犬の『認知症』が進行する生活習慣5選

犬は7〜8歳を超えると高齢期に入り、徐々に体のさまざまな働きが衰えていきます。中でも、生活習慣に気をつけなければ、認知症を発症するリスクが格段に上がり、徘徊や夜鳴き、異常行動といった異変を表すようになることも。
ここでは、犬の認知症が発症・進行してしまう生活習慣を紹介するので、シニア犬の飼い主さんは特に気をつけてください。
1.単調な生活を毎日繰り返している
毎日同じルーティンの単調な生活を繰り返していると、日々の中で脳に与えられる刺激が足りずに認知症を発症する原因となってしまいます。
犬の認知症は、刺激不足によって発症するケースが多いので、認知症の発症や進行を食い止めるためには、意識的に適度な刺激を毎日取り入れるようにしましょう。
2.外出や散歩を控えている
高齢期に差し掛かると、筋力が弱まり、自力で歩ける距離が明らかに短くなる犬も増えてくるでしょう。しかし、だからと言って散歩をおろそかにしてはいけません。
散歩を控えてしまうと運動不足になってしまいますし、外で得られるはずの刺激を受けられずに認知症が進行してしまいます。歩くことが難しい犬でも、ドッグカートなどを使って外へと連れ出してあげましょう。
3.飼い主とのふれあいが少ない

飼い主とのふれあい時間も犬の脳に良い刺激を与えるため、積極的にスキンシップや遊びでコミュニケーションをとってください。
ふれあいが少ないと、飼い主から得られる刺激や満足感、幸福度が減り、徐々に脳が衰えて認知症を進行させてしまうからです。
4.ひとりで留守番する時間が多い
共働き世帯が増えている現代では、愛犬がひとりでお留守番しているご家庭も多いでしょう。しかし、ひとりで留守番する時間が長いほど、その相手は退屈な時間を過ごさなければならないため、刺激が足りずに認知症を進行させる原因になりがちです。
なるべく留守番時間が短くなるよう調整し、仕事で難しい場合は、家に帰ってきてからたくさんふれあう時間を設けてください。
5.寝てばかりで運動や活動量が少ない
高齢期に差し掛かると、活動量が減って寝ている時間が増える犬が多いでしょう。体力回復のために、十分な睡眠をとることは必要ですが、あまりにも寝てばかりでは、脳や体に刺激がいかず認知症になってしまいます。
起きているときは声を掛けて遊びに誘ってみたり、散歩に連れ出したりと、少しでも動いて脳に良い刺激を与えるような時間をつくりましょう。
認知症を早期発見する方法は?

犬の認知症を早期発見するには、飼い主が日頃から愛犬の様子をよく観察し、行動に異変がみられないか健康チェックをすることが大切です。
- 部屋の中を目的なくウロウロと徘徊して回る
- 昼夜逆転してしまう(夜鳴きをする)
- トイレの失敗が増える
- 興味関心や飼い主の声かけへの反応が薄くなる
- 目の前にある家具などにぶつかるようになる
以上のような行動がみられた場合、認知症を発症している可能性が疑われます。動物病院を受診し、進行を抑制するための生活習慣や投薬など、アドバイスをもらいましょう。
認知症の兆候がみられたら意識すべきこと

認知症の兆候がみられたときは、まずかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。獣医によって、生活習慣を改善するアドバイスをしてくれたり、病状によっては投薬によって進行を抑える方法を提案されることもあるでしょう。
飼い主も意識して生活習慣を改善してください。毎日散歩に連れて行ったり、ふれあっている間に脳を刺激するような知育遊びを取り入れたり、日常的に簡単なコマンド指示を出して脳を活性化させましょう。
まとめ

いかがでしたか。犬の認知症は、刺激の少ない生活習慣によって進行してしまうケースが多いです。少しでも愛犬の認知症を食い止めるためにも、高齢犬の生活習慣を見直して、良い刺激を受けられるような日課を考えましょう。



