犬が『秋バテ』になると出やすい症状3つ

1.食欲不振
犬が秋バテで体調を崩したとき、食欲に変化があらわれることは少なくありません。
特に、食欲が低下してしまい、普段は完食しているご飯を残したり食いつきが悪くなったりする様子が見られます。
夏の暑さで消化機能が低下してしまい、それが回復しきっていないこともありますし、急に涼しくなったことで体がついていけずに自律神経が乱れてしまうことが要因となります。
軽い秋バテであれば、数日様子を見れば自然に復調していくと思います。しかし、全く食事や水分を受け付けなかったりぐったりしていたりする場合は早めに動物病院に相談しましょう。
2.元気消失
秋バテを起こしていると、体力が低下したり元気がなくなったりすることがあります。
何となく普段よりも寝ている時間が長いと感じたり、遊びや散歩にあまり応じなかったりして、「いつもと少し様子が違う」と思うことがあれば、秋バテを起こしているのかもしれません。
寒暖差によって、何もしていなくても体が疲れてしまうことがあるので、そのような様子が見られたらまずはゆっくり休ませてあげましょう。
3.下痢や嘔吐
体調の変化が食欲にもあらわれるとしましたが、秋バテの症状が進むと排泄物の状態にあらわれるようにもなります。
近年は夏の暑さが厳しく、少し涼しくなると一気に肌寒くなり、寒暖差が大きいという傾向があります。また、1日の中での気温差も大きいため、消化機能に異常をきたすことが少なくありません。
自律神経のバランスが崩れることで消化能力が低下して、下痢や嘔吐を引き起こすことがあり、簡単には治らず長引く傾向もあります。
また、涼しくなることで一気に水分の摂取量が減り、便秘になってしまうこともあるので飼い主さんがきちんと管理してあげることも必要です。
秋に体調を崩してしまう原因と対策

秋バテになる原因のひとつとして、まず考えられるのが「寒暖差」です。1日ごとに夏のように暑い日もあれば急に寒くなることもありますし、日中はあたたかくても朝晩は一気に寒くなってしまうこともあります。
そのような日々を過ごしていると、体がなかなか適応できず、疲労が蓄積したり免疫力が低下してしまったりします。
体力が低下して食事が思うように摂れなくなったり、下痢や嘔吐をくり返して消耗してしまったりすることで、体はどんどん弱ってしまいます。
また、夏が過ぎると台風シーズンになりますが、気圧が大きく変化するため、人間も犬も自律神経が乱れやすくなります。
人間の場合、気圧の変化で頭痛を起こす人が多くいますが、犬もそれと同様に体調を崩すことがあると考えられています。
犬が寒暖差によって秋バテを起こさないように、エアコンを上手に利用して室温を管理したり、朝晩の散歩時や就寝時に洋服を着せたりといった工夫をしましょう。
また、食欲が低下していたり下痢をしていたりするときは、消化しやすい食事を与えるようにすることも大切です。
秋になって水分摂取量が減ることもあるので、ドッグフードを野菜スープなどでふやかしたりウェットフードに変えたりとして水分量の多い食事にするといいでしょう。
まとめ

秋は過ごしやすい季節ですが、厳しい暑さを超えたあとということもあり、疲れが残っていたり寒暖差で自律神経が乱れることもあります。
言葉で体の不調を訴えることができない犬の健康状態を知るためには、犬の様子をよく観察することが大切です。
特に意識しておきたいのが食欲や排泄で、これらは健康のバロメーターとなります。
日頃から愛犬としっかりコミュニケーションを取って、体調の変化に気がつき、適切なケアをしていきましょう。



