犬を『抱っこ』するときの絶対NG行為5選 体に負担をかける抱き方や安心させるコツまで

犬を『抱っこ』するときの絶対NG行為5選 体に負担をかける抱き方や安心させるコツまで

犬を抱っこするときは、体に負担をかけないような抱き方をしなければなりません。本記事では、犬を『抱っこ』するとき体に負担をかけてしまう絶対NG行為をまとめました。やってはいけない抱き方には注意しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬を『抱っこ』するときの絶対NG行為5選

散歩中に犬を抱っこする

犬を抱っこするときは、犬の体に負担がかからないように気をつけなければなりません。どのような抱っこの仕方が体に負担をかけてしまうのか把握しておきましょう。

1.両前足の脇に手を入れて持ち上げる

犬の両前足の脇に手を入れて持ち上げていませんか。まるで赤ちゃんを「たかいたかい」するような持ち上げ方は、肩の関節に大きな負担をかけてしまいます。

肩の関節部分に負担がかかると、持ち上げた際に脱臼してしまい、怪我を負うリスクも懸念されるため、絶対にやめましょう。

2.仰向け状態になる横抱き

仰向けで抱っこする

赤ちゃんを抱っこするように仰向け状態で横抱きする方法は、犬の体の構造に適していません。

この抱っこの仕方では、背骨や腰など脊髄部分に負担をかけてしまうため、体に負担がかかります。また、犬にとっては安定感のない抱っこの仕方です。不安から暴れて落下してしまうリスクもあるのでやめましょう。

3.地面に垂直になるような縦抱き

多くの飼い主がやりがちなNGな抱っこの仕方に、地面に垂直になるような縦抱きがあります。

この方法は、飼い主にとって抱っこしやすく、また比較的犬も落ち着いて抱っこされているので、一見すると正解のように思えてしまうでしょう。

しかし、この抱っこは背骨や腰に大きな負担をかけています。本来、犬は二足歩行のような姿勢に適した体の構造ではないため、過度な負担により椎間板ヘルニアなどを発症するリスクが高まってしまうのです。

4.肩に担ぐ

肩に乗る犬

小型犬などを肩に担ぐようにして抱っこしている飼い主を見かけることがありますが、これは非常に不安定であり、なおかつ地面と垂直の縦抱き状態なので、体に負担がかかります。

何らかの状況で犬がパニックや興奮状態に陥ってしまった時、肩に担いでいるとコントロールが効かず、落下する危険が懸念されます。落下の衝撃で脱臼や骨折などのリスクも孕んでいるので、肩に担ぐ抱き方はやめましょう。

5.片手で持ち上げて足を宙に浮かせる

こちらも小型犬に多くみられる抱っこの仕方です。片手を胴体の下に滑り込ませるようにして持ち上げ、足を宙に浮かせた状態で運ぶ方法は、体に強い負荷がかかります。

背骨や腰に負担がかかるだけでなく、お腹の部分が圧迫されるため、内臓にも負荷がかかっている状態です。安定感もなく、暴れる犬を抑制しにくい抱っこの仕方なので、きちんと両手を使い、正しい方法で抱っこしましょう。

犬を安心させる『抱っこ』のコツは?

犬を抱っこするトリマー

犬を安心させる抱っこのコツは、以下の通りです。

  • 犬の胴体下に腕を差し込み、胸元と骨盤付近を支え、横から水平に持ち上げる
  • 小型犬〜中型犬の場合は、後ろ足の方の手でお尻を支えるように持ち替える
  • 抱っこをしている人の胸元に体を密着させるように抱え込む

この3点を押さえましょう。

中でも地面に対して水平に持ち上げること、胸元と骨盤付近の二箇所を支えること、抱っこしている人に体を密着させることを意識してくださいね!

まとめ

抱っこされる柴犬

いかがでしたか。犬を抱っこするときは、必ず両手を使い、胸元と骨盤付近を支えながら水平方向に持ち上げましょう。縦抱きや横抱きは体に大きな負担をかけてしまうので、絶対にやめてくださいね。

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