愛犬に『ベタベタ』しすぎると招く悪影響3つ 起こりうるトラブルや心掛けたい接し方まで

愛犬に『ベタベタ』しすぎると招く悪影響3つ 起こりうるトラブルや心掛けたい接し方まで

『愛犬にベタベタしすぎると招く悪影響』についてまとめました。ベタベタのしすぎは、愛犬の体と心にトラブルを起こしてしまう恐れがあります。飼い主として心掛けたい接し方を解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

愛犬にベタベタしすぎると招く悪影響

テリアを抱きしめる女性

飼い主とベタベタすることが大好きな犬もいますが、やはり限度があり、ベタベタしすぎると、思わぬ悪影響を招くおそれがあります。

1.ゆっくりと休むことができない

愛犬にベタベタしすぎると、犬がゆっくりと休むことができなくなってしまいます。

犬の睡眠時間の平均は12時間~14時間とされています。子犬や老犬であれば、さらに長い時間を寝て過ごすことになります。

お留守番中にたっぷり寝ることができているから大丈夫なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、意外とゆっくり休めていません。

飼い主がいない寂しさや、ひとりきりの不安から、心を落ち着けて休めていないからです。

飼い主がそばにいるときこそ、犬は安心して眠ることができ、ゆっくりと心身を休めることができるのです。

2.社会性が身に付かない

愛犬にベタベタしすぎると、社会性が育ちにくくなることがあります。

飼い主への依存心が強くなりすぎてしまい、他人や他犬に対しての警戒心や攻撃性が高まってしまう恐れがあるためです。

サロンでのトリミングを受けることができなくなってしまったり、動物病院での診察や治療を受けることができなくなってしまったり、大きな悪影響に繋がりやすくもなります。

3.分離不安を悪化させてしまう

愛犬にベタベタしすぎると、分離不安を悪化させてしまうことがあります。

飼い主と過ごす時間が長ければ長いほど、犬がひとりきりで過ごす時間は短くなります。

普段、長時間を飼い主と過ごしている犬が、ある日突然、長時間のお留守番をしなければならなくなってしまったとき、強い不安からパニックを起こしてしまうことがあります。

分離不安を高めるだけでなく、ストレスによる問題行動が起こりやすく、物を噛んで破壊したり、手足やしっぽの先を噛んで自傷行為をしたり、犬の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。

飼い主として心掛けたい愛犬への接し方

フレブルを抱きしめる男性

愛犬のペースを優先すること

飼い主の「愛犬とベタベタしたい」という気持ちは抑えた方がよいです。愛犬がひとりでくつろいでいるとき、ひとり遊びをしているとき、寝ているときは放っておきましょう。

愛犬が「飼い主に構ってほしい」という気持ちであるときこそ、思いっきりベタベタしてよい時間だと思います。

スキンシップよりも共有する時間を増やすこと

スキンシップのしすぎは、ベタベタのしすぎとも言えます。愛犬との時間を大切にしたいと考えるのであれば、共有する時間を多くするとよいです。

お散歩をする時間、トレーニングをする時間、お出かけをする時間などが当てはまるのではないでしょうか。

1時間程度の外出をすること

在宅勤務をしている場合や、休日に1日のほとんどを家で過ごす場合など、1時間程度の外出をすることで、愛犬との程よい距離感を保つことができます。

飼い主がお家にいる時間が長くなればなるほど、犬にとってはストレスになることがあるためです。

また、お留守番の時間があるということには、「飼い主がいなくても安全に安心して過ごすことができるんだ」という経験になります。

まとめ

白い犬に顔を寄せて抱きしめる女性

愛犬にベタベタしすぎると招く悪影響を3つ解説しました。

  • ゆっくりと休むことができない
  • 社会性が身に付かない
  • 分離不安を悪化させてしまう

飼い主が愛犬にベタベタするのは、愛情があるからこそです。スキンシップやコミュニケーションのひとつだと考えているでしょう。

しかし、愛犬にとって、どれくらいであれば「ベタベタしすぎ」にならないのかを見極めることが大切だと思います。

距離が近すぎると、かえって愛犬にストレスを与えてしまうことがあるため、注意しながらスキンシップやコミュニケーションをしましょう。

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