誤飲しやすいと言われている犬の特徴5選

誤飲をしやすいと言われている犬には共通する特徴があります。犬の誤飲は死に至る場合もあるほど危険なもの。予防法もご紹介しますので、これまで以上に注意を払うようにしましょう。
1.子犬(1歳未満)
好奇心旺盛で何でも口に入れて遊んでしまう子犬は、やはり誤飲のリスクが高いといえます。ペット保険のアニコム損害保険株式会社の調査によると『1歳未満の犬は、1歳以上の犬と比較して、異物誤飲で病院を受診するリスクが約4倍高い』という結果が公表されています。
子犬の誤飲予防としては「マテ」や「ちょうだい」などのトレーニングを継続することはもちろん、室内の整理整頓を徹底し、キッチンなど危険な場所には立ち入ることができないよう対策を施すことが求められます。
2.老犬
一般的に犬は7歳を過ぎるとシニアに分類されます。年を重ねるとわたしたちと同じように、犬も嗅覚や視覚が衰えてきます。すると、食べ物と間違えて異物を飲み込んでしまう恐れがあります。
老犬の誤飲予防としては、異物が落ちていないかのこまめな確認はもちろん、空腹から誤飲をしてしまわぬように食事回数を増やすといった工夫が有効です。補足ですが、老犬は嚥下機能も衰えているため、ごはんをしっかり飲み込んだかどうかの確認もしてあげると安心です。
3.しつけがされていない犬
しつけがされていない、または不十分な犬はゴミ箱を漁るなどの問題行動をしがちです。「してはいけない」との認識がないため、何度でも繰り返します。ですから、異物を食べてしまうリスクも格段に高まります。
予防法としては『しつけをする』この一点に尽きるでしょう。愛犬を守るためにも誤飲のトレーニングはしっかり行ってください。
4.好奇心旺盛な犬
何にでも興味を持つ好奇心旺盛な犬も誤飲しやすいと言って差し支えはないでしょう。家の中だけではなく、散歩中にも道端のゴミなどに興味を示すことも。
好奇心旺盛な性格は持って生まれた気質もありますが、一定の犬種によく見られる特徴でもあります。ゴールデンレトリバーやビーグル、ジャックラッセルテリアといったやんちゃで活発な犬種は、運動量が足りないと拾い食いなどの問題行動へと繋がる場合も。
何でも口に入れて確かめる動作は繰り返すとクセになります。『ちょうだい』のコマンドで口から出せるようトレーニングが必要でしょう。
5.ストレスが多い犬
犬はストレスから誤飲をすることもあります。問題行動で鬱積した気持ちを解消しようとします。家具を齧ったり、留守番中に破壊行動をする中で、口にしてはいけないものを飲み込んでしまう恐れがあります。
この場合、ストレスの根本原因を解決しない限り問題行動は収まりません。飼い主さんが対処することは難しいことも多いため、専門医に相談することをおすすめします。
知っておこう!飲み込んでしまった場合の応急処置

誤飲しやすい犬の特徴をお伝えしましたが、誤飲のリスクをゼロにすることはなかなか難しいもの。もし愛犬が何かを飲み込んでしまったら、どう対処すればよいのでしょうか。
愛犬が誤飲した場面を目撃すると『吐かせなければ』ということが頭をよぎるでしょう。しかし自己判断で吐かせるとかえって逆効果になる場合もあります。まずは冷静に『なにを・どれくらい』誤飲したかを確認し、愛犬を無理に動かさないようにしてください。
ここまで応急処置をし、動物病院へ連絡します。その後は獣医師の指示に従い適切な処置を施してもらいます。
飼い主さんがパニックになってはいけません。獣医師も飼い主さんの正確な情報提供によりスムーズに処置に取り掛かることができます。慌てる気持ちは分かりますが、冷静を保つことを心がけましょう。
まとめ

今回は、誤飲しやすいと言われている犬の特徴についてご紹介しました。当てはまらない場合でも、誤飲は時に愛犬の命を奪う恐ろしい結果を招くこともあります。
お伝えした予防法や対処法を参考に、危険なものは手が届かない場所に片付けて、誤飲させないようにするのが効果的です。



