犬の『超危険なおしっこ』5選 放っておくと命に関わる場合も…判断する方法まで

犬の『超危険なおしっこ』5選 放っておくと命に関わる場合も…判断する方法まで

おしっこは犬の健康状態を把握するためのバロメータ。お散歩でおしっこをさせて漫然と眺めているだけだと、危険なサインを見落としてしまうかもしれません。今回は犬の『超危険なおしっこ』についてまとめました。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

要注意!見過ごせない犬の超危険なおしっこ

ペットシーツの上の犬

赤いおしっこ

赤いおしっこはいわゆる「血尿」の可能性が高く、素人であっても一発でおかしいと気づくことができます。血尿は泌尿器系の病気など内科的な問題の場合もあれば、尿道やペニスが傷ついているなどの外科的な怪我による場合もありますが、いずれにしても放置しておくと悪化が懸念されます。

透明なおしっこ

犬のおしっこの色が薄くなるのは、水をたくさん飲んだことが原因と考えられます。外気温が高かったり運動量が多かったりで一時的に水をがぶ飲みした心当たりがあるのなら問題ありませんが、そうではない場合、腎臓の機能が上手く働いていない可能性があります。

白く濁ったおしっこ

白っぽいおしっこは、細菌や膿が混ざっている可能性があります。異臭を伴う場合もあり、膀胱炎などの感染症の兆候と考えられます。また結石が混ざっているケースもありますが、その場合、おしっこがキラキラと光って見えることもあります。

頻繁なおしっこ

健康な犬であれば、おしっこの回数は1日3〜5回が普通です。もちろんその日の飲水量や運動量によって多少前後しますが、これをはるかに超えてたくさんのおしっこをする場合は頻尿として何らかの異常を疑うべきでしょう。場合によっては、おしっこが出ないのに何度もおしっこをする姿勢をとるということもあります。

おしっこが出ない

おしっこの数が頻繁なのも問題ですが、もっと危険なのはおしっこが出ないことです。ポタポタと垂れるくらいにしか出ない、あるいは半日〜1日以上まったく尿が出ていないという場合は、一刻を争う超危険なサインです。急性腎不全や尿毒症を引き起こし、わずか数日で命に関わるため、様子を見ずに直ちに夜間救急などの動物病院をただちに受診してください。

おしっこからわかる犬の病気

診察中の犬

尿路結石

尿路結石は犬に多い病気です。結石の主成分により、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の大きく2種類に分けられます。人間の尿路結石と同様、発作が起きると激しい痛みを伴うのが特徴です。また結石が自然排出されればいいのですが、排出されない場合には尿道閉塞のリスクもあるため手術で取り除かなければいけないケースもあります。再発も多いため注意が必要です。

膀胱炎

膀胱炎は主に細菌感染によって起きる疾患です。人間の場合もおしっこを長時間我慢するとなると言われているように、通常であればおしっこによって排出されるはずの細菌が、おしっこを我慢してしまうことなどによって膀胱内に長く止まってしまうことが原因とされています。特に尿道の短いメスは発症しやすい傾向にあります。

尿道閉塞

尿道閉塞はその名の通り、尿道に何かが詰まっておしっこが出にくくなったり完全に出なくなったりしてしまう病気です。尿路結石が引っかかったり、尿道に腫瘍ができていたりすることが考えられます。おしっこが出せなくなると腎機能障害に発展してしまい、尿毒症などによって命に関わる重篤な状態となるリスクがあります。

がん

一般的な尿検査でも泌尿器系のがんの可能性がわかることがありますが、最近ではがんの早期発見に特化した特殊な尿検査キットも開発されています。正確には、採取した尿を検査することでがんのリスクの大きさが測定できるというものです。費用はかかりますが、気になる人は試してみてもいいかもしれません。

まとめ

おしっこしている犬

健康診断でも必ず尿検査を行うことからもわかるように、おしっこからわかる情報はとてもたくさんあります。

もちろん詳細なことは専門の検査をしなければ判断できませんが、飼い主さんの目視や感覚からも違和感に気づくことは可能です。おしっこをさせることは日々のルーティンになりがちですが、これからは見守る目線に少しだけ意識を込めてみましょう。

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