1.体調に合った食事を与える

犬を含めた動物の健康を維持するために、まず重視しなければならないのが「食事」です。
健康な体に必要な栄養を摂取するために、栄養バランスの整った食事を取る必要があります。
どのような食事が必要かについては、それぞれの犬の年齢や体質、持病の有無などによって異なるため、かかりつけの獣医師に相談するといいでしょう。
一般的には、シニア期に必要だとされるのが、抗酸化成分や骨・関節をサポートする成分だと考えられています。
体が老化する大きな要因に「活性酸素による酸化」が挙げられるため、それを防いで体内の細胞を守るために抗酸化力を持つ食事が必要なのです。
具体的には、ビタミンC・E、β-カロテン、ポリフェノールなどを多く含む緑黄色野菜や、赤い色素を持つアスタキサンチン、DHA・EPAを含む魚類などの摂取が推奨されています。
また、足腰の関節が弱まると寝たきりになる可能性が高まってしまうため、コンドロイチンやグルコサミン、MSM(メチルスルフォニルメタン)などを摂取するといいでしょう。
シニア犬用のドッグフードやサプリメントには、これらの成分を含んだものも多いので、年齢に合わせてぜひ活用してください。
2.適度に運動をさせる

シニア犬が若さを保つためには、食事と並んで運動も大切なポイントです。
運動することで筋力や体力を維持することは、見た目の若々しさを保つだけでなく、免疫力を高めて健康を維持することにもつながります。
シニア犬になるとどうしても体力や筋力が落ちてきてしまいますが、「あまり動きたがらないから」と散歩や運動をやめてしまうのはNGです。
こうすることでさらに体力や筋力が衰えて、自力で立ち上がれなくなったり、ちょっとした病気でも重症化してしまったりすることがあります。
若い頃と同じ散歩量や運動の仕方では、体に負担がかかりすぎてしまうため、年齢やそのときの体力に合わせて散歩や運動を続けるようにしましょう。
3.生活のなかに遊びを取り入れる

犬が心身ともに若さを保つためには、体だけでなく脳も適度に使わせることが必要です。
犬の本能を刺激する遊びや五感を使うトレーニングをおこなうことで、脳が活性化されて認知症を予防することにも役立ちます。
広い場所でボールを使って走り回るような遊びだけでなく、嗅覚を使って宝探しをさせたり、トリックを覚えさせたりといった室内でもできることもぜひ取り入れてみてください。
4.こまめにボディケアをする

シニア犬になると、見た目にも変化があらわれます。特に、年齢を重ねると代謝が悪くなり、毛艶が悪くなったり皮膚がカサカサになってしまうことがあります。
皮膚や被毛の状態を若々しく保つためには、日頃からこまめにブラッシングやマッサージをして代謝を促すことが大切です。
また、口内の健康を保つことも、見た目の若々しさと健康を維持するためにとても重要なことです。
若い頃から歯磨きをきちんとすることで、歯周病を防ぎ、いつまでもしっかりと食事を摂れる状態が維持できます。
あわせて、動物病院で定期的に健康診断を受けるようにして、病気やトラブルの早期発見に努めましょう。
まとめ

大切な愛犬には、少しでも健康で長生きして欲しいというのが飼い主としての願いですよね。
犬の健康を守り、若さを保つためには、やはり年齢や体質に合った食事と運動を意識することが大切です。
また、日頃からたっぷり触れ合って観察をして、ちょっとした変化にも気がついてあげるようにしましょう。



