犬が『涙を流す』心理4選

犬が涙を流しているとき、主に生理的な要因(異物が目に入ったなど)が考えられますが、状況によっては心理的要因が考えられることもあります。ここでは、犬が涙を流すときに考えられる心理をチェックしてみましょう。
1.寂しさを感じた
犬も人間と同様に、強い寂しさや悲しさを感じたときに目が潤み、涙が目元からこぼれ落ちることがあると考えられています。
留守番時に飼い主がなかなか帰ってこなかったり、飼い主の旅行時に慣れないペットホテルに預けられたりすると、寂しさや悲しみが普段以上に強く湧き起こり、涙を流す原因になりやすいです。
2.感情が昂ったとき
なんらかの要因で感情が昂ったときにも涙が溢れ出すことがあります。例えば、飼い主が帰ってきたときに「おかえりなさい!」と感情が昂りやすい犬は、反射的に涙が目からこぼれ落ちることも。
これは、感情が昂ることでオキシトシンが分泌され、涙が増えることが要因だと研究の結果判明しています。人間で言うところの『嬉し泣き』に近い感情でしょう。
3.緊張状態が続いている

飼い主に叱られているときや強い不安や恐怖に襲われているときなど、強い緊張状態に置かれていたり、緊迫した状況が続いているときは、瞬きを忘れることで涙の分泌量が増えがちです。
眼球が乾くことで涙の分泌量が増えると、目に涙を溜めておけずにこぼれ落ちてしまいます。これが「涙を流している」という状態に見えるのです。
4.驚きにより反射的に涙が出た
緊張以外にも驚いたときに反射的に涙が出てしまう犬もいます。特に、もともと涙の分泌量が多い犬は、ちょっとした刺激で涙が目から溢れ出してしまうため、泣いているように見えることもあるでしょう。
犬が涙を流すときに考えられる病気は?

犬が涙を流すときは、異物(埃や毛、ゴミなど)が目に混入したり、心理的な要因で涙が溢れ出していることも多いです。しかし、状態によっては目の病気が関係していたり、怪我を負っている可能性もあるので注意してください。
犬が涙を流すときに考えられる病気には、以下のような病気が該当します。
- 流涙症
- 結膜炎
- 角膜炎
- 眼瞼内反症
- マイボーム腺炎
- 緑内障
病院に連れて行く目安

犬が涙を流しているとき、心理的要因と病気、怪我などを見分ける方法は簡単ではありません。
しかし、常に涙を流し続けていたり、目の周りに涙やけ(茶色く変色する症状)ができてしまうほど涙の分泌量が多い場合は、一度、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
他にも目脂が増えたり、眼球が赤く充血したり、目を気にする素振りを見せるような様子を見せたりするときは、目になんらかの異常が生じているサインなので、早めに病院へ連れていってください。
まとめ

犬が涙を流すときは、心理的要因の可能性も考えられます。しかし、あまりにも涙の分泌量が多い場合は、病気や怪我の可能性も疑われるので、早めに動物病院で診察してもらいましょう。



