犬が喜びすぎているときに考えられるリスク

1.興奮しすぎて呼吸が荒くなること
犬が喜びすぎて興奮すると、呼吸が荒くなることがあります。興奮しすぎてしまった場合では、浅く速い呼吸をすることもあります。
とくに短頭種犬は気道が狭く、喜び過ぎたときに過呼吸や呼吸困難になる恐れがあります。気管虚脱のあるチワワやポメラニアンなどの超小型犬では、ひどい咳が出ることもあります。
喜びすぎて興奮してしまったときは、とにかく落ち着かせる対応をしましょう。呼吸が荒くなっているときの犬の舌の色にも注目しましょう。
舌の色が青紫になっていることがあれば、酸素が不足し、チアノーゼという症状が出てしまっています。命にも関わる恐れがありますので要注意です。
2.走り回ってケガをすること
犬が喜びすぎて興奮したとき、全力疾走することがあります。室内であると、家具や壁にぶつかってしまったり、ソファーなどの高い場所から飛び降りてしまったりし、怪我をする恐れがあります。
犬は急旋回することが得意ですが、滑りやすい室内の床では、脱臼や骨折などの大ケガに繋がりやすいです。高い場所からの飛び降りは、頭や体を強打し、意識を失ってしまう危険もあります。
3.飼い主への飛びつき事故が起こること

犬が喜びすぎているとき、飼い主への飛びつき事故が起こりやすいです。長いお留守番を終えたとき、飼い主が帰宅したとき、嬉しすぎて大興奮する犬は要注意です。
また、人が大好きな犬の場合では、他人との交流時にも喜びすぎて興奮し、飛びついてしまうことがあります。愛犬だけでなく、他人にもケガを負わせてしまう恐れがあるため注意しましょう。
4.他の犬までも興奮させてしまうこと
犬が喜びすぎて興奮していると、他の犬までも興奮させてしまうことがあります。興奮のあまり全力疾走した犬同士がぶつかると大変危険です。大ケガを負ってしまいます。
愛犬や他犬が興奮しているときは、すぐに引き離すようにしましょう。ドッグランを利用中であれば、一度、外に出て落ち着かせる対応をした方がよいでしょう。
5.心臓への負担が大きいこと
犬が喜びすぎて興奮すると心臓への負担が大きく、シニア犬や心疾患のある犬の場合では、呼吸困難に陥ったり、意識を失ってしまったりする恐れがあります。
若く健康な犬の場合でも、喜びすぎによる過剰な興奮は、心臓への大きなストレスになります。急激な脈拍の上昇は、体力も消耗させます。
失神や不調を招くこともあるため、落ち着かせる対応をしましょう。
喜びすぎの犬を落ち着かせるコツ

飼い主が落ち着いた態度で接し、アイコンタクトをしながら「おすわり」の指示を出しましょう。興奮しすぎてしまったときは、落ち着いた低めの声で話しかけるとよいでしょう。
飼い主が焦って対応すると、声を荒げてしまったり、叱ってしまったりすることがあります。より犬を興奮させてしまうため注意しましょう。
まとめ

犬が喜びすぎているときに考えられるリスクを5つ解説しました。
- 興奮しすぎて呼吸が荒くなること
- 走り回って怪我をすること
- 飼い主への飛びつき事故が起こること
- 他の犬までをも興奮させてしまうこと
- 心臓への負担が大きいこと
犬の喜びすぎや喜びすぎによる興奮は、何かとトラブルの原因になりやすいです。愛犬や飼い主がケガを負うこともあります。他人や他犬を巻き込んでしまうこともあります。
喜んでくれる愛犬の姿は飼い主にとっても嬉しいものですよね。もっと喜ばせたくなってしまうのではないでしょうか。
しかし、愛犬の健康と安全を考え、そんなときこそ飼い主は冷静に、愛犬を落ち着かせるための対応を心がけましょう。



