犬の『しもやけ』はどうして起こるの?主な要因や今からできる予防法まで

犬の『しもやけ』はどうして起こるの?主な要因や今からできる予防法まで

寒くなると『しもやけ』という現象が犬にも起こりやすくなります。なぜしもやけが起こるのか、その主な要因を本記事で把握し、愛犬がしもやけにならないよう予防法を実践しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の『しもやけ』とは

雪の中片足を上げる柴犬

冬になると、寒さで手足がしもやけになる人が増えるように、犬も例外ではありません。寒い冬には犬も足やしっぽ、耳先などにしもやけを負ってしまうことがあります。

  • 患部が赤くなる
  • 痒みを感じる
  • 痛みを感じる

犬がしもやけを起こすと、主に上記のような症状を発症しますが、重症化すると患部が壊死する危険もあるので気をつけてください。

犬の『しもやけ』はどうして起こるの?

雪の中を歩くフレンチブルドッグ

そもそも犬のしもやけはどうして起こるのでしょうか。ここでは犬がしもやけを起こしてしまう主な要因を紹介します。

寒さで血流が悪くなると起こりやすい

犬も人間も、しもやけが起こる要因は同じです。寒い環境下では血の巡りが滞りやすく、血行が悪くなることでしもやけが発症します。

血行が悪くなると体の先端部分から症状を発症しやすくなり、炎症を引き起こすことでしもやけの主な症状につながります。

寒い場所に長時間滞在している

しもやけが起こる主な原因として、寒さが挙げられますが、多くみられるケースとして寒い場所に長時間滞在していることがあります。

寒い冬場に屋外に長時間滞在していたり、雪の降り積もる道を長時間散歩していたり、あるいは部屋の中でも暖房がついていなければ室温が一気に低下するため、寒い室内でしもやけを発症してしまうこともあるでしょう。

寒暖差の激しい状況や環境

家から雪の降る外を見つめる秋田犬

寒暖差の激しい状況では、より血の流れが悪くなりやすいため、しもやけを発症しやすい状態に陥りやすいです。

皆さんも子どもの頃などに、暖かい室内から寒い屋外へと突然飛び出し、外で遊んでいたらしもやけになってしまった……という経験はありませんか。

このように、寒暖差の激しい状況や環境では、犬もしもやけを発症しやすいので、冬の散歩に出かける際は、しっかり防寒させたり、家の中でも少し寒さを感じやすい廊下でウォーミングアップさせるなど対策しましょう。

小型犬や寒さに弱い犬種は要注意

犬の中でも特にしもやけを発症しやすいとされているのは、体の小さな犬や寒さに弱いとされる犬種です。寒さに弱いとされる犬種とは、主にシングルコート犬種のことを指します。

また、遺伝的に寒さに強いとされる犬であっても、普段寒さに慣れていない場合は注意が必要です。子犬や老犬も体調を崩しやすく、血行が悪くなりやすいので、冬場の散歩や室内の防寒対策には十分気を使いましょう。

犬がしもやけにならないために今からできる予防法

犬のスノーブーツを履かせる

犬が冬場にしもやけにならないためには、以下のような予防法が効果的です。

  • スノーブーツを履かせる
  • フード付きの防寒服を着せる
  • 耳を覆える帽子を被せる
  • 37〜38℃のぬるま湯で冷えた患部を温める(温めた後は完全に乾かす)
  • 温かい室内でマッサージして血行を促進する(既に症状がある場合は患部を刺激しない)

また、寒暖差によってしもやけを発症してしまうケースもあるので、冬の散歩に出かける前は、家の廊下などでウォーミングアップさせるなど、少し寒さに慣らしてから外出しましょう。

まとめ

スノーブーツを履いて散歩する犬

どのような犬でもしもやけは起こる可能性があります。特に小型犬や子犬・老犬、シングルコート犬種はしもやけを発症しやすいので、重症化しないようにしっかり寒さ対策を行ってから散歩に出かけましょう。

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