犬の分離不安を治す方法4つ

愛犬の様子から、「単なる寂しがりやではないのかも」と感じる飼い主さんは少なくはないようです。ほかに病気の疑いがなく、分離不安の症状が見られた場合はできるだけ早めに治療へと取り組むのが最善です。
ここでは、犬の分離不安を治す主な方法4つをご紹介します。
1.外出のサインをやめる
分離不安の改善には、「飼い主はいなくなっても必ず戻ってくる」と繰り返し伝え続けることが不可欠です。そのため、「いってきます」「いい子にしていてね」といった声がけはやめましょう。
また、飼い主が鍵を手に取り、上着を着る、かばんを持つといった外出のルーティンに犬は敏感に反応します。不安感を高めないために、上着を着たままテレビを見たり、鍵を持って家の中をしばらく歩いたりなどの行動で、外出を悟られない工夫も行うことが大切です。
外出する15分前から愛犬に触れず、無視するくらいの落ち着いた態度で接してみてください。また、帰宅した際にも静かに家に入り、外出時と同じように犬を興奮させないように行動しましょう。
2.短時間から離れる練習を行う

犬と適切な距離を保てる関係を築くために、短時間から離れる練習を繰り返し行います。最初は数秒から始め、別の部屋へ行ってすぐに戻り、吠えずに待てたら「いい子」とさり気なく褒めましょう。
ここから徐々に、1分、2分…と時間を伸ばしていきます。成功しても過剰に反応すると無駄に興奮させてしまう可能性があるため、静かに褒めるのがポイントです。
3.留守中もリラックスできる環境にする
飼い主がいない間も安心できる環境を整えます。家中どこでも自由に動ける状態は、かえって犬の不安感を高めます。
適度な広さのクレートやサークルを用意して、愛犬にとって一番安心できる場所として教えましょう。クレートトレーニングも一緒に行うと、いざというときに役立ちます。
うまくいかない場合は、飼い主がいなくなる直前に、おやつを詰めた知育玩具を与えて意識をそらすのもひとつの手です。「飼い主がいなくなる=おやつがもらえる」と印象づけてみてください。
4.専門的な治療を受ける

犬の分離不安は、症状によっては飼い主さんの努力だけでは改善が難しい場合があります。その際には、獣医師に相談のうえで専門的な治療を受けるのが望ましいです。
重度の場合は、抗不安薬などを使用する「薬物療法」を行うことがあります。根本治療ではありませんが、症状を抑えるためには必要です。
ほかにも、専門のドッグトレーナーのもと「行動療法」で少しずつ治療を行う方法もあります。いずれにしても、1人で悩まずに早めに相談するようにしましょう。
寂しがりやとの違い

犬の「分離不安」は、性格を表す「寂しがりや」とは異なる心の病気のひとつです。見分けのポイントは、犬自身が自分の感情をコントロールできているかどうかにあります。
分離不安の主な症状は、飼い主の姿が見えなくなるとパニックに陥るといった行動です。症状が進むと吠え続けたり粗相をしたり、物を破壊するといった異常な行動も見られるようになります。
さらに、過剰なよだれ、嘔吐、下痢、震え、自傷、舐め壊し、常同行動といった身体的反応が出ることもあり、放っておくと深刻な事態に陥る可能性もあります。
まとめ

犬の分離不安の克服には時間がかかるため、じっくりと取り組む姿勢が求められます。今回お伝えした方法を試しても、改善が認められない場合は早めに獣医師に相談しましょう。
また、飼い主さん自身も愛犬に依存しすぎていないか改めて見直してみる機会にしてみるとよいですね。お互いにとってほどよい距離感を保てる仲良しコンビをぜひ目指してください。



