絶対ダメ!犬にとって危険な水

長時間放置された水
汲み置きのまま長時間放置された水は、ホコリや抜け毛などの異物が混入しているだけではなく、細菌が繁殖している恐れもあるため危険です。
特に気温の上がる夏場は水が腐りやすいため、1日に複数回かえるのがベストです。古い水を捨てずに注ぎ足すだけという管理はやめましょう。
水溜まりの水
雨水をそのまま飲むのもあまりオススメしませんが、まして水溜まりにたまった水は雨水以外のものも流れ込んでいる可能性があります。雨上がりのお散歩で犬が水溜まりを気にしている場合には引き離しましょう。
川や海の水
川や海など自然の水には細菌がいる恐れがあります。川遊びや海水浴をしていて口に入ってしまったという程度であれば問題ありませんが、ガブガブと飲ませるのは控えるべきです。
花瓶の水
花瓶に入っていた水など、花を活けていた水は注意が必要です。茎や根に毒を持っていて、有毒成分が水に溶け出してしまう植物があるからです。
スイセン、スズラン、アジサイ、カラーなどの身近な花もその代表例です。花瓶を倒したときなど、犬が水を舐めてしまわないよう気をつけましょう。
大量の水
どんなに新鮮で清潔な水であっても、一気に大量に飲んでしまうと水自体が『毒』となってしまいます。水の大量摂取により血液中のナトリウム濃度が著しく低くなってしまう状態を低ナトリウム血症、いわゆる水中毒と呼びます。水中毒は重度の場合は命にも関わるとても恐ろしいものです。
すぐ病院へ!水を飲んだ後の危険な症状

嘔吐・下痢
激しい嘔吐・下痢、繰り返す嘔吐・下痢は体が拒否反応を示しているサインです。水と一緒に取り込んでしまった有害物質や細菌を体の外に排出しようとしているのです。嘔吐や下痢の後に元気を失ってしまった場合には動物病院を受診しましょう。
よだれが出る
喉が渇いているときによだれをダラダラと垂らすことはありますが、水を飲んで喉が潤った後にダラダラとよだれを流している場合は注意が必要です。
けいれんする
元気がなくなったと思ったら体が震えはじめた、そのまま意識を失って昏睡状態になってしまったという場合、有毒物質による中毒症状や重度の水中毒が疑われます。直ちに獣医師の指示を仰ぎましょう。
安全な水とは

犬にとって安全な水とは、一言でいえば「新鮮」で「混じり気のない」水です。ミネラルウォーターなどの特別なものである必要は一切ありません。
水道水をこまめに汲み替え、管理している飲み水以外はなるべく口にしないように注意することが愛犬を守るコツです。
まとめ

生命維持に欠かせないはずの『生命の水』が逆に生命を脅かすようなことになっては本末転倒です。「たかが水」とは思わずに注意を払いましょう。



