犬におやつを与えるときの注意点

過剰な量を与えすぎないようにする
犬におやつを与えるときにまず気をつけるべきことが、必要以上に与えすぎないようにすることです。
基本的におやつは嗜好品で、極端にいえば「与えても与えなくてもいいもの」です。
栄養については食事量や内容で調整している飼い主さんがほとんどだと思うので、おやつで体作りをする必要はありません。
むしろ、おやつを与えることで栄養バランスが崩れたりカロリーを過剰に摂取したりして、様々な悪影響を及ぼしてしまうことも考えられます。
特におやつは脂質や糖質が多く含まれているものがたくさんあり、食べすぎると肥満になってしまいます。
肥満は万病のもととされているため、おやつは決して与えすぎないようにして、たくさん与えてしまったときは食事量を減らすなどしてカロリー調整をしましょう。
色々な種類のおやつを与える
おやつを与えるとき、飼い主さんは愛犬に喜んでもらいたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
そのため、愛犬の好みに合うおやつを選んで買っていると思いますが、できるだけ様々な種類のものを与えるのがおすすめです。
おやつにはジャーキー系やクッキー系など様々な種類がありますが、同じ種類のものばかりを食べることにはいくつかのリスクがあります。
与える量によってはそれほど影響はないかもしれませんが、同じ食材や同じ栄養素を多く摂取することで栄養バランスが崩れたりアレルギーを発症したりすることがあるのです。
犬から要求されてあげるのはNG
おやつが大好きな犬は、ことあるごとにおやつを欲しがるのではないでしょうか?
飼い主さんに甘えて可愛い仕草を見せたり、できるトリックを披露したり、飼い主さんの食事中におねだりをしたりと、様々な手を使っておやつをもらおうとします。
愛犬が欲しがっているときにおやつを与えるといった対応をいつも続けていると、「飼い主さんは自分のいうことを聞いてくれる」と思ってわがままになってしまうことがあります。
そのため、おやつはできるだけ飼い主さん主導で与えるように意識しましょう。
無意味に与えないようにする
おやつが好きな犬にとって、おやつはごほうびやモチベーションになるでしょう。そのため、おやつを意味なく与えるのはとてももったいないことだと思います。
おやつを与えるときは、何らかの意味を持たせるのがおすすめです。
何もしなくてもおやつがもらえるのであれば、トレーニング中にごほうびとして与えても“効力”が弱くなってしまいます。
そのため、トレーニングのごほうびをはじめ、遊びの中でおやつを探すゲームをしたり、留守番中の退屈しのぎとしておもちゃに詰め込んだりといった形で活用するといいでしょう。
一日にどれぐらいおやつを食べさせていい?

犬におやつを与えすぎてはいけないとわかっていても、どれくらい与えればいいかわからない飼い主さんもいるのではないでしょうか。
犬に与えるおやつの量の目安は「1日の食事量(摂取カロリー)の10%程度」とされています。
ただし、これはあくまでも目安なので、実際に与えてみて犬の体重の変動などを見て調整してください。
また、1日ごとにきっちり栄養バランスを整えたりカロリー調整をしたりするのはむずかしいと思います。
食事やおやつを与えすぎてしまったときは翌日減らすなどの調整をして、1週間でバランスを取ればいいと考えておきましょう。
まとめ

多くの犬にとって、おやつは大きな楽しみのひとつだと思います。
愛犬の喜ぶ顔を見たいと思っている飼い主さんは、ついついおやつをたくさん与えたくなってしまうと思います。
しかし、与え方や量によっては思わぬ悪影響を及ぼすこともあるため、おやつを上手に活用して愛犬とのより良いコミュニケーションに役立てましょう。



