犬がみせる『老犬』のサイン5選

犬は7〜8歳頃になるとシニア期に入り、少しずつ身体面でも行動面でも変化が訪れます。ここでは犬がみせる老犬のサインを紹介するので、7歳を超えているわんこを飼っている方はチェックしてみましょう。
1.活動量が減る
犬の体が老化すると、以前と比べて活動量が徐々に減っていきます。散歩に連れて行っても以前ほど歩かずに疲れた様子をみせたり、家にいるときも同じ場所で休んでいることが多くなるでしょう。
無理な運動は体力を消耗し、免疫力の低下や怪我につながる危険があります。とはいえ、全く動かずに過ごしていると、筋力が衰え、認知症のリスクが高まってしまうので、無理のない範囲で遊んだり散歩させたりしましょう。
2.以前より興味関心が薄れる

興味関心が薄れたり、周囲に対する反応が薄くなるという点もシニア期に起こる変化です。
今までにさまざまなことを経験して、新鮮に感じることが少なくなるという理由もありますが、認知機能が衰えることによって、何事にも興味や関心を持てなくなってしまう犬が多くいます。
飼い主の声かけにも反応が薄くなったり、耳が遠くなってしまい、そもそも聞こえていないということもあるでしょう。
3.被毛の色が薄くなったり白く変色する
老犬は、徐々に被毛やヒゲの色が薄くなっていきます。若い頃は濃い茶色の被毛だった犬も、歳を重ねるごとに少しずつ薄くなり、白髪が混じった薄い茶色い毛に変色することが多いです。
以前撮影した写真と見比べて「あれ?色が薄くなっている」と感じたら、老化が始まっているサインと捉えましょう。
4.皮膚のハリがなくなる

皮膚のハリがなくなり、触ると皮膚が伸びたり柔らかいと感じるようになるのもシニア期に訪れる変化の1つです。
人間も歳をとると体内の水分量が減り、徐々に皮膚にハリがなくなっていくように、犬も皮膚にハリや弾力が減っていきます。そのため、表情もより柔らかい印象になる犬も多いです。
5.段差を嫌がるようになる
以前は躊躇なく軽々と登っていた階段やソファ、ベッドなどに、自力で登ることを嫌がったり躊躇するような様子を見せていませんか。これは、足腰の筋力が老化によって衰えているサインです。
無理に自力で登らせてしまうと、足腰を痛めてしまう恐れがあります。ペットスロープを設置したり、飼い主が抱っこして昇り降りさせてあげるなどフォローしてあげましょう。
シニア期に変えるべきお世話の仕方

シニア期に入ると体の機能が徐々に低下していきます。したがって、今まで行っていたお世話の仕方も様子を見ながら変えていきましょう。
- ドッグフードをシニア用に切り替える
- 食事の回数を増やして一回の量を減らす
- 散歩の時間と回数を体調を考慮して調整する
- 負担のかかるお世話は頻度を増やして短時間で済ませる
- 怪我をしないように室内環境を整える(滑り止め、コーナークッション、ペットステップなど)
- 毎日健康チェックを欠かさずに行う
食事の回数や量、散歩の仕方などは、愛犬の様子を見ながら無理させないように調整してください。
また、シャンプーなどの体に負担がかかりやすいお世話は、「今日はお尻付近」「明後日は胴体」など、部位ごとに分けて行い、なるべく短時間で済ませてあげると負担が軽減されます。
まとめ

いかがでしたか。犬がみせる老犬サインは見逃さず、愛犬の様子を見ながら少しずつ変化に合わせてお世話の仕方も変えていきましょう。
生活環境も老犬に配慮したポイントを押さえて整えてあげると安心ですよ。



