犬の『性別』を見分ける方法4選

わんこと初めて会ったとき、どこで性別を見分ければいいのかわからないという人も多いでしょう。実は、性別によってある特徴的な傾向がみられることも!ここでは、犬の『性別』を見分けるポイントをご紹介します。
1.体の大きさ
犬は、オスとメスで体の大きさが異なるパターンがとても多く見受けられます。オスの方が体は大きく、メスの方が体が小さい傾向があるので、同じ犬種でも体が大きい方がオスである可能性は高いでしょう。
ただし、年齢や個体差もあるので、必ずしも「大きいからオス」「小さいからメス」とは断言できません。
2.筋肉や脂肪のつき方
犬の場合、オスとメスでは筋肉や脂肪のつき方が大きく異なります。オスは縄張り争いをすることもあったことから、現代でも筋肉質でガッチリとした体格の犬が多いです。
対してメスは、筋肉量はオスに比べると少なく、脂肪がつきやすい傾向がみられます。そのため、全体的に丸みを帯びた体格の犬が多いでしょう。
3.顔つき

これは個体差がありますが、顔つきにも性別の傾向がみられることが多いと言われています。
オスは顎の筋肉が発達しやすいので、シュッとシャープな印象の顔つきに育つことが多い一方、メスは全体的に柔らかく丸っこい顔つきに成長するケースが多い印象です。
4.生殖器
犬の性別を見分ける上で、最も正確な方法が生殖器の位置を見極める方法です。
オスの場合、お腹の辺りに包皮という膨らみがあり、背中から見ると、肛門の下あたりに陰嚢が見えることも特徴的です。
メスの場合は、肛門のすぐ下に外陰部と呼ばれる縦状の線が入っています。包皮や陰嚢はないので、オスよりも全体的に平らな印象を受けるでしょう。
犬は性別で"性格"にも違いが出るの?

犬の性別を見分けるポイントを把握したところで、犬は性別によって性格にも違いが現れるのかをお話しします。
基本的に、犬の性格は先天的な気質と後天的な気質(環境や育て方など)によって大きく変わります。そのため、性別よりも個体差によるところが大きく、性別で性格に必ずしもパターンが見られるわけではありません。
しかし、傾向としては、メスよりもオスの方が縄張り意識が強いので、攻撃性が高かったり、好奇心や活発さが見られることが多い印象です。メスは保守的な気質を持つ犬が多く、警戒心が強い一面を持ちながらも愛情深く、比較的落ち着いている性格の犬が多いでしょう。
ただし、最初にお話しした通り、あくまで印象的な傾向ですので、やはり先天的な気質に加えて、後天的な要因によって大きく性格は変化していきます。
犬の性別の違いによってお世話で異なる点

犬のオスとメスには、いくつかお世話する上での注意点があります。
オスの場合、筋肉量が多く、活動量も多い犬が多いため、基礎代謝が高くエネルギーをたくさん消費します。そのため、体重や体格、運動量に応じて適切な量のご飯を与えてあげることが大切です。
メスの場合は、一般的に妊娠させる予定がないのであれば、1歳までに避妊手術することが推奨されています。これは、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などのメスに特有の深刻な病気を予防するためです。
その上で、避妊手術後は太りやすい傾向があるため、しっかり運動させたり食事量を管理したりして、肥満にならないように注意してあげましょう。
まとめ

犬は性別を見分けるためのポイントがいくつか存在します。性別によって多少性格は異なるものの、後天的な要因が大きいため、お世話の仕方や注意点、病気のかかりやすさなどを考慮してお迎えを検討しましょう。



