油断禁物!見落としがちな春の熱中症

気温が20℃を超えたら要注意
熱中症というと、人間も一般的に「暑い」と感じるような気候の日に起こるもの、真夏の病気であると考えている人も少なくないでしょう。ですが実は熱中症のリスク自体は冬でもゼロではありません。気温が低くても水分摂取量が足りていなければ熱中症になりえます。
また犬種やライフステージにもよりますが、犬は基本的に暑さに弱い動物です。人間が「暑い」と感じなくても犬にとっては不快に感じている場合もあります。犬の熱中症のリスクが上がるのは気温20℃と言われています。これを1つの目安として考えるとよいでしょう。
春は体が気温の変化に慣れていない
春はタイミングによっては換毛期がまだ終わっておらず、体温を溜め込む冬毛のままで気温の高い日を迎えてしまう場合があります。また犬の体自体も気温の変化に慣れていないため、暑さを感じやすかったり体調を崩しやすかったりします。
意外と気温が高くなる日も多い
春は人間にとっても犬にとっても過ごしやすく快適な季節というイメージがあるかもしれません。ですが近年では意外と気温が高くなる日も多いのが現実です。
東京の気温の平年値データを見てみると、4月19日から最高気温が20℃を超えはじめ、6月になると全ての日で平均気温が20℃を上回ります。
気温20℃が熱中症の発症リスクの境目であることはご紹介したとおりです。このデータからも春にも熱中症のリスクが潜んでいることが確認できるでしょう。
覚えておきたい危険な症状と応急処置

緊急事態!熱中症の危険な症状
熱中症は症状によって軽度から重度まで分けられますが、以下のような症状が見られた場合には状態は極めて重篤で応急処置を施さないと命に関わる恐れがあります。見逃さないようにしましょう。
- 嘔吐・下痢(特に吐血・血便)
- 体がけいれんしている
- 舌が青紫になっている
- 歯茎が白っぽい
- 昏睡状態
とにかく体を冷やす
犬に熱中症の症状を認めた場合、とるべき応急処置はとにかく体を冷やすことです。可能であればエアコンの効いた涼しい部屋に移動させ、屋外で難しい場合には日陰など少しでも涼しい場所を探します。
そして体に冷たい水を浴びせて風を送る、氷嚢や保冷剤などを用いて頭や首筋、足の付け根、お腹などを冷やしましょう。
一刻も早く動物病院へ
上記の応急処置をとることはとても重要で、処置した場合としなかった場合では経過は大きく異なります。ですがすでに危険な症状が現れている場合、応急処置だけで回復を目指すことは困難であり危険です。
熱中症は特に時間が経つと重症化していくため、早期治療が重要となります。自分でできる応急処置を施しつつ、動物病院へ向かう準備をすみやかに整えて一刻も早く獣医師の診断を受けるようにしましょう。
まとめ

熱中症が犬にとっても危険な病気であることは、もはや知らない人はいないでしょう。
ですが「まだ春先だから」「このくらいの気温なら大丈夫だろう」という油断の気持ちが命取りになるということも知っておかなければなりません。



