犬が『白内障』になっているときの症状4選 早期発見の重要性や治療法まで

犬が『白内障』になっているときの症状4選 早期発見の重要性や治療法まで

人間も発症する目の病気『白内障』は犬も罹患する代表的な病気です。進行すると失明や合併症のリスクもあるため、早期発見が重要です。この記事では、犬が白内障になっているときの症状と治療法までをご紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が『白内障』になっているときの症状4選

目が白いミニチュアダックスフンド

犬の白内障は一般的に4つのステージに分類されます。超初期段階では飼い主さんも気づかないことがほとんど。しかし、進行すると失明や激しい痛みを伴う緑内障を引き起こすリスクがありますし、重度の合併症を伴ってしまうことも。犬の白内障は早期発見が重要ですので、日ごろから愛犬の目や行動をチェックするようにしましょう。

1.家具や壁にぶつかる

白内障になり視力が低下してくると、慣れた家の中でも家具や壁にぶつかることが増えてきます。視界が見えにくくなるため、どうしても「つまずく」「ぶつかる」といったことが多くなります。

とはいえ、犬は視力よりも嗅覚や聴力が優れているため、多少視力が低下しても家の中を歩き回ることが可能です。部屋の配置を変えるとよくぶつかる…こういった場合は、白内障の初期症状かもしれません。

2.暗い場所で動くのを嫌がる

白内障を発症すると暗い場所がより見えづらくなります。昼間は何の問題もなく動き回っていた犬が、あたりが暗くなると動くことを嫌がったり固まって動かなくなる場合は要注意。

昼間の散歩は歩けても、夜の散歩は動くことを拒否する犬もいます。暗さで見えづらいため不安で動けなくなってしまうのです。飼い主さんにくっついてきたり、不安そうに鳴くこともあります。

3.段差を踏み外す

階段の上り下りだけではなく、ソファやベッドのちょっとした段差でつまずいたり踏み外すようになると、白内障発症のサインかもしれません。『降りられません…』と飼い主さんに助けを求める様子を見せることも。

白内障の初期症状は視力の低下です。日常見えていた景色が見えにくくなることで、不安を覚えます。その結果、今まで何の問題もなかった階段や段差も途端に恐怖の対象となってしまうのです。

4.目が白っぽく濁る

白内障になったときの見た目の変化として、目が白っぽく濁ったように見えます。光の加減で白く見えたり見えなかったりもするため、飼い主さんがはっきりと気づくころにはステージが進んでいることも。

ですから、白内障に気づいてあげられる初期症状は愛犬の目の変化よりも、前述したような行動の変化の方が重要といえるかもしれません。

犬の白内障の治療法

目薬をされるコーギー

犬の白内障は加齢にともないシニア犬が発症する病気だと思われがちですが、1~6歳ごろまでに発症する若年性白内障も珍しくありません。トイプードルやシーズー、柴犬といった犬種は遺伝的要因から若くして白内障になりやすいといわれています。

では愛犬が白内障になってしまったら、どういった治療が施されるのでしょうか。大きく2つの治療法があります。

  • 進行を遅らせる『点眼による治療』
  • 視力回復を目指す『外科手術』

ステージ1.2では白内障の進行を遅らせる点眼治療が主となることが多いです。白くなった目(水晶体)を元に戻すことはできませんので、進行をゆるやかにする、炎症などの合併症を抑えることが治療の目的となります。

ステージが進み日常生活に支障が出る場合や、緑内障のリスクが高いと考えられる場合には外科手術も選択肢に入ります。特に若年性白内障は急速に進行するため、手術までの判断は時間の勝負となることも。

白く濁った水晶体を取り除き、人工レンズを挿入し、失った視力を取り戻すことが目的です。術前検査で網膜などに問題がなければ、多くの犬で視力の改善が期待できますが、合併症のリスクもあるため、メリット・デメリットをよく相談したうえで決めましょう。

白内障の予防は難しいため、日ごろから愛犬の行動や目の状態をチェックしましょう。好発犬種は定期的な眼科検査も有効といえるでしょう。

まとめ

目をチェックされるチワワ

犬の白内障は早期発見が重要ですが、初期段階で飼い主さんが気づくことはなかなか難しい病気です。とはいえ、ふだんから愛犬の様子を見ていればささいな変化や違和感に首をひねることも出てくるかもしれません。

目の白っぽさや濁りが確認できる状態では、進行していることがほとんどですので、違和感を覚えた段階で病院を受診しましょう。特に若い犬は発症すると進行スピードはかなり早いといわれています。定期的な健康診断と日ごろの行動をよく観察してくださいね。

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