犬が『シニア』初期段階でみせるサイン

犬は7〜8歳をすぎるとシニア期に入ることが多いと言われています。では、シニア初期にどのようなサインをみせるのでしょうか。
活動量が減り寝ている時間が増える
犬がシニア期に入ると、徐々に活動量が減っていきます。今までは部屋の中をウロウロしたりひとり遊びをしたり、かまってと飼い主にアピールしてきた犬も、こうした行動が控えめになり、同じ場所で休んでいる時間が増えるのです。
また、老化が進むにつれて、日中に眠る時間も増えていきます。すると、犬によっては昼夜逆転してしまい、夜鳴きが始まってしまうこともあるので気をつけましょう。
歩く速度が遅くなる

歩く速度が遅くなる現象もシニア期の初期段階によくみられる変化です。散歩中に今までより前に進む速度が遅くなったり、立ち止まる頻度が増える犬もいるでしょう。
のんびりと歩くことが増えるので、散歩の距離は伸びていないのに、家に着くまで時間がかかるようになったと感じる飼い主も少なくありません。
段差や高低差のある場所への移動を躊躇する
今までは難なく昇り降りしていた段差や高低差のある場所(ソファの上やベッドの上など)も、足腰の筋力が弱まるにつれて自力で移動することを躊躇するようになります。
散歩中も階段を自分で登りたがらなくなったり、部屋で過ごしている時も、「ソファの上に乗せて」というようにアイコンタクトを送ってくることが増えるでしょう。
散歩を早めに切り上げようとする

今まで散歩が大好きだった犬でも、シニア期に入ると徐々に体力が衰えていくため、早めに散歩を切り上げて帰路につこうとする犬も珍しくありません。
また、若い頃よりも寒さに弱くなるので、寒い時期は特に「早く帰ろう」「寒いからもう動けません」というような様子をみせることが増えるでしょう。
呼びかけへの反応が鈍くなる
今までは「〇〇〜!」と名前を呼ぶと、嬉しそうにパッと振り返ったり駆け寄ってきてくれていた愛犬。しかし、シニア期に入ると、徐々に反応が鈍り、反応が返ってくるまでに時間がかかったり、視線を寄越すだけにとどまるという犬もいます。
中には、少しずつ聴力の老化が始まり、飼い主の声を聞き逃していることも。「最近、無視されることが増えた」と感じたら、早めに病院に相談しましょう。
愛犬が変化してきたときに飼い主がすべき準備

愛犬にシニア初期段階にみられるサインが現れ始めたら、早めにシニア犬が快適に過ごせるよう準備を整えたり、いざという時のためにさまざまな見直しを行いましょう。
- 生活環境の見直し
- フローリングの滑り止め対策
- 家具の角への衝突対策
- 食器台を高さのあるものに替える
- ドッグフードの見直し
- 歯科ケアの見直し、改善
- ペット保険の見直し
- 医療費のための貯蓄
- シニア犬を受け入れてくれるトリミングサロン探し
愛犬が年老いて老化すると、さまざまな懸念点が見つかります。まずは生活環境を見直して、危険な部分を改善しましょう。
また、食事管理や歯科ケアの方法などもかかりつけの動物病院に相談し、なるべく若いうちにペット保険の見直しも検討してください。
まとめ

犬がシニア期に入ると、少しずつ変化が現れ始めます。老化が進む愛犬が快適に、安全に生活を送れるように、今のうちに飼い主ができる準備は整えておきましょう。



