我が家に来たばかりの愛犬は問題犬
我が家には4歳になるボストンテリアの男の子がいます。
愛犬が我が家に来た当時は、毎日毎日悲し気な声で鳴き、家具を噛んで壊してしまったり、ゴミを散らかしたり、ベットの上でもどこでもお構いなしにトイレをしてしまい、手に負えない状態でした。賃貸マンションに住んでいた私は近所の迷惑になってしまうのではないか、留守中に怪我をしてしまったらどうしよう等、色々と悩み仕事にも集中できない状態になってしまいました。
室内犬と一緒に生活をした事が無かった私は、仕事の合間をみては犬のサイト等で犬の飼い方や躾方等を勉強しました。休みの日など家にいる時に、愛犬にトイレの場所やルールを教えようとしても失敗ばかり、散歩をしている最中に暴れて愛犬を落としてしまい、骨折してしまったこともありました。
愛犬とどうやって接して良いのか分からない状態でした。
愛犬の事で悩んで泣いた日もあります。
お散歩を嫌がり、いう事を聞かない愛犬に対して酷く怒ってしまった事もあります。
今、考えると愛犬に対して言い分を押し付けるだけで、私から歩み寄ろうとしていなかったのかもしれません。突然知らない場所、知らない人のところに来て、大好きな人から離れてしまったら混乱してしまうのも当たり前の事です。
保健所に連れて行かれそうだった愛犬
私の元の来る前の愛犬は、私の友人が同棲していた彼氏さんからプレゼントとして頂いたというわんこさんでした。しかし、わんこさんをプレゼントされてから3か月後位に、彼氏さんと別れてしまった友人は、引っ越しをすることになり、犬が飼えない状況になってしまいました。彼氏さんの方も事情があり、犬が飼えない状況との事でした。
当時、私は飲食店の店舗責任者の仕事をしており、お家を留守にしがちでした。それだけでなく、我が家にはお年寄りのフェレットが2匹とフクロモモンガが1匹いました。
友人から「わんこさんを預かって貰えないか?」と頼まれたのですが、仕事に追われる日々でとてもではないけど、犬と一緒に生活をする状況ではなく、わんこさんを迎える事で我が家の小動物達にストレスがかかるのではないか等を考え、その時は断りました。
友人は暫くわんこさんの引き取り先を探していたみたいでしたが、それでも引き取り手が見つからず、保健所に連れて行く事を検討し始めていました。
その当時、保健所がどういう所か知らなかった私は、「保健所」という言葉が気になり、保健所に連れて行かれた犬達の事を調べてみました。調べてみるとどのサイトでも「殺処分」という恐ろしい言葉が書いてありました。
スマホの写真しか見た事のなかったわんこさんでしたが、まだ生まれて6ヶ月くらいで、天国に旅立ってしまう可能性があると思うと不憫に思い、引き取る事にしました。
愛犬と出会って生活環境が変化しのんびりライフに
愛犬とどう接して良いのか分からなかった私は、色々な人に相談し色々調べて愛犬との接し方を考えました。そして、愛犬と向き合い愛犬との時間を増やしていき、休みの日は一緒にサイクリングや小旅行、ドッグランや一緒にショッピングを楽しんだりして、愛犬と一緒に休日を楽しむようにしました。
すると、愛犬は私の事を信用してくれたのでしょうか、問題行動が減り以前はお散歩を怖がるような臆病な性格でしたが、他のわんこさんも他の人にも友好的な性格のわんこさんになりました。
現在、私達は都内から地方に引っ越し、のんびりライフを満喫しています。時間があれば愛犬とサイクリングを楽しんだり、登山を楽しんだりしています。愛犬に出会わなければ、まだ都内で忙しく働いていた事でしょう。
我が家に来たばかりの愛犬は困ったちゃんでしたが、今では私の良きパートナーとなり私の事を支え、私に色々な事を気付かせてくれました。愛犬に感謝しています。
この経験を通じて他の飼い主さんに伝えたい事
大好きな人と別れてしまったわんこさんは、心に深い傷を負っている事が多いです。大好きな飼い主さんと別れ、寂しさや悲しみ等の感情から問題行動を起こしてしまう可能性もあります。
我が家も愛犬と良好な関係を築けるまで、長い時間がかかりました。愛犬と良好な関係を築けるまで悩み、苦しみ、愛犬を引き取った事を後悔した事もありました。しかし、愛犬に一生懸命向き合い、愛犬が私の愛情に一生懸命答えてくれた時の感動で、愛犬へのネガティブな感情がすっ飛んでしました。
わんこさんの問題行動で悩んでいる飼い主さんは沢山いると思います。愛犬の問題行動で悩み苦しむ日々はとても辛い事だと思いますが、途中で愛犬との関係を築き上げる事を諦めずに、長い時間をかけて向き合ってあげて下さい。愛犬が気持ちに答えてくれた時の感動は、とても素晴らしいものです。
そして、どんな状況があっても愛犬を愛して下さい。愛犬は飼い主さんの事が1番大好きなのです。
これは余談なのですが、以前私が仕事で愛犬と2ヶ月間離れて生活しなくてはいけない時がありました。その為、愛犬を暫く親戚に預ける事になりました。
離れていて寂しかった私は、愛犬に電話を繋いでもらったりしていましたが、愛犬は私よりも寂し気持ちでいっぱいなのと不安だったようで、愛犬の毛が薄くなってしまい、痩せてしまっていました。
愛犬を迎えに行った時に、嬉しそうに飛び跳ねたと思ったら、安心したかのように私の膝の上でいびきをかいて寝てしまいました。お留守番に慣れていて、我慢強い愛犬ですが、行動等に現さないので不安な気持ちに気づいてあげられなかった事に凄く後悔しました。
わんこさんを家族に迎えた以上は、無責任な理由でわんこさんを保健所に連れていく事は避けましょう。保健所以外にもきっといい方法があります。今まで一緒に生活をしていた愛犬が、殺処分になってしまった時の事を考えてみて下さい。きっと後悔の気持ちでいっぱいになると思います。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
とはいえ、癖のついた成犬。癖を矯正するのに接し方に苦労する毎日。途方に暮れて涙することもあったので筆者さんのエピソードに共感しました。しかし人間の都合で振り回されたワンコも被害者、なりたくて問題犬になったわけではありませんものね。非常に根気が要りますが、愛情で接してあげれば、いつか必ず応えてくれる日が来ます。未だに興奮し過ぎると噛みが出てしまうのでクールダウンのトレーニングを継続中ですが、吠え癖は克服できています。一緒に問題を1つクリアしたことで、いとおしくて仕方ありません(^.^)
長文、失礼しました(^^;)ゞ