愛犬と室内で生活するために必要な『ケガ対策』5つ 危険が潜んでいる場所や事故防止のポイントを解説

愛犬と室内で生活するために必要な『ケガ対策』5つ 危険が潜んでいる場所や事故防止のポイントを解説

愛犬と室内で楽しく安全に暮らすためには、ケガや事故への対策が必須です。家の中で危険な場所や特に気をつけておきたいことを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

愛犬と室内で生活するために必要なケガ対策5つ

ソファからステップで降りる犬

1.床が滑りにくいようにする

多くの家庭では、床材にフローリングのような木材が使用されていると思います。

木材の床は見た目がよく掃除もしやすいなどメリットもたくさんありますが、「滑りやすい」という特徴があります。

使われている床材の種類によって硬さや滑りやすさは異なりますが、犬の足に負担をかけてしまうことがあるので注意が必要です。

走ったときに足が横に滑ってしまったり、転んだりする様子を見たことがある場合は、できるだけ早く対策をしてあげましょう。

転んで骨折などの大ケガをすることもありますし、長年の生活で過度に踏ん張ったことによって関節を痛めてしまうこともあります。

犬が生活するスペースにカーペットを敷いたり、滑りにくくなるワックスを塗ったりすると効果的です。最近では、ペット向けに滑りにくい床材も開発されているので、ぜひ検討してみてください。

2.高い場所からの落下対策をする

室内で暮らす犬のケガや事故として、「落下」も多く見られるので注意しましょう。

階段のようにわかりやすい段差から落ちるだけでなく、ダイニングテーブルやソファなどから飛び降りてケガをすることもあります。

ダイニングテーブルなどにのぼらないようにしつけをしたり、ソファやベッドに犬用の階段やスロープをつけたりするようにしましょう。

ソファなどはそれほど高くないと思っていても、小型犬にとっては体高よりも高い場所になりますし、着地場所がフローリングのように滑りやすい場所では関節に大きな負担がかかってしまいます。

3.床に物を置きっぱなしにしない

室内で犬を飼うのであれば、まずは部屋をしっかりと片付けることが大切です。特に、床に小さなものを置きっぱなしにしないようにしましょう。

床に置いてあるものを犬が踏んでケガをしたり、誤って飲み込んでしまったりといったトラブルは多いので、安全確保のために部屋の片付けを習慣にしてください。

4.コンセントや電気コードをカバーする

子犬や飼い始めたばかりの犬は、好奇心から家の中を探索したり、気になったものを口に入れて確認したりすることがあります。

特に気をつけたいのが、家電のコードやコンセントです。特に電気コードは犬が興味を引かれることも多く、引っ張ったり噛んだりすることがめずらしくありません。

コードを噛んだりコンセント部分を舐めたりすることで、感電してしまうことも考えられるので十分注意が必要です。

コンセント部分にはカバーをつけたり、電気コードは部屋の隅に固定したりして、犬が触れにくいように工夫しましょう。

5.留守番中はケージを利用する

室内の様々なトラブルは、飼い主さんが一緒にいることで防げることが多いと思います。

飼い主さんがそばにいれば、犬の行動を制御したり物を片付けたりして、危険を回避できますが、留守番などで目を離すときは注意が必要です。

留守番中、退屈や寂しさから普段はしないようないたずらをしてしまうこともあります。

そのような可能性が考えられる場合は、犬をケージに入れたり、ゲートを利用して行動範囲を制限したりするといいでしょう。

危険が潜んでいる場所や事故防止のポイント

キッチンで女性と並ぶ犬

人間が快適に暮らすために作られた室内には、実は犬にとって危険な場所がたくさんあります。

特に気をつけておきたいのが、キッチンや浴室です。

キッチンには、刃物やコンロなど大きなケガにつながる危険性のあるものがあふれています。また、犬が口にしてはいけない食材や調味料が置いてあることもあるでしょう。

また、生ごみを漁って魚の骨や焼き鳥の串などを飲み込んでしまった事例もあるので、キッチンには日頃から入れないようにしておくことをおすすめします。

浴室では、浴槽にお湯が溜まっているときに蓋の上に乗って落ちてしまう事故もあります。さらに、ドラム式洗濯機に入り込んでしまう犬もいるので、これらの場所では犬を自由にさせない方がいいでしょう。

その他には、窓を開けて網戸の状態にしているとき、遊んでいる拍子に網戸を突き破ってしまうことがあります。犬の足元まである掃き出し窓や登りやすい出窓などは、特に注意が必要です。

これらの場所は窓の開き具合を固定できる道具を利用したり、目を離すときにはこまめに窓を閉めたりして対策をしましょう。

まとめ

フローリングを歩く子犬

一昔前に比べて、室内で犬と暮らす家庭はとても多くなったと思います。

それは、犬にとっても飼い主さんにとっても楽しく心地よいことですが、事故やトラブルが増えているのも事実です。

愛犬の気質や普段の行動を考慮して、室内の安全対策をしっかりとおこなっていきましょう。

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