犬を『一目惚れ』で飼うべきではない理由

1.犬に時間がとられる
犬を飼うと散歩やごはんのために早起きするようになり、夕方も早く帰宅することになります。健康的な生活が送れるからそれが良いという人は多いですが、煩わしいと感じる人もいるでしょう。
特に子犬の頃は食事もトイレの回数も多く、トイレの世話を1日に何度もすることになります。犬との暮らしで癒されるどころか、ストレスに感じてしまう人は飼うべきではありません。
2.家が汚れる
犬と暮らすとどうしても家が汚れます。初めて犬を飼う人は抜け毛の多さに驚くでしょう。いくら掃除機をかけても犬は毛が抜けるので、常に室内に毛は落ちているものと思って諦めなければいけません。
犬はトイレのしつけが身につくまで、必ず家の中を排泄物で汚します。同時に犬と暮らすと汚いものを触る機会も増えます。
また犬は近くにある家具や日用品を噛みます。高級な家具もボロボロにされる可能性があるので、インテリアにこだわりがある人は犬を飼うことに向いていません。
3.お金がかかる
ペットは物ではないので購入するときにお金を払えば終わりではありません。まず生体価格、自治体への登録料、首輪やケージなどのグッズを買いそろえることになります。
毎年狂犬病予防接種、混合ワクチン接種をし、病気をすれば動物病院で治療を受けます。犬によって変わりますが、年齢を重ねたら医療費も増えるでしょう。
当然食費もかかり、生きている間お金を払い続けなければいけません。現在犬の平均寿命は14歳で、愛犬が生涯を終えるまで飼い主には経済力が必要になります。
4.他人に迷惑をかける可能性がある
犬のしつけに失敗すると他人に吠える、噛みつく、飛びつくなどして迷惑をかける可能性があります。ペット可の集合住宅もありますが、ご近所トラブルの原因になります。
子犬時代はどの犬もやんちゃなので、しつけには必ず苦労します。場合によっては訓練士に頼むことになり、そのためのレッスン料と時間を使うことを飼い主は覚悟しなければいけません。
犬を選ぶときのポイント

これから犬を迎えたいと思ったら、次のような点について考えなければいけません。
犬と飼い主の体力
犬と暮らすにはやはり体力が必要です。運動量が少ない小型犬でも毎日30分以上は散歩させなければいけません。
犬に運動が足りないとストレスが溜まり、無駄吠えや物をかじるなどの問題行動に繋がります。周囲に迷惑をかけないためにも、毎日朝夕の散歩をする人がほとんどです。
また犬の力が強いと引っ張られて飼い主がケガをすることもあります。1人暮らしの高齢者は若くて体力のある犬を飼うのに向いていません。
犬にかかる費用
犬と暮らすにはやはりお金が必要です。犬を迎えてから生涯を終えるまで、お金をかけてあげられるのか考えてください。
例えばトイプードルは小型犬で食事量は犬の中では少ないです。ですが定期的なトリミングが必要であり、その分美容代がかかります。
犬種によってかかるお金も変わってきます。自分の経済力では飼えそうにないと思ったら諦めることも必要です。
犬の性格・体質・特徴
迎えたいと思う犬がいたら、その犬の性格・体質・特徴を調べてください。暑さ寒さに弱ければ光熱費がかかり、遺伝性疾患があれば治療費がかかります。
運動量の多い犬種であれば、1日1時間以上の散歩時間を確保する必要があります。小型犬でもジャックラッセルテリアのように体力のある犬種もいます。
自分の体力や生活リズムと照らし合わせて、犬に手間をかけられないと思ったら諦めましょう。
まとめ

SNSなどでかわいい犬と暮らす人を見て憧れる人はいると思います。当然排泄物の処理をするところは見せませんし、しつけに苦労しているところを隠す人もいるでしょう。
また犬は人間の扱いと同じで、思い通りにならないことが多いです。しつけのマニュアルはあってもそれが通用するとは限りません。
犬との暮らしに憧れて飼ったけれど違ったという理由で、犬を手放す人はいます。犬も自分も不幸にならないために、よく考えてから犬を迎えてください。



