犬が尻尾を隠す心理

恐怖を感じている
犬が尻尾を隠す最も多い理由は、恐怖を感じているからです。
尻尾を隠すだけでなく背中を丸めて耳を下げ、ブルブルと震えるといった行動が伴います。特に尻尾を足の間に挟み込んでしまうのは恐怖が極限状態に達しており、パニックに陥る寸前であると考えられます。
この状態になっている犬は、近づいてきた相手に何をするかわかりません。かわいそうで手を差し伸べたくなってしまう気持ちはわかりますが、不用意に近づいたり手を出したりしないようにしましょう。
敵意がないことを示している
尻尾を隠すのは、相手に敵意がないことを示す表現でもあります。相手の大きさや強さに屈服して「あなたに歯向かうつもりはないので見逃してください」と下手に出て、戦闘に発展するのを回避しようとしているのです。
体調が悪い
犬の尻尾がだらりと下がっていたり、隠すような仕草をしてトボトボとしている場合、体調が悪い可能性も考えられます。
特段恐怖を感じる要素がないにもかかわらず、尻尾を隠すような仕草をしたりしょんぼりしたような態度をしているときは、他に普段と異なる症状が出ていないか確認しましょう。おかしいと感じたらすぐに動物病院を受診すべきです。
犬にとって尻尾の高さの意味とは?

ポイントとなるのは肛門腺
ではどうして犬の尻尾はこのような動きをするのでしょうか。実は大切なのは尻尾の付け根のすぐ下にある肛門腺です。
肛門腺から出る分泌液には特有の匂いがあり、その匂いの中にはその犬の情報がたくさん詰まっています。他の犬と挨拶をする際にお互いのお尻の匂いを嗅ぎ合うのは、この分泌液の匂いを嗅ぎ合っているのです。
尻尾を低くするのは自分の匂いをブロックするため
恐怖を感じているときや相手に降参の意思を示したいとき、犬は「身を隠して自分の存在感を消したい」と考えます。自分の存在感を消すためには自分の匂いを消す必要があります。
そのため、犬は尻尾を下げて肛門腺に蓋をすることで、自分の匂いが周囲に発散されるのを防ごうとしているのではないかと考えられています。ただしこれらはまだ研究の過程であり、科学的根拠が示されているものではありません。
尻尾の上下は気持ちの上下
科学的な根拠はまだないにしろ、尻尾が高い位置にあるときはポジティブな感情、低い位置にあるときはネガティブな感情というのはもはや周知の経験則です。
尻尾の上下は気持ちの上下に比例すると言っても過言ではないでしょう。愛犬がどんなときに尻尾を上げて、どんなときに尻尾を下げるのか、行動をよく観察して愛犬なりのパターンを把握することが大切です。
まとめ

犬は言葉を持たないため、気持ちを理解するのが難しいと感じることがあるかもしれません。
ですが裏を返せば、余計な言葉でごまかしたりしない分、素直な気持ちを推測しやすいところもあるのではないでしょうか。特に尻尾は犬の気持ちをあまりにも素直に表現してくれる場所です。
尻尾の動きをよく観察して、愛犬の深層心理にもう一歩近づきましょう。



