り力に負けて体が持って行かれやすく、転倒などの思わぬ怪我につながるリスクが高まります。
5.リードを体や物に巻き付けない
犬が強く引っ張るからといって、リードを自分の手首や指に何重にも巻き付けたり、散歩の途中で街灯や電柱に結びつけたりしてはいけません。手や指に巻き付けていると、犬が急に猛ダッシュした際に強い力で締め付けられ、骨折や脱臼などの大ケガにつながる恐れがあります。
また、物への巻き付けは一時的であっても、犬がパニックを起こして道具を破壊したり、外れて犬が迷子になったりする原因になるため、リードは必ず自分の手で直接コントロールしてください。
散歩中に意識したい犬との位置関係

散歩を安全に行うためには、歩いているときの犬と飼い主のポジションが非常に重要になります。基本的には、飼い主のすぐ横(左側が一般的ですが右側でも構いません)に犬を寄り添わせて歩く位置関係が理想的です。
犬を飼い主より先に行かせすぎると、曲がり角での出会い頭の衝突や、地面に落ちている危険なものの拾い食いを未然に防ぐことが難しくなります。
常に自分の視野の中に犬を収め、お互いの歩調を合わせながら、何かあっても一歩で引き留められる距離を意識して歩くようにしましょう。
安全に使用するために押さえておきたいポイント

リードの扱いにおいて、特に注意すべきなのが「たるみ」の管理です。リードが長すぎて地面にダラリと擦れている状態だと、犬自身の足や、歩いている飼い主の足に紐が絡まってしまい、大きな転倒事故につながる危険があります。
また、犬が強く引っ張ってきたときに、力ずくで引っ張り返して対抗するのも禁物です。力で勝負しようとすると犬はさらにムキになって引っ張るため、犬が引っ張ったときは一度その場に立ち止まり、声をかけるなどして飼い主に意識を向けさせることが大切です。
また、リードは消耗品であり、毎日の使用によって少しずつ劣化していきます。万が一、散歩の途中でリードが壊れたり切れたりすると、そのまま愛犬が脱走して迷子や交通事故に遭うリスクがあるため、出発前の点検は欠かせません。
まずは首輪やハーネスとつなぐ金属パーツ(ナスカン)の中に砂やゴミが詰まっていないか、バネが壊れて外れやすくなっていないかを確認します。さらに、紐の部分に犬が噛んだ傷や、擦り切れて細くなっている場所がないかも隅々までチェックしてください。
まとめ

正しいリードの使い方を身につけ、出発前の道具の点検を毎日の習慣にすることで、散歩の安全性は格段に高まります。
リードを通してお互いの意思が伝わりやすくなれば、愛犬との絆もさらに深まり、毎日の散歩の時間がもっと安心で楽しいものへと変わっていくはずです。



