子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動

何気ない飼い主の行動が子犬を苦しませてしまうことがあります。
それは、一時的なことではなく、子犬の体の健康と心の健康に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
なぜ飼い主の行動が子犬を苦しませてしまうのか、なぜ健康に悪影響を及ぼしてしまうのか、子犬の健康的な成長のためにもぜひ一緒に考えてみましょう。
1.感情的になって叱ること
感情的になって叱ることは、子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動です。
子犬に対して感情をぶつけるということは、「叱る」と言うよりも「怒る」と言った方が正しいでしょう。
子犬が人の手を甘噛みしたとき、家具を噛んで遊んでいるとき、トイレを失敗したときなど、大声で怒鳴ったり、子犬のおしりを叩いたりしていませんか?
飼い主の感情をぶつけられたとき、子犬は不安や恐怖を感じます。何を叱られたのか、なぜ叱られなければならなかったのか、理解することができないからです。
怒鳴られたり叩かれたりしたとき、子犬は一時的におとなしくなるかもしれませんが、それは、不安や恐怖を感じたからです。
2.家族に迎えた日にお散歩に行くこと
家族に迎えた日にお散歩に行くことは、子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動です。
お家に帰るまでの道中、子犬は体も心も疲れています。不安や緊張があったからです。環境にも慣れていません。混合ワクチンの接種も済んでいないこともあります。
お家の中では元気にはしゃいでいるかもしれませんが、家族に迎えた日は、お家の中でゆっくりと過ごすべきです。
数日をお家の中で過ごした後、抱っこやペットカートでのお散歩はOKです。外を歩くのは、感染症予防のための混合ワクチンの接種を終えてからにしましょう。
3.構いすぎること
構いすぎることは、子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動です。
寂しがって鳴いてしまうことがあるかもしれません。様子を見守りつつ、放っておいても構いません。構いすぎると子犬は疲れてしまいます。
子犬の睡眠時間の平均は18時間くらいです。構いすぎが睡眠不足にならないように注意しましょう。遊ぶ時間と休む時間をしっかり決めてあげるとよいと思います。
4.長時間のお留守番をさせること
長時間のお留守番をさせることは、子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動です。
子犬にお留守番させることができる時間は1時間~3時間程度です。排泄をコントロールするためです。
長時間のお留守番は、子犬のストレスや分離不安症の原因になることがあります。短時間のお留守番から始め、少しずつ時間を延ばせるようになることが理想です。
飼い主のNG行動が子犬の性格に与える影響

臆病で攻撃的な性格にしてしまうこと
子犬を感情的に怒鳴ったり叩いたりすると、臆病な性格になってしまったり、攻撃的な性格になってしまったりすることがあります。
人間を怖い存在として認識してしまうからです。他人に対して攻撃的な一面を見せることがあるだけでなく、飼い主に対して飛びかかったり咬みついたりなど攻撃をしてしまうことがあります。
飼い主への依存心が高く心が不安定になってしまうこと
構いすぎたり、一緒にいる時間が長すぎたりすると、飼い主への依存心が高くなります。いざ飼い主と離れて過ごさなければならないとき、不安や恐怖から常に心が不安定になります。
お留守番中、安心して過ごすことができず、物を破壊するなどの問題行動が起きることがあります。
まとめ

子犬を苦しませてしまう飼い主のNG行動を4つ解説しました。
- 感情的になって叱ること
- 家族に迎えた日にお散歩に行くこと
- 構いすぎること
- 長時間のお留守番をさせること
子犬には生まれ持った気質や性格がありますが、飼い主の行動や接し方によって大きく変わることがあります。
正しい行動であれば、よい影響を与え、よい性格になるでしょう。
間違った行動であれば、悪い影響を与え、臆病で攻撃的な性格になってしまったり、繊細で飼い主への依存心の高い性格になってしまったりすることがあります。
子犬が安全に快適に安心して成長することができるよう、飼い主は信頼できるパートナーとして正しく行動しましょう。



