犬の『ハンドシャイ』とは

『ハンドシャイ』とは犬が人の手を極端に怖がってしまう状態です。特に虐待を受けたことがある犬には、人の手で怖い経験をしているのでよく見られます。
しかし虐待を受けていなくても、ハンドシャイになってしまう犬はいます。悪さをして叱られたときに叩かれた、大きな音がしたといったことで人の手が怖くなってしまうことがあります。
元々怖がりな性格である、触られることが苦手ということも原因になります。ハンドシャイのままでいては生活に色々と不便なので、改善していかなくてはいけません。
ハンドシャイを改善する方法

犬には急に触らない
ハンドシャイの犬には急に手を差し出して触るのはやめましょう。まずはゆっくり近づき、声をかける、しゃがむなど徐々に距離を縮めていきます。
犬がニオイを嗅ぐ、耳を立てているといった仕草を見せたらこちらの情報収集をしているということです。犬が少し安心した様子を見せてから触るようにしましょう。
犬の視界に入る位置から手を差し出す
犬を撫でるときに犬の頭上から手を下ろして頭を撫でる人が多いですが、ハンドシャイの犬にこれはNGです。そもそも犬の目線は低く、上から手が降ってくるのは怖いと感じます。
犬に手を差し出したとき首をすくめる、姿勢が低くなる、尻尾が下がるといった仕草が見られたら犬は怖がっている可能性が高いです。
犬と接するときに人は姿勢を低くし、手は下から差し出すようにしましょう。頭ではなく胸の辺りを撫でると犬は気持ち良いと感じます。
人の手に良いイメージをつける
人の手に怖いイメージがついてしまっている犬には、良いイメージをつけてあげることが大切です。
犬の好きなものと言えばやはり食べ物なので、手でおやつやごはんを与えてみましょう。飼い主以外の人にも手でおやつを与えてもらい、少しずつ交流してください。
犬が嫌がっているようであれば噛まれる危険性があるので中止してください。慣れてきたら、おやつを食べながら体を撫でてみましょう。犬のペースに合わせることが大切です。
外の刺激に慣れさせる
犬は子犬のうちから人通りや他の犬が集まる場所に連れていき、刺激に慣れさせるべきと言われています。
しかし実際には保護犬で成犬になるまであまり外に出たことがない、長期間ペットショップで売れ残っていたなど、あまり刺激を受けずに育ってしまった犬もいるでしょう。
ハンドシャイの犬は人の手だけでなく知らない人や場所、音など怖いものがたくさんあります。触られる練習以外にも出かける機会を増やして刺激に慣らしてみてください。
ただしいきなりドッグランや人混みに行くと、犬の怖がりが悪化してしまう可能性があります。まずは人や犬が集まっている場所の近くに行くところから始めましょう。
他の人や犬が遊んでいる様子を見るだけでも犬には経験になります。近くに理解のある人がいたら触られる練習に協力してもらってください。
まとめ

犬が人の手を怖がっていたら病院の診察を受けられない、ひどい場合はトリミングを断られるなど生活に支障が出ます。
飼い主も虐待を疑われる可能性があるので、やはり体を触られることに慣らしておく必要があります。
怖いものは急に克服できるものではありません。必ず犬のペースに合わせ、ゆっくり人の手に慣らしていきましょう。



