犬が寝床で『くるくる回る』心理4選

犬が寝床でくるくる回る行動を目撃した経験は、多くの飼い主さんにあるでしょう。なぜ犬は寝床で回るのでしょうか。ここではその心理や意味を解説していきます。
1.周囲の安全を確認している
寝ている間は無防備になるため、犬は本能的に周囲の安全を確認するような行動をとるという説があります。これは野生時代の名残とも考えられています。
寝床でくるくる回ることで、周囲に敵はいないか、寝床に危険な虫や植物はないか確認しているのではないかという説が提唱されているのです。
2.寝心地よく寝床を整えている
寝床の上でくるくると回る理由として、より自分が寝心地の良い状態に整えているという説もあります。
くるくると回って足踏みすることで、寝床の形や厚みを整えて、自分が寝やすいように調節しているという説です。人間もベッドメイキングするように、犬も同じようにベッドメイキングしているのかもしれません。
3.自分の匂いをつけている

犬は自分の匂いが強く染み付いている場所に安心感を覚えます。そのため、自分がこれから眠るベッドに、より自分の匂いを強くつけようと、くるくると回っているのかもしれません。
特に、顔や体を擦り付けるような仕草を見せている場合は、自分の匂いを擦り付けているサインです。より安心感を求めて、ベッドに自分の匂いを擦り付けようとしている可能性が高いでしょう。
4.ストレスによる常同行動
ベッドだけでなく、日常的に同じ場所で執拗にくるくると旋回している様子が見られる場合は、ストレスが溜まっている可能性も疑われます。
動いている時間が少なかったり、飼い主にかまってもらえる時間が少ないと、犬はストレスを溜めがちです。そのストレスを発散させたり、イライラを落ち着かせようと、くるくる回り続けたり、前足を舐め続けたりする犬は少なくありません。
犬がくるくる回るときに考えられる病気の可能性

犬が寝床でくるくる回るだけならば、本能的な習性と考えられます。しかし、寝床以外でも
日常的にくるくる回る様子が目撃される場合は、以下のような病気が疑われるので注意してください。
- 前庭疾患
- 脳腫瘍
- 認知症
- 内耳炎
- 中耳炎
- てんかん
主に耳や脳、神経系のトラブルである可能性が疑われます。次に紹介する症状に当てはまる様子が見られたら、早急に動物病院へ連れていきましょう。
病院に連れて行くべき症状とは

もしもくるくると同じ場所で回る様子に加えて、以下の症状が現れている場合は、速やかに動物病院に相談してください。
- 旋回する方向に首が傾きバランスが不安定
- 眼球が小刻みに揺れる
- ふらつき
- 痙攣
- 食欲不振
- 嘔吐
- 失禁
上記のような症状が現れたら、疾患が隠れている可能性があります。動物病院を受診して、診察や検査を受けてください。
まとめ

犬が寝床でくるくる回るのは、本能的な習性の意味合いが強いと考えられています。しかし、日常的に旋回行動が見られる場合は、ストレスや病気の可能性も疑われるので、適切に対処してください。



