犬を『車に放置してはいけない』理由3選 短時間でも絶対NG?愛犬と出かけるときの注意点まで

犬を『車に放置してはいけない』理由3選 短時間でも絶対NG?愛犬と出かけるときの注意点まで

車でおでかけするのが大好きという子も多いですよね。でもどこでも愛犬と一緒に行けるわけではありません。そんなとき、愛犬を車内に放置していませんか?そのリスクを知っていますか?

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

危険!犬を車内放置してはいけない理由

車内で不安げな犬

熱中症のリスク

犬を車内に放置するリスクとして最も考えうるのが熱中症です。特に暑い夏には車内はわずか数分で超高温状態となるため、大変危険です。エアコンをかけっぱなしだったとしても、犬が誤ってエンジンを消してしまったり、何らかの機械的トラブルでエアコンが切れてしまうリスクはゼロとは言い切れません。

また犬はそもそも暑さが苦手な動物です。人間が「このくらいの気温ならエアコンなしで車内で待っていてもらっても平気だろう」と感じる温度が、犬にとっては命取りになることもあります。外気温が20℃を超える場合や、秋冬であっても日差しが強い日にはリスクが高まることを認識しましょう。

車内を壊してしまうリスク

犬と車で出かける際、本来であれば犬はケージ等に入れておくことがベストですが、車内フリーにしている車もよく見かけます。車内フリーのままお留守番をさせた場合、犬が車内のものをかじって壊してしまったりイタズラをしてしまうリスクも考えられます。

普段のドライブ中にイタズラをするような子でなかったとしても、お留守番のストレスで破壊行動に出ることもあります。車の機能そのものに影響を与えるような被害にまではならなかったとしても、簡単に洗濯や修理ができない分、車内の装備品の被害は痛いですよね。

誘拐やイタズラのリスク

車によってはエンジンをかけっぱなしだとロックができない仕様になっていたりするため、車にロックをしないまま車内でお留守番をしてもらうことがあるかもしれません。またロックしたつもりが忘れていたということもあるでしょう。

もし悪意のある第三者が車内の犬を見て近づき、ドアを開けてしまった場合、車内の犬をそのままさらっていく、わざと逃がす、身体に被害を与えるようなイタズラをするリスクも考えられます。そんな人はいないと性善説に立ちたいところですが、実際にこのような被害が報告されていることも残念ながら事実です。

安全第一!愛犬と出かけるときの注意点

車に乗っている犬と女性

犬OKの場所を調べておく

愛犬と一緒に出かける場合には、できるだけ犬と一緒に利用することのできる場所を選びたいものです。犬OKのカフェや商業施設、犬とお散歩できる公園、ドッグランなどを下調べして出かけると便利です。

留守番係をつくる

残念ながら現代日本では犬を同伴できない場所も多々あります。犬OKの場所だけに立ち寄ることはなかなか難しいでしょう。愛犬を車内に留守番させなければいけない場合には、留守番係をひとり残し、愛犬だけにすることのないよう心がけましょう。人間がいれば不測の事態にも対処できる確率が上がります。

「どうしても」の場合は天候に応じてごく短時間で!

どうしても犬と同伴できず、留守番係も残せない場合、犬だけでの車内のお留守番は最終手段です。その場合はごく短時間に済ませる努力をしなければなりません。また夏場で高温の場合などは短時間でも車内に残すことはやめましょう。

まとめ

車内で笑顔の犬

愛犬とのドライブは楽しい時間ですが、車内放置には「熱中症」「車内破損」「誘拐・イタズラ」といった大きな危険が潜んでいます。

おでかけの際は、犬と一緒に利用できる場所を事前に調べたり、留守番係を残すなどして、愛犬をひとりにしない工夫が大切です。どうしても短時間だけ車内で待ってもらう場合でも、気温や天候に十分注意し、最小限にとどめましょう。

愛犬の安全を最優先に、安心して一緒のおでかけを楽しんでくださいね。

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