犬を不快にさせる『ベッド・寝床』3つの特徴

1.サイズや硬さが合っていない
ベッドや寝床は、犬が体をしっかりと休めるようにしてあげる必要があります。
そこでまず考えたいのが、寝床のサイズです。犬の体に対して、大きすぎても小さすぎても犬は不快に感じることがあるので注意しましょう。
小さすぎるものでは、当然窮屈に感じてしまいますし、関節などに余計な負担がかかってしまうこともあります。
とはいえ、犬の体の大きさの何倍もあるような大きな寝床も、犬が落ち着いて休めないことが考えられます。
犬は巣穴のようにやや狭く囲まれた場所に安心感を感じる傾向があるため、広すぎると寝る位置をなかなか決められなかったり、安心できずに眠りが浅くなったりします。
基本的に、犬が足を伸ばして休める程度の大きさがあれば問題ないでしょう。
また、ベッドや寝床の素材によって、犬が不快感を感じることもあります。
一見ふかふかのベッドも綿の量が少なく、犬が乗ると沈み込んでしまって地面の感触を感じるようなものもあるので注意しましょう。
また、柔らかすぎて沈んでしまうものは、立ち上がったり寝返りを打ったりしにくいため、特にシニア犬には負担が大きいと考えられています。
寝ている時間が長く、筋力の低下によって姿勢の維持がむずかしくなるシニア犬の場合は、高反発素材や耐圧分散素材などを使用したベッドがおすすめです。
2.素材や質感が季節に合っていない
犬はベッドや寝床に使用されている素材によって、不快感を感じてしまうこともあります。
特に長い時間を過ごす場所でもあるので、快適性を意識した素材のベッドや寝具を選んであげることが大切です。
暑い時期には通気性が良く蒸れにくい素材でできたもの、寒い時期は保温性の高いものを選ぶのがおすすめです。
また、機能性を重視しすぎることで触感を無視してしまうこともめずらしくありません。
硬すぎたり、動くたびにシャカシャカと音が鳴ったり、被毛が引っかかったりするものもあるなどは避けて、快適性も意識してあげましょう。
3.騒がしく落ち着かない場所にある
ベッドや寝床は、当然のことながら眠ったり休んだりするためにあります。
そのため、犬が安心してゆっくりと休息を取れる寝床にするためには、場所もとても重要なポイントです。
家族が過ごすリビングなどに犬の寝床が用意されていることも多いと思いますが、テレビやスピーカーのように大きな音がするもののそばは避けるようにしましょう。
テレビなどは常ににぎやかな音楽が流れていたり、突然大きな音がしたりして、犬が休もうと思ってもうるさく感じてしまうことがあります。
また、部屋の扉の前や部屋の中心部など、人の動きが多い場所では、気になって落ち着いて休めないこともあるでしょう。
家族の存在を感じられることは、安心して休める条件のひとつですが、寝床は部屋の隅など少し静かな場所に置いてあげるようにするのがおすすめです。
改善すべき理由と環境の整え方

犬がベッドや寝床を不快に感じてしまうと、睡眠や休息が妨げられることになります。
子犬や老犬は1日18時間、成犬は1日12時間程度寝るとされている犬が不快な場所で寝ていると、睡眠不足になったりストレスが溜まったりしてしまいます。
質の良い睡眠は、心身の健康を維持するためにとても大切な要素のひとつです。
犬がリラックスして安心して休めるように、犬にとって快適なベッドや寝床を用意してあげましょう。
犬が快適に感じられる寝床づくりのポイントは、以下の通りです。
- 犬の体に合ったサイズ
- 季節や体質に適した素材
- 体に負担がかかりにくい素材
- 騒がしすぎない場所
- 適切な室温湿度
これらを意識した上で、愛犬が本当に心地よく休める環境を用意してあげましょう。
まとめ

犬にとって、質の良い睡眠はとても大切です。良質な睡眠は、体力を回復して免疫力を高めるだけでなく、記憶の整理やストレスの軽減などにも役立つからです。
犬が健康的で穏やかな毎日を過ごすための基盤づくりとして、ベッドや寝床の快適さを一度見直してみてください。



