犬が成長したら他犬と遊ばなくなる理由

愛犬が“子犬の頃は他犬とよく遊んでいたのにだんだん遊ばなくなる”というのは、ほとんどの飼い主が実感することでしょう。
他犬が嫌いなのかもしれない、社会化が不足しているのかもしれない、などと不安に思われることがあるかもしれません。
犬が成長する過程で他犬と遊ばなくなることは、自然なことです。犬の行動学や心理学をもとに、その理由や犬の気持ちを探ってみましょう。
1.遊ぶ目的や必要性に違いがあるため
犬が成長したら他犬と遊ばなくなるのは、子犬と成犬とでは、遊ぶ目的や必要性に違いがあるためです。
子犬が他犬と遊ぶことには、「距離感を知ること」「甘噛みと本気噛みを学ぶこと」「社会性を身につけること」など、生きていくために必要な学習をするという目的があります。
成犬になる頃には基礎的な学習を終え、しっかりと身についているため、積極的に遊んだり学んだりする必要性が薄れ、他犬と遊ばなくなるのです。
2.性格やタイプがはっきりとするため

犬が成長したら他犬と遊ばなくなるのは、性格やタイプがはっきりとするためです。
子犬の頃は「遊びたい!」という気持ちや好奇心が勝っているため、とくに相手を選ぶことなく遊びたがります。
成犬になると、性格やタイプがはっきりとし、「誰とでも仲良く一緒に遊びたい」という犬もいれば、「性格の合う他犬とだけ一緒に遊びたい」という犬もいるのです。
例えば、自分が「やんちゃ」「おてんば」「活発的」な性格やタイプの犬である場合、おとなしく物静かな他犬との遊びでは退屈するのでしょう。
また、学びや成長によって、「あの子はあまり遊び好きではないから放っておいてあげよう…」という他犬への気遣いや配慮もできるようになるのでしょう。
3.体力やエネルギーを配分するようになるため
犬が成長したら他犬と遊ばなくなるのは、体力やエネルギーを配分するようになるためです。
子犬の頃は自分の体力やエネルギーの限界を知りません。いつまででも遊びたがりますし、急に充電がなくなったかのようにパタリと眠ってしまうことだってあります。
加減を知らないため、遊びすぎてしまい、体調を崩してしまうことだってあります。
成犬になると、自分の体力やエネルギーの限界を知り、「無駄な体力を使わないようにしよう」「お散歩のためにエネルギーを残しておこう」などと配分することができるようになります。
遊びに夢中になりすぎて体力がなくなり、眠っている間に夜になってしまい、楽しみにしていたお散歩に行くことができなかった、といった過去の経験も関係することがあるかもしれません。
愛犬が他犬と遊ばなくなったときの注意点

無理に他犬と遊ばせようとすることはやめましょう。無理強いをすると、ストレスやトラブルの原因になることがあります。
「誰とでも仲良く一緒に遊んでほしい」「おともだち犬をたくさん作ってあげたい」というのが飼い主ゴコロかと思います。
大切なことは、「愛犬が楽しく一緒に遊ぶことができる他犬を見つけてあげること」です。
もしも他犬と遊ぶことに全く興味を示してくれなくなってしまったときは、飼い主が一緒に遊んであげてください。犬が最も喜ぶ方法です。
まとめ

犬が成長したら他犬と遊ばなくなる理由を3つ解説しました。
- 遊ぶ目的や必要性に違いがあるため
- 性格やタイプがはっきりとするため
- 体力やエネルギーを配分するようになるため
成長の過程として犬が他犬と遊ばなくなることは自然なことです。「社交性のない犬だ」ということではないため、心配いらないでしょう。
愛犬の成長として受け止め、他犬と遊ぶかどうかは、愛犬のペースや気持ちを優先し、配慮してあげましょう。



