犬に絶対してはいけない『ごはんのしつけ』4選

みなさんは愛犬にごはんをあげる際、行っているしつけはありますか?わんこのために…としていることが、もしかすると不要なしつけかもしれません。
ここでは犬に絶対してはいけない『ごはんのしつけ』となぜダメなのか、その理由についてお伝えします。
1.長時間「マテ」をさせる
以前は『ごはん前のマテ』はしつけとして広く認知されていました。「主従関係を明確にさせる」といった理由や、外飼いが主流だったころの「泥棒からの餌付けを防ぐ」といった目的で必要だったのです。
しかし現代では、長時間のマテは早食いやストレスを助長するため逆効果だとされています。消化不良や吐き戻しといったトラブル、食への執着心が強くなり攻撃的になる『フードアグレッシブ』を招きやすくなります。
マテの練習をしたいときは1~5秒程度の短い時間にとどめ、アイコンタクトを意識する方がしつけの面で効果的です。
2.食べ残したらおやつを与える
愛犬がごはんを残すと心配になりますよね。とはいえ代わりにおやつをあげることはNGです。なぜなら「ごはんを残せばおやつがもらえる」と学習し、食べムラや好き嫌いを引き起こすためです。
ごはんより嗜好性の高いおやつを好むのは当たり前。ますますごはんを食べなくなる悪循環に陥ってしまいます。完食したときのみ、おやつを与えるようにしましょう。
3.出しっぱなしにする
「お腹が空いたら可哀想」「残したら後で食べるだろう」とごはんを長時間出しっぱなしにすることはやめましょう。いつでも食べられる状態が食への優先度を下げてしまい、食べムラがひどくなる可能性があります。
さらに放置することで劣化してしまいますし、どれくらいごはんを食べたのか把握することも難しくなります。食べない場合は30分~1時間を目安に時間を決めて片づけましょう。犬に「今食べないとごはんがなくなってしまう」と学習させることが必要です。
4.ごはんの要求吠えに応える
犬は日々の生活リズムからある程度ごはんのタイミングを理解しているため、時間になるとソワソワしたりジーッと見つめてくるなどアピールしてくる子も多いようです。
中にはごはんが欲しくて要求吠えする犬もいます。近所迷惑かな…と、ついついあげてしまいたくなりますが、それはNG行為です。繰り返すことで「吠えるとごはんが貰える」と学習し、要求が叶うまで吠え続けるようになります。
吠えている間は無視をし、落ち着いたタイミングで与えるようにしましょう。根気強く繰り返すと「吠えなくてもごはんは貰える」と覚えてくれるはずです。
愛犬への適切なごはんの与え方

前述の通り、今ではごはん前のマテは推奨されていません。また「主従関係を作るため、飼い主の食事後に犬の食事を与える」というしつけが主流でしたが、現代では順番を気にする必要はないと言われています。
このように時代の流れとともに、しつけも変化をしてきました。愛犬への適切なごはんの与え方とは、マテをさせずにアイコンタクトをした上であげると良いでしょう。
ごはんを前にすると興奮してしまう犬は、落ち着かせるために一度おすわりをさせてください。犬の目線よりも高い位置にフードボウルを持つと、犬がおすわりをしやすくなります。そしてアイコンタクトが取れたら与えるようにしましょう。
犬とのアイコンタクトはしつけの基本であり、信頼関係を築くうえでもとても大切です。ごはん前のアイコンタクトを積極的に行い、愛犬との絆を深めてくださいね。
まとめ

愛犬の食べムラや好き嫌いに悩む方は多いと思いますが、もしかすると飼い主さんの行動が原因かもしれません。ご紹介したごはんの与え方に思い当たるものがある方は、ぜひ愛犬のために改善してみてくださいね。



