犬が『お姉さん座り』をする理由4選

皆さんは愛犬が『お姉さん座り』している様子をみたことはありますか。犬のお姉さん座りとは、後ろ足を片側に投げ出すようにして座る姿勢を指します。
通常姿勢の座り方ではなく、犬がお姉さん座りをするには、いくつか理由が考えられます。しかし、中には注意が必要な症状が現れているケースもあるので、犬がお姉さん座りをしている時に考えられる理由を確認しておきましょう。
1.リラックスしている
くつろいでいる時、全身が脱力している状態であれば、後ろ足を片側に投げ出すようにしてリラックスしている可能性も考えられます。
散歩から帰ってきた後やたくさん遊んだ後など、ふと力を抜いて座った時に、偶然お姉さん座りになってしまうことは珍しくありません。表情が穏やかで落ち着いている様子ならば、問題はないでしょう。
2.まだ座る姿勢が整っていない

子犬の頃は、まだ筋肉が未発達なので、成犬のように正しい姿勢で座ることができていない、あるいは正しい座り方を習得していない犬もいます。
まだ正しい座り方を習得していない時期は、遊びの中で筋肉を発達させていき、徐々に自分の正しい座り姿勢を確立していくのです。したがって、生後3〜4ヶ月の子犬の場合、まだ座る姿勢が確立しておらず、うっかりお姉さん座りになってしまうことはよくあります。
3.お姉さん座りが癖になっている
犬によっては、お姉さん座りが癖になってしまっている可能性もあります。きちんと「お座り」と指示すると正しい座り姿勢に直るのに、自由に座るときはだらんと足を投げ出すようにお姉さん座りになってしまう場合は、癖になっている可能性が高いでしょう。
この場合は、正しい座り姿勢に整えることができているので、健康状態に問題はないと考えられます。したがって、特別問題視することもないでしょう。緊急性は低いですが、隠れた関節トラブルの可能性もゼロではないので、日頃から愛犬の様子を観察することも大切です。
また、肥満気味になっていてお姉さん座りしている場合は、通常の座り姿勢が脂肪によってやりづらくなっている可能性も。この場合は、かかりつけの獣医師に相談し、ダイエットのアドバイスを仰いでください。
4.関節の疾患を患っている可能性

最後の理由として考えられるのは、関節の疾患を患っている可能性です。膝の関節や股関節に痛みが生じるため、足を投げ出すようにしなければ座ることができないのでしょう。
この場合は、「お座り」と指示しても姿勢を戻せなかったり、立ち上がったり歩いたりする時に違和感を覚えるような様子を見せることが多いです。少しでも不安を感じるようならば、動物病院に相談してみましょう。
犬の『お姉さん座り』で今すぐ病院へ行くべき状態

犬がお姉さん座りしているときは、以下の症状が現れていないかチェックしてください。もしも1点でも当てはまったら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
- ある日突然、お姉さん座りをし始めた
- 歩き方に違和感を覚える
- 患部を触ろうとすると嫌がる態度を見せる
- 「お座り」と言っても座り方が直らない
以上の症状は、関節に痛みを感じている時に見せる症状です。関節の疾患だけでなく、怪我や骨折、脱臼といった可能性も考えられるので、獣医師の診断を受けてください。
まとめ

犬がお姉さん座りをしていると、つい「かわいい」と思ってしまう人もいるでしょう。しかし、症状によっては関節の疾患や怪我が疑われるので、少しでも生活の様子に違和感を覚えたら、動物病院を受診しましょう。



